――そのほかに2015年で印象に残っていることはありますか?
譜久村 2015年のシングルは特に大好きな曲が多かった印象です。『イマココカラ』、『スカッとMy Heart』とか。『スカッとMy Heart』は衣装もすごく可愛くてお気に入りでした。あと2015年は本当にりほかの(鞘師・鈴木香音)の二人がめちゃくちゃ頑張ってた年だなと思います。香音ちゃんはダイエットもすごく頑張っていて。そして実はそのタイミングで他のメンバーも一緒に頑張っていたんです。お弁当が野菜だけになる時もあって、誰よりも食べることが大好きな小田(さくら)が「これはお弁当じゃない!」って言って食べなかったこともあったりしましたね(笑)。
――『Oh my wish!』ではそんな鈴木さんがセンターを務めていましたよね。
譜久村 カッコいいですよね。あの香音ちゃんの努力は香音ちゃんじゃないとできないことだと思います。『Oh my wish!』は歌唱メンバーとダンスメンバーが分かれたユニークな構成になっているんですけど、そこで自分がダンスメンバーに選ばれたことも意外でビックリしたのを覚えています。
――2015年を改めて振り返ってみるとどんな年でしたか?
譜久村 自分はリーダーになってとにかくいっぱいいっぱいで、後半になってからはそこに里保ちゃんの卒業という大きな出来事があったので、それ以外の記憶が結構飛んでしまっているな、と今お話していて気づきました。そして年末にかけては里保ちゃんの卒業発表を受けて、メンバー全員が落ち込んでいたのでグループがちょっと重い雰囲気になってしまっていた気がします。
私も里保ちゃんを含めた13人で、もっとやりたいことがいっぱいありました。というのも、ちょうど2015年ぐらいからセットリスト案を出す役割をさせてもらっていて。だから頭の中では常に13人で魅せたいものを考えて過ごしていましたし、ずっと13人のイメージでしか考えていなかったから、それが叶わないことが本当に悲しくて、当時の私は受け入れたくなかったんだと思います。そして里保ちゃんは加入してからモーニング娘。をずっと背負ってくれていたメンバーだったので、いなくなってしまうことが本当に不安でした。里保ちゃんのラストは『Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2015 ~ GOOD BYE & HELLO! ~』で、最後のセレモニーでは代表して手紙を読んだんですけど、そういういろんな気持ちを隠すことができなくて、素の自分がすごく出ていたなと思います。
でもこの年はうれしいこともたくさんあって、『関ジャム 完全燃SHOW』でダンスを取り上げていただいたり、『FULL CHORUS〜音楽は、フルコーラス〜』などいろいろな番組に出演させていただきました。ユースケ・サンタマリアさんやPerfumeさんなど、有名な方からも応援していただけて。そこからも普段の活動の励みになるようなパワーをたくさんいただきました。
――同期から初めての卒業メンバーでしたが、9期での思い出も教えてください。
譜久村 9期にとって、中野サンプラザの楽屋が思い出の場所だったんです。4人だけになれる空間をもらえた時、すごくリラックスして過ごした楽しい思い出があって。でも里保ちゃんが卒業した後から割り振りが変わって。これは里保ちゃんが卒業してすぐ後のエピソードなんですけど、「楽屋変わったよー」とか本当にいつも通りグループLINEしたのを覚えています。あとは9期で最後に出したDVDマガジンもいい思い出ですね。里保ちゃんの遅刻から始まったり(笑)、いつもの私たちらしい姿をお見せすることができた貴重な機会だったと思います。
――最後に譜久村さんにとっての2015年を一言で表すと?
譜久村 すごく難しいんですけど、9期の存在が濃かった年、9期4人の集大成の年! です。同期3人の存在が本当に大きくて、だからこそリーダーになりたての一年を乗り切れたんだと思います。