映画『法廷遊戯』出演!杉咲花さんにインタビュー。完成作品を見た感想は?

2023.10.23

Interview

【ノンノインタビュー】杉咲花

何かを熱烈に信じる尊さと恐ろしさを感じられる作品

杉咲花

シャツ¥57200/スタジオ ニコルソン 青山(スタジオ ニコルソン) ベスト¥99000/Sakas PR(サミュエル グィ ヤン) スカート¥44000/オーラリー

──ある殺人事件をきっかけに、ロースクールの同級生3人の抱える秘密が暴かれていく映画『法廷遊戯』。杉咲さんは、主人公・久我清義の幼なじみで、殺人事件の容疑者となる織本美鈴を演じている。

「美鈴は、過去に起きた出来事が決定的な瞬間となって、清義のことをとても大切にしているんです。見方によっては衝撃的で奇抜ともいえるような美鈴の行動の原動力になっているのは、すべて清義の存在。そう考えるとある意味筋が通っていて、共感からは離れても理解ができるキャラクターだと思いました」

──清義役の永瀬廉さんとは、初共演。

「永瀬さんは、飾ることなく、誰かに何かを求めたりもせず、フラットに現場に立たれる方。“自分は人見知りなんです”と言いながらもいろいろな方に話しかけ、みんなを結びつけてくれて、本当に感謝しています。駅で一日中撮影していた日、現場近くで売っていたタコ焼きを、同級生役の北村(匠海)くんも含めた3人で食べたことも、いい思い出です」

──ストーリーが進むにつれて真実と事実が次々と入れ替わり、驚愕の結末が待ち受ける今作。完成作品を見た感想は?

「登場人物が、口にしたことと真逆のことを心の中で考えているのではないかと思わされる要素がたくさんあって、目に見えるものだけが正しさではないというアンビバレントさを感じました。何かを熱烈に思ったり信じたりすることの尊さと恐ろしさを同時に感じられるこの作品で、同級生3人のまなざしの先に何が残っているのかを目撃してもらいたいです」

──謎解きミステリーに出演した杉咲さんが、今知りたいと思っていることは?

「本を読んでいて分からない単語が出てきた時にページをめくって意味を調べる時間を大事にしたくて、最近、広辞苑を買ったんです。そしたら広辞苑を見るほうが楽しくなって、今は本の中から知らない言葉を見つけることに熱中しています(笑)」

Q

秋冬のファッション計画を教えて!

大好きなニット以外のアイテムも楽しみたい

私はニットに目がなくて、たくさん集めてしまうので、今年はニット以外を集めたいと思っています。衣装で着た黒のシンプルなセットアップは、オーバーサイズなのに着られている感じがなくて、私の好みのシワがつかない素材だったので、買い取ってしまいました!

Q

プライベートで夢中になっていることは?

料理をしている時間が楽しいです!

食べたいと思ったものを自分で作ってみることが好きで、"時間ができた時に作りたいものリスト"を書きためています。最近作ったのは、長芋のキムチ。発酵するのを待たずに混ぜるだけで完成するので、すごく簡単なんです。韓国のごはんが大好きなので、先日撮影現場の近くで韓国の食材を売っているコンビニを見つけた時は、うれしくなって大量に買ってしまいました(笑)。

Q

今年の秋、挑戦したいことは?

旅先で運転をしてみたい

家にいる時間が好きなので、普段はあまり旅行したいという気持ちにならないんです。ですが、今年は車の運転免許を取得したこともあって、母と車で行ける距離のどこかまで出かけたいなと思っていて。ドライブ中は音楽をよくかけているのですが、最近は折坂悠太さんの曲がお気に入りです。

P r o f i l e

すぎさき はな

1997年10月2日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作に、NHK連続テレビ小説『おちょやん』やドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』『杉咲花の撮休』ほか多数。主演を務める映画『市子』が12月8日、『52ヘルツのクジラたち』が2024年3月公開予定。

映画『法廷遊戯』

Ⓒ五十嵐律人/講談社 Ⓒ2023「法廷遊戯」製作委員会

映画
法廷遊戯


久我清義(永瀬廉)、織本美鈴(杉咲花)、結城馨(北村匠海)は、名門ロースクールに通う同級生。ところが、司法試験に合格し弁護士となった清義は、ナイフを手にした美鈴と、血を流して息絶えた馨を目の当たりにする。美鈴の弁護をしながら馨の足跡を追う清義を待っていたのは、衝撃的な真実だった。●11月10日(金)より全国公開

2023年12月号掲載
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