――JAPAN JAMやROCK IN JAPAN FESTIVALも制限はあるものの、無事に開催されましたが思い出はありますか?
譜久村 JAPAN JAMは15期にとって初めてのフェス出演でもありました。この時かえでぃー(加賀楓)が体調不良で参加できなくて。かえでぃーはモーニング娘。のパフォーマンスを引っ張ってくれる大きな存在だったので、その存在がフェスでいないというプレッシャーがありましたし、何より久々のフェスにかえでぃーと一緒に出演できないということが残念でした。
それを経てROCK IN JAPAN FESTIVALの時はメンバー全員そろってステージに立つことができたので、本当にうれしかったですね。『リゾナント ブルー』をフェスで披露できたことも自分的にすごく大きくて。『浪漫 〜MY DEAR BOY〜 』から『リゾナント ブルー』というクールな2曲から始まる感じがこの時のモーニング娘。にすごく合っていたと思います。この日はかなり強風だったんですけど、それもライブ感を盛り上げてくれたような気がします。そしてパフォーマンスが終わった後、主催者の方から「年末(COUNTDOWN JAPAN)もよろしくお願いします」と直接言っていただけたこともすごくうれしくて印象に残っています。ちなみにこの時、メンバーは誰も「COUNTDOWN JAPAN」出演が決まっていたとは知らなかったので、ちょっとしたサプライズになってしまったんですよね(笑)。そんな風にフェスがもう一つのホームのような温かい場所になっていることが本当にうれしいですし、だからこそ私たちもそこに甘えず、毎回戦いに行くような気持ちで頑張りたいな、と改めて思いました。
――秋には25周年を記念したファンクラブイベントの開催もありました。何か印象に残っていることはありますか?
譜久村 私はえりぽん(生田衣梨奈)とあゆみん(石田亜佑美)とパフォーマンスすることになって「この3人だったら『トキメクトキメケ』か『笑って!YOU』じゃない?」という話になり、結果『笑って!YOU』に決めたんですけど、後輩メンバーがめちゃくちゃ喜んでくれたのが印象に残っています。指さしするような振り付けがあるんですけど、リハーサルの時にそこでみんながワーッて沸いてくれたり(笑)。「私が好きになった時のモーニング娘。だ!」とうれしい言葉を言ってくれたり、目をキラキラさせている後輩の姿が本当に愛おしかったですね。
――少し話が遡りますが、6月には櫻井梨央さんが16期メンバーとして加入してきました。
譜久村 らいりー(櫻井)は研修生を経ていない一般加入メンバーなのですが、成長が本当に早くって。常に前向きだし、全体的なポテンシャルが本当に高いんですよ。しかも根性もすごくある子で。だから最初から何も心配していないですし、これからもそのままでいてほしいって思いますね。もちろんまだできない部分もあるんですけど、ステージではそれを感じさせないように振る舞うことができるというのも大事なので、それが初期からできているのは本当にすごいって思います。らいりーにしか出せないパワーみたいなものがすごくあるので、これからも楽しみです。
――後輩が順調に成長していくなか、秋ツアーで加賀楓さんが卒業を発表しましたが、どんな心境でしたか?
譜久村 かえでぃー(加賀)は、この時期のパフォーマンスレベルが高まっていたモーニング娘。を象徴する存在だったので、卒業すると聞いた時の気持ちは正直「まだ卒業しないで」でした。でもかえでぃーの決めた新しい道は全力で応援したいと思いました。このツアーで披露した各期のデビュー曲メドレーでは、かえでぃーが振り付けをしてくれたんです。それと最後のほうで着た赤い衣装はデザインから自分たちの意見を言って反映していただいたものだったり、構成に関してもとにかくメンバーの声を反映してもらって、メンバー全員の思いが詰まった特別な卒業公演になりましたね。かえでぃーはとにかくストイックに頑張る子。卒業してからも、すぐに大きなステージに立って夢を叶えていて本当にかっこいいです。