不動産のプロに聞いた！ 引っ越しで失敗しないためのチェックリスト【大学生のための一人暮らし】

“大学生のための”
初めての一人暮らしマニュアル

不動産検索サイトを複数見比べて物件チェック

「物件は複数のサイトで横断的に探すのがおすすめです。一つのサイトにしか掲載がない、詳細情報が少なすぎるなど、不審な点が多いお部屋は要注意。実際は募集していない＂おとり物件＂かも……」（吉田さん）

不動産検索サイトの便利機能を使ってみる！

「部屋探しに使えるさまざまなウェブサービスを各社が実装中。使わない手はありません！ 『LIFULL HOME’S』には、駅や市区町村の家賃相場が分かる機能や、街の特徴をまとめたコンテンツがありますよ」（高瀬さん）

必ず内見して、部屋の状況を確かめる

「よくも悪くもネットの情報だけでは分からないことがいっぱい！ 自分の目で確かめることが重要です」（吉田さん）、「内見時は五感をフル活用し、違和感を見逃さないようにしましょう！ 気になる点は即確認を」（高瀬さん）

分からないことがあったら不動産会社に質問

「用途が知りたい設備など、分からないことは聞くのが◎。また、基本的に居住者情報は個人情報保護の観点から教えてもらえませんが、＂ある程度の物音は大丈夫そうですか？＂程度なら聞いてみてもいいと思います」（高瀬さん）

不動産会社の実店舗に行って、物件を比較する

「各不動産会社にはネット上に載せていない独自管理物件があることも。住みたい街を絞ったら、ぜひ現地の不動産会社の店舗を2～3軒回ってみて。条件にはまるお宝物件と出会えるかもしれませんよ」（吉田さん）

申し込みや契約に必要な印鑑や書類は、事前に用意

「契約は少しの遅れで先を越される場合があるので、必要書類は早めに準備を！」（吉田さん）、「特に申し込みは一刻を争います。内見と同日に手続きを始める場合もあるため、認め印と住民票、身分証明書などは持参しておくと安心」（高瀬さん）

見積書や更新料についてしっかり精査！

「仲介手数料の上限は家賃の1.1か月分と定められています。その範疇に収まっているか、謎の費用が加算されていないか見ておきましょう。更新料や事務手数料が高すぎないかどうかも、契約前に確認すべきです」（吉田さん）

退去時に関する契約内容も確認する

「一人暮らしで意外と多いのが退去時のトラブル。もめないよう、経年劣化の許容範囲はどの程度か、クリーニング費用はいくら請求されるかなど、細かく尋ね、その記録をしっかり残しておきましょう」（高瀬さん）

設備に関する注意や禁止事項について聞く

「たとえば＂エアコンは前の入居者が置いていったものでそのまま使用可能だが、壊れた場合の修理代は実費を負担＂なんてことがあるんです。設備ごとに、故障時の責任の有無や対処法についてクリアにしておくべき」（高瀬さん）

不動産会社の評判をネットで見てみる

「不動産口コミサイトやウェブ上のレビューは、その会社や店舗の信用度の指標といえます。退去時に多めのお金を取られた、トラブルに対応してくれないなんて書き込みが多いところで契約するのは慎重に」（吉田さん）

入居したらすぐに部屋の写真を撮っておく

「家具を搬入する前に部屋を撮影しておくと、退去時の原状回復の参考になる！ もし最初からシミや傷があったら、しっかり記録し報告。万が一『汚しました？』と疑われても証拠として提出して説明ができますよ」（高瀬さん）

入居や退去のタイミングで大家さんにあいさつ

「大家さんや管理会社と関わりを持っておくと、何かと気にかけてくれたり、問題が起こった時に親身になってくれることも。あいさつはなしでOKという場合もあるので、契約時、不動産会社に相談してみてください」（吉田さん）

生活の様子が他人に伝わりにくいようにする

「防犯のためには女性の一人暮らしだと悟られないほうが安全。屋外での洗濯物や傘の放置には注意してください。心当たりのない来客には応じない、使う道をルーティン化しないというのも身を守るための重要項目です」（吉田さん）

退去を決めたら早めに大家さんに連絡を！

「退去時は定められた期限までに管理会社や大家さんに報告する義務が。＂退去の1か月前まで＂の物件が多いですが、2か月前のところもあったりとまちまち。どれくらい前に申告すべきかは契約書を参照してください。引っ越し前には郵便物の転居・転送サービスに申し込むのもお忘れなく！」（高瀬さん）

部屋が汚れない＆傷つかない工夫をし、退去時は掃除を

「入居時に床に傷防止マットを敷くなどして、傷つきにくくする工夫を。また、掃除を日々こまめに行い、退去時は特に念入りに。ピカピカの状態で退去すれば、退去時に定められている内容以上の費用を請求されることも防げますよ！」（吉田さん）