『RAW 少女のめざめ』
ベジタリアンの美少女が、両親と同じ獣医になるために進学した学校で、新入生の通過儀礼として生まれて初めて生肉を食べたことから、隠されていたカニバリスト(人肉を食べる人)という自分の恐ろしい本性に目覚めていく。本国フランスでヒットした話題作。衝撃的な内容ながらも、息をのむような美しい映像と独特のユーモアが融合し、ヒロインの成長を描いた青春映画としても見ごたえアリ。 ●2月2日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開
『スリー・ビルボード』
今年の映画賞レースで話題を呼んでいるヒューマンドラマ。娘を何者かに殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)が、何の進展もない捜査状況に腹を立て、3枚の看板に抗議広告を出したことから巻き起こる田舎町の騒動を描く。醜い悪意やシュールすぎるブラックユーモアをちりばめながらも、怒りを抱える登場人物たちの奥底にわずかに残る善意に、かすかな希望を感じる傑作です。 ●2月1日(木)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
『リバーズ・エッジ』
人気漫画家・岡崎京子の代表作を『ナラタージュ』の行定勲監督が映画化。女子高生ハルナを演じるのは二階堂ふみ。学校で執拗ないじめに遭い、河原で見つけた死体を心の拠り所にしているゲイの山田役には吉沢亮が扮し、モデルとしても活躍するSUMIREや上杉柊平など注目俳優が集結。20年以上前の作品とは思えないほど、息苦しさを抱える若者たちの日常とセックスを描いた岡崎ワールドは、リアルに胸に突き刺さるはず。 ●2月16日(金)より全国公開
『サニー/32』
『彼女がその名を知らない鳥たち』の白石和彌監督がメガホンを取ったバイオレンス・サスペンス。NGT48の北原里英が演じる中学教師の赤理は、24歳の誕生日に2人組に拉致されてしまう。実は彼らは、14年前に起きた11歳の少女による同級生殺人事件の犯人で、"犯罪史上最も可愛い殺人犯"と呼ばれた通称"サニー"のカルト的な信者だった……。想像を超えるぶっ飛んだバイオレンス描写と先の読めない展開から目が離せない! ●2月17日(土)より全国公開