あいみょんの「ふたりの世界」がスゴいワケとは?【ヒャダインのこの歌詞がすげえ!】

2019.06.28

non-no culture ノンノカルチャー

今月の1曲

『ふたりの世界』あいみょん
作詞・作曲/あいみょん

今をときめくシンガーソングライターあいみょん。『ふたりの世界』は2017年に発売されたメジャー1stアルバム『青春のエキサイトメント』に収録。



今大ブレイク中のあいみょん。彼女がすごいのは今までの"共感系"歌姫が"共感系"とか謳われながらもベールに包んでいた部分をもむき出しに見せつけているところだと思います。


「まだ眠たくないのセックス」このパンチワード。男女平等とか言いながら女性が「セックス」と言うことにまだ抵抗感がある世の中だと思いますが、この歌詞の、嫌いじゃないけど好きでもない彼氏と一緒にいるモヤモヤ彼女の日常を描くにはぴったりのフレーズ。キスもハグもセックスもルーティンになってる感じ。「眠たくないからヤる」というリアルさよ!


そして「いつになったら私のことを嫌いになってくれるかな」と、自分の心が曖昧なところに目を背けて相手がアクションを起こしてくれるのを期待しているズルさも分かっちゃってるという。


キラキラなラブソングや悲しい別れ歌は数あれど、恋人のことを好きでも嫌いでもなくなった状態のモヤモヤを描く歌詞はそうないよ!



 ● ひゃだいん

 音楽クリエーター。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々な楽曲提供を行いタレントとしても活動。


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ずっと真夜中でいいのに。
『今は今で誓いは笑みで』

発売中 EMI Records


洗練された都会的なポップサウンドにボーカルACAねの透明感のある声が絡み合う。素性不明のアーティストの2ndミニアルバム。



スカート
『トワイライト』

発売中 ポニーキャニオン


映画の劇中音楽や挿入歌などでも活躍中のスカート(澤部渡のソロプロジェクト)の2ndアルバム。優しく切ないサウンドにグッとくる。



2019年8月号掲載
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