発売中の『Departure』は、吉沢さんのデビュー10周年を記念した写真集。イギリスのロンドンを起点に、フランス・パリ、ベルギー・ブリュッセルの3か国で撮影を敢行し、それぞれの国で3人のカメラマンを迎えた豪華な内容だ。
「最初はなんとなくロンドンで撮ろうと思って、2冊目の写真集を撮ってくれた仲のいいジミ(・フランクリン)さんにお願いしました。1日はパリでも撮りますかってことで電車で移動したりして。そこから現地のカメラマンさんに撮ってもらうのもおもしろいねとなって。ウィレム(・ジャスパート)さんとベルギーのブリュッセルへ行ってずーっとビールを飲んだり、関根(綾)さんとコッツウォルズへ行ったりしました。コッツは絶対行きたい場所だったんですけど、本当にどこを切り取ってもキレイな街並みでしたね。こんな感じで、方向性も行き先もほぼノリ(笑)。服も全部私服なので、僕の意見が取り入れられた写真集になってます」
10周年に関しては、「特に特別な思いがあるわけじゃない」と意外にもドライな反応。でもそれこそが、常に目の前のことに全力で取り組んできた人の言葉なのかもしれない。
「もちろん焦りはありますよ。もう10年たったのかとか、若手がいっぱいいるから怖いなーとか(笑)。でも、今回の写真を見ても自分が成長したなって思うこともないんです。表紙なんてボーッとしてるだけ(笑)。ナチュラルな25歳の今を切り取ってもらえたと思います。お気に入りはエッフェル塔の前で撮ったモノクロの1枚。写真集の中で一番かっこいいと思うので、ぜひ見てもらえたら」
2012年から雑誌『プラスアクト』に掲載されてきたインタビューをまとめた、読みごたえのあるインタビュー集も発売中。新たな撮り下ろし写真と10周年を記念した最新のインタビューも加えられ、俳優・吉沢亮が歩んできたこれまでの歴史を総ざらいすることができる。
「これまでに雑誌に掲載されてきたインタビューを1冊の形にして振り返られるものって、なかなかないですよね。僕自身もすごくおもしろい企画だなって思いました。表紙&巻頭の撮り下ろしの写真のテンションも、めちゃくちゃ好きです! 」
ただし、過去に語った発言が再び掲載されることは、本人にとって恥ずかしいことでもあるそうで。
「意外と数年前に言っていた内容と今の発言が真逆だったりするんですよね。もちろん変わらないものもあったりするのでおもしろいなと思いましたけど。めちゃくちゃかっこつけてんなって思う内容もありました(笑)。なんだっけな……。あ、これだ。ちょっと恥ずかしすぎて自分の口からは言いたくないですね。気になる方はぜひ、買ってください(笑)」
巻末には、吉沢さんを一番近くで見守ってきた、歴代マネージャー陣の貴重なコメントも収録!
「なかなか思っていたことを改めて聞く機会がないので、ちょっと照れました。今までずっと応援してくださった方は懐かしい感覚で読めると思いますし、最近ファンになってくれた方には、『吉沢亮はこんなことを考えてきたのか』と思ってもらえる内容になっていると思います。なかには恥ずかしい発言もありますが(笑)、本当にありがたいっす! 」