Hが美容にいいって、本当ですか？ 婦人科専門家がお答え！【20歳のリアルセックス】

可能性は低め。でもその他のリスクが！
月経中は赤ちゃんのベッドになる子宮内膜が薄くなっているので、確かに妊娠をする可能性は低いですが、月経周期が短い、生理不順ぎみの場合などは、妊娠の可能性はゼロではありません。また血液を介した感染症のリスクも高くなりますし、膣内の自浄作用が弱くなっているので膣炎などを引き起こす可能性があります。月経中は「お休み期間」と考えて、Hは控えるようにしておきましょう。

害はないけど美容・美肌の効果はナシ
基本的には、精子の中には人体に害のある成分が含まれているわけではありません。飲んで妊娠することもありません。また、ちまたで言われているような「精子はお肌にいい」といった美肌等の効果は、医学的にはありません。特に積極的に飲むメリットはないです。

医学的根拠はナシ。精神的な満足感の話かも
医学的根拠のない話です。そもそもホルモンやエストロゲンが美容にいいというのもウソです。好きな相手と、心も体も含めたよい関係を得ることで精神的な安定や幸福を得られることから、そう言われるのかもしれませんね。

妊娠します。そしてその可能性はかなり高いことを知ってください
妊娠します。性交中絶法――いわゆる「膣外射精」と言われている避妊方法は、失敗率がかなり高いです。避妊に失敗する可能性は14～24％というデータもあり、実に100人のうち、１～２人が妊娠する計算に。これは射精前にも精子を含んだ液が分泌されているためです。もし中出しされたと分かった場合は、72時間以内にアフターピルを服用すると妊娠の危険率を85％まで下げられます。ただし、これはあくまで緊急の場合と考えてください。アフターピルは病院の産婦人科で処方されます。

デマです。低用量ピルとコンドームの併用で避妊を
コーラのほか、お酢で洗うなどもデマです。これを機に、確実な避妊の知識を得ましょう。現在、女性にとって一番避妊できる可能性が高いのは、低用量ピルの服用です。忘れずに飲み続けていれば妊娠の可能性は極めて低くなります。ただしピルでは避妊はできても感染症の予防はできません。感染症の予防に有効なのはコンドーム。都市伝説に惑わされず、低用量ピルとコンドームの併用をおすすめします。

「油性のローションでコンドームが溶ける」は本当
性交痛を抑える水溶性のゼリーであればなんら問題ありませんが、ボディクリームやハンドクリームのような油性のクリームあるいは油性のローションを潤滑剤代わりに使ってしまうと、コンドームが破損する場合も。成分を確認し、専用のものを買うようにしてください。