美食家を演じているけど味覚はまだ子どもです
ドラマ『美食探偵 明智五郎』で中村さんが演じるのは、容姿端麗だけど超変わり者、そしておいしい料理を何よりも愛する美食家の探偵・明智五郎。
「原作のマンガを読んだ感想は、ようこんな見目麗しい整った役を薄顔の男に持ってきたな……と(笑)。髪形と服装以外は、全部僕と真逆でしょ? 正確にいうと髪形も分け目が逆なんですけど、それはヘアメイクさんと”つむじの位置的に逆のほうがナチュラルだ” っていう話になったから。ここまで見た目が違ったら、なんでもアリだろうと思って、そうしました(笑)。キャラクターに関しては、まだ手探りの部分も多くて。五郎は何を考えているのか分からない瞬間がけっこうあるので、よく分からないままアウトプットしつつ、目が離せない人物になったらいいなと思いながら演じてます」
劇中にたびたび登場する食事シーンでは、美食家を演じるならではの苦労も。
「五郎は、食事のマナーにうるさくて、食べ物を飲み込むまでしゃべらないという美学を持っているんですよね。作品って、わりとテンポ命なところがあるんですけど、五郎が何か口に入れるたびに会話のテンポがいったん止まってしまう。今は、そこを逆手にとっておもしろくできないかなと考えているところです」