渡邉理佐が今、思うこと。

2020.10.13

欅坂46としての活動終了、そして新たなグループへ…… 渡邉理佐が今、思うこと

ニット¥38000・スカート¥37000・靴¥50000/クロエ カスタマーリレーションズ(シーバイクロエ) タイツ/スタイリスト私物

今、目の前の景色が澄んでいる感じ

やっと、自信がついてきたのかもしれません。non-noのカバーを飾ることも、いつもと違うファッションシュートをすることも、楽しんでできたかなって思います。以前は「自分なんか」「どうしよう」という気持ちが先に浮かんでた。それがなくなったわけじゃないけれど、今は、目の前の全部が澄んでいる感じ。変化してゆくことがとてもうれしくて、わくわくしています。大きなきっかけは、やっぱり、7月16日の配信ライブで、欅坂46からの改名を発表したこと、そしてラストシングルを披露できたことだと思います。

閉じ込められて、もがいていた時

5年間続けてきたグループ名を変えることについては、もちろん自分たちでもしっかり考えて。欅坂のまま続けていく方法も探りました。それも含めて、自粛期間に自分と向き合う時間があったこともとてもよかったんだと思います。1回リセットして、よけいなものを置いてくることができました。振り返ると、それまでの欅坂46は、全員が換気していない部屋に閉じ込もって、それでもよいものを作ろうともがいていたのかもしれません。私自身も、与えられたことをこなすので精いっぱいで、センターを任されても、おどおどしたり、逃げたくなってしまったり。責任と向き合えていなかったのかな。

改名発表ライブ前の、開放感と一体感

配信ライブに向けてのリハーサルの過程で、新しい空気が入ってきた!と思ったんです。ふさがっていた窓がだんだん開いていって、全員が「よっしゃー! やってやるぞ!」と前を向いている。すごくすっきりして、センターに立っているのも気持ちがよくて! ただひたすら、自分の任された場所を全うしよう、それだけを目指していました。そして、メンバー全員が同じようにすっきりとした気持ちでいるのも伝わってきました。よけいな不安が全部はぎ取られて、すごく輝いていたし、心から楽しそう。ああ、みんなが息をしやすくなってきたんだと感じました。

作り上げていく未来は、キラキラしている

私とグループのキラキラした未来、それは、頑張ればすぐ手が届きそうな、ほんの一歩先にある感覚です。まずは欅坂46としてのラストライブの10月、それから新しい年へ……まずは半年先かな、1年先はまだ分からないけれど。ここから作り上げていくことが楽しみな気持ちでいっぱい。閉じ込められて悩んだ時間がなかったら、こんなふうには思えなかった。むだなことって一つもないな、と、心から感謝しています。応援してくださっている方には、新しくなる私たちも引き続き、愛していただけたらすごくうれしいです。

2020年11月号掲載
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