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2020.12.20
ノンノインタビュー
中川大志
名作小説のアニメ映画版で本格的な声優に挑戦!
―― 36年前に芥川賞作家の田辺聖子が発表した『ジョゼと虎と魚たち』は、車イスのジョゼと、彼女の世話をすることになる大学生の恒夫との純愛を描いた物語。2003年に妻夫木聡主演で実写映画化もされた名作がこのたび、アニメ映画化。恒夫の声を中川大志さんが担当した。
「長編アニメーションで主演を務めさせていただくのは初めてだったんですが、僕の声だけで恒夫のキャラクターが完成するわけではないんですよね。1枚1枚描かれた絵の表情、そこに塗られた色も含めて、すべてが合体してキャラクターが出来上がっている。そのことに本当に感動したし、参加できてよかったです」
海外の現場を経験したい!
国や監督に特にこだわりはないですが、韓国映画とか好きですね。いつか「日本にもこんな役者がいるんだ!」と言われる人になりたいです。そのために、日本の中でいろんな方たちとお仕事がしたいし、お芝居の経験をたくさん積んでいきたいです。
―― とはいえ、アフレコをしたのはまだ完成前の絵コンテの段階だったそう。
「絵はほぼ動かないし、色もないし、収録はタイミングを指示されるだけ。風景はほぼ想像で補いました(笑)。完成した作品を見て、『こんな場所にいたんだ!』と驚くことも多かったです」
―― お互いと出会ったことで、まだ見ぬ世界への扉を開くジョゼと恒夫。彼らのように、誰かとの出会いによって大きく世界が広がった経験はある?
「20歳を超えてお酒が飲めるようになったことは大きかったですね。それまでは同じ業界の近しい友人と一緒にいることが多かったんですが、行きつけのごはん屋さんでまったく業種の違う方たちと出会うことも多くなったんです。その方たちからお仕事やご家族の話を聞くのが本当におもしろくて。30代半ばから40代の年上の方が多いんですが、一緒にゴルフに行ったり、お子さんに会ったり、すごく仲よくさせてもらっています。いろんな方と出会ったり、いろんな世界を知ることは、お芝居でキャラクターを作る上でも、必ず役立っていると思います!」
幼稚園の時の「たいしーまん」
サッカーのクラブチームに所属していたんですが、チームの中だけでそう呼ばれていました。なんでつけられたのか理由も由来も分からないです(笑)。普段は「たいちゃん」とか「大志」と呼ばれることが多いので、あまりあだ名はつけられないかも。
P r o f i l e
●なかがわ たいし
1998年6月14日生まれ、東京都出身。主な出演作はドラマ『なつぞら』、映画『坂道のアポロン』『虹色デイズ』など。映画『砕け散るところを見せてあげる』『犬部!』が2021年公開。
シャツ¥150000(参考価格)・パンツ¥175000・ネックレス¥82000・靴¥100000/クリスチャン ディオール(ディオール)
映画『ジョゼと虎と魚たち』
幼い頃から車イス生活を送るジョゼ(清原果耶)は、坂道で転げ落ちそうになったところを大学生の恒夫(中川大志)に助けられる。ジョゼの祖母から、彼女の相手をするアルバイトを持ちかけられる恒夫。ひねくれていて口が悪いジョゼに振り回されるものの、徐々に心の距離が縮まっていく。
●12月25日(金)ロードショー