ニューヨークで写真を学んだ堀 清英は、1950年代にアメリカで巻き起こったビートカルチャーの伝説的詩人アレン・ギンズバーグから強い影響を受け、東日本大震災後、 アイロニカルな視線を現代社会に向けて制作したシリーズ「re;HOWL」を発表。
そして今回初公開となるのが、写真展のタイトルにもある「RED」。本作で堀は自己の内へと視線を向け、“自分”とは何者か?という問いへの答えを追求している。本展では「RED」シリーズのほか、1990年代以降に撮りためてきた作品群、さらに創作活動の原点ともいえる手製のフォトブックなどを三部構成で紹介。自身の作品をピクチャーポエムと表現する彼の、自己探求の道のりが示される。
みずからを見つめ続ける彼の作品を通じて、内なる自分にも目を向けてみては。それはきっと、本当の自分を知る第一歩につながるはず。