――映画『桜のような僕の恋人』で初共演を果たした中島さんと松本さん。それぞれが演じた、素朴できまじめな青年・晴人と、のちに難病に侵されることになる美咲が恋に落ちると、劇中にはほほえましいデートシーンがたびたび登場する。
中島「デート中の美咲さんは、華やかではつらつとしていて、全編を通して「こんな女の子いいな」って思いました。特に、タイ料理屋さんで料理を頬張ったまましゃべって、何を言っているか分からないところが、めちゃめちゃ可愛い!」
松本「監督から「二人とも仕事終わりでお腹ペコペコっていう設定だから、とにかく口の中に詰め込んでほしい」って言われて(笑)。私が印象に残っているのは、二人で卓球をするシーンですね。」
中島「めっちゃ楽しそうだったよね。」
松本「私がヘタすぎてラリーが全然続かなくて、あの時は撮影しながら自分でも引くほど笑ってしまいました(笑)。」
――春が巡ってくるたび、満開の桜のような笑顔の美咲を思い出す晴人。二人にとって、桜が咲く季節に自然とよみがえる思い出といえば?
中島「僕は、14年前の春に事務所に入るためのオーディションを受けて、その直後にテレビ局の食堂でジャニーさんとラーメンを食べたこと。「このおじさん、誰だ?」って思いながら、母親に「ちょっとおじさんとラーメン食べて帰るわ」って連絡したのが懐かしいです(笑)」
松本「私が今ふと思い出したのは、高校生の時に好きな人とお花見をしたこと。事前にから揚げや卵焼きの作り方を練習して、当日は手作りのお弁当を持っていったことを覚えてます。」
中島「そんなステキなエピソード、ずるいって! ちょっと、僕のラーメンの話、忘れてください(笑)!」