堀田真由の服の選び方。携わる人の愛情やストーリーを感じられる服に惹かれる

自分の中に軸がしっかりあって、ファッションを心の底から楽しんでいて、＂好き＂を追求しているからこそ、こんなにまぶしい！ そんな堀田真由の世界にフォーカス。

＂似合う＂を見つけるために挑戦は絶え間なく

このお仕事を始めたのも同じ理由なのですが、心の奥に＂人と違うことをやりたい＂というマインドがあって。仕事柄トレンドを知る機会が多いけれど、そのままはやりに乗りたくないあまのじゃくな自分もいて（笑）。挑戦し続けながら＂自分らしさ＂というのをちゃんと出したいんです。私は顔の印象が薄いから、意外と派手な色もサラッと着られること、個性的なデザインも中和して着こなせること。どれも挑戦を続けるうちに知れたこと。そうやって色や柄、デザインの＂好き＂の幅が広がるのはうれしい。お友達でもあるコラージュアーティストの花梨ちゃんが創るアートも、私が挑戦を続けるなかでのイメージソースの一つ。彼女と会うたび、学びと刺激があるんです♡

携わる人の愛情やストーリーを感じられる服に惹かれる

もともと＂物作り＂の過程に興味があって。今着用している大好きな「マルニ」や「ミュウミュウ」をはじめ、ハイブランドの洋服が持つストーリーに惹かれます。お店に足を運ぶ際には、コンセプトを伺ったりテーマを教えていただいたりすることも。高価なものではあるけれど、一つの服に多くの人が関わっていて、職人さんのこだわりや繊細な手仕事、愛情をたっぷり感じるからこそ、特別な1着になる。以前、兄の結婚式で着るため「ジル サンダー」で遊びのある黒のドレスを購入したんです。ずっと年を重ねても着続けたいなと思わせてくれる、大切な1着です。作り手の思いにあふれた服を、少しずつ丁寧に選んでいけたら。

ニット￥156200・シャツ￥96800・スカート￥233200・パンツ￥166100・バッグ￥218900・靴下￥17600・靴￥116600／マルニ ジャパン クライアントサービス（マルニ）

2024年11月号掲載