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ニュース
2024.10.23
10年間、とびきりの"可愛い"をありがとう♡
鈴木ゆうか non-noを卒業します!
"学校に行ってから来ました"と、制服で現場入りしていた17歳の頃から早くも10年の時がたち、甘く可愛らしい女の子から素敵な大人の女性に。そして、読者みんなが憧れるガーリーなムードはそのままに少しずつ進化させながら、『non-no』の王道"大人ガーリー"を牽引してくれた。大好きなゆうか、『non-no』の進むべき道を照らし続けてくれてありがとう。この先もきっと、ゆうかにしかない唯一無二な魅力で輝き続けるのでしょう。これからもずっとずっと応援しているよ! またいつか♡
あまりにも長い10年の歴史。たくさんの思い出を振り返りながらも、一言ずつ丁寧に紡ぐ言葉は、しっかりとした経験に基づく自信にあふれていて、まぶしくて。ゆうかが選ぶ次のステージに、期待しかない!
“『non-no』で過ごした貴重な10年が私の自信に”
小さな頃の夢は、お花屋さんにパン屋さん。日替わりでころころ変わってた(笑)。そんな私がモデルというお仕事に興味を持ったのは、小学6年生の頃。当時同じクラスだった女の子が、雑誌『ニコ☆プチ』の私服スナップ企画に載ったの。すごく可愛いお洋服を着てキラキラして見えて。「いいなぁ♡ 可愛いなぁ」って、うらやましかった。それから雑誌をたくさん読み始めて、自分なりのとびきり甘いおしゃれを頑張るように。今じゃとても見せられたものじゃないけれど(笑)、子どもの頃から甘いお洋服が大好きで、大きなリボンをつけてふわふわな服を着て、母いわく、子どもの頃の私は“ワガママなお姫様”。とにかくお洋服に夢中で、おばあちゃんにおねだりして買ってもらうこともありました(笑)。
その頃からすでに「モデルさんになりたい!」という思いはあって。父に話してみたら、「モデルさんの足元にも及ばない」と、かなり強めに反対されてしまったんです。それでいったん心が折れちゃった(笑)。でも大人になってからその話を父にしてみたら、「そんなこと言った?」って、覚えてないの(笑)。きっと、幼くしてこの世界に入ることを心配してかけてくれた言葉だったんだと思います。
中学校に上がると、『Seventeen』を読むように。映画『君に届け』で見た(桐谷)美玲さんがすっごく可愛くて憧れだったんです♡ 私服もおしゃれで本当に可愛くて。でも中学生の私には、美玲さんが着るようなブランドは高くて買えないから、似たようなアイテムを探して必死にマネしてた。『Seventeen』の付録で手に入れた“美玲さんコラボシュシュ”は、大事にしながらもたくさん使ってたなぁ。
高校生になってバイトができるようになると、自分で稼げることがうれしくて。意外と言われるけれど、居酒屋から引っ越し業者まで、いろんなバイトを経験しました。バイト代が入ると、大好きな服やコスメに投資。学校とバイトで忙しかったけれど、自分のお金で欲しい服やコスメを買えるのがとにかく楽しかったなぁ。そして、17歳で進路の話が出た時、モデルになりたい思いを再度両親に真剣に伝えたの。そしたら、意外にもあっさりと「いいんじゃない?」って認めてくれて。何度かモデル事務所にスカウトしていただいたこともあって、そのたびに、リビングのテーブルの上にいただいた名刺をこっそり置いて、地道にアピールを続けていたかいがあったのかもしれない(笑)。
いざ事務所に入ってからは、どうやって世間に名前を知ってもらったらいいのか分からず、ひとまずSNSを始めてみたりもしました。そんなに得意じゃないけれど、一日1回は投稿するように頑張ってたな。事務所では月に2回モデルレッスンがあって、ウォーキングやポージングを教えていただくように。どれも初めてのことばかりで、右も左も分からない状況だった。そんななか、ある雑誌のオーディションに応募したら、書類選考で落ちてしまって……自信を失いかけました。でも半年後、今度は憧れの美玲さんがいる『non‐no』のオーディションが開催されることになって! 「絶対に受かりたい!!!」と強く思ったのを、今でも覚えています。書類選考を無事通過し、オーディション会場に到着したら、周りは堂々とした子ばかり。すでにティーン雑誌で活躍されていた、有名なモデルさんも何人かいらっしゃって。緊張してただただ縮こまっているしかなかったから、手ごたえも何も感じなかった(笑)。だから、マネージャーさんから、「『non‐no』に受かりました!」と事務所のエレベーターの中で聞いた時は、本当に信じられなかった! 事務所からすぐ両親にも連絡を入れてくれて、おばあちゃんが私以上に喜んでくれたのも、うれしかったな。
『non‐no』の初撮影は、「どうしてこんな大事な日に!?」と今でも不思議でならないけれど、寝坊しちゃって少し遅刻したんです。現場でメイクしていただけることも知らなくて、「こうしたら『non‐no』っぽいかな?」なんて、試行錯誤しながら仕上げてスタジオ入り。そしたら到着してすぐにヘア&メイクさんにメイクを落とされてしまって(笑)。“ノーメイクで行く”という当たり前のことすら知らなかったし、遅刻して気後れしている上、大人がたくさんいる状況にも慣れず。とにかく緊張しっぱなしだったから、初登場ページの写真を見返すと、すごく顔がこわばっているのが分かる(笑)。
そういえば、『non‐no』モデルになって、やっと憧れで大好きな美玲さんに会えると思ったら、入れ違いで卒業されてしまったんです! 電車に乗っている時にその報告をマネージャーさんから受け、泣いたのを覚えています……。
『non‐no』の撮影では、先輩モデルさんと一緒になることも多くて、私のひどい人見知りの性格を早く治さなくちゃと、焦ることも多かった。初めは撮影に行くのがちょっぴり憂鬱になるくらい人見知りしてしまって。でも数か月もすると、同期で加入した(高田)里穂ちゃんや久慈(暁子)ちゃんと少しずつ仲よくなって、ごはんにも行くように。そうしたら、撮影に行くのが楽しみになったんだ。先輩モデルの(新木)優子ちゃんと撮影が一緒になった時には、朝からたくさん話しかけてくださって。撮影帰りにお買い物に連れていってもらったことも! うれしかったなぁ。あとは、撮影現場で自分から話しかけることは難しくても、みんながスタジオで輪になって座っていたら、自分もそこに入ってみるとか。小さなことからちょっとずつクリアしていったよ。とはいえ、モデルとしての自信はまったく持てなくて。専属モデルになってから2年目くらいまで、「私が『non‐no』にいていいのかな?」と思うこともあった。でも、もともとポジティブなほうではあるから、深く悩みすぎることはなかったかも。それに寝たら翌日には忘れちゃうタイプなのもあって、素晴らしい先輩方がいる『non‐no』のなかでも、焦らず自分のペースで歩んでこられたんだと思う。
ポージングに関しては、最初の頃は全然できなくて、自分を見せるので精いっぱい。だから、お洋服のどこをどう見せたら素敵なのかとか、このテイストだからこんなポージングというところまで考えが及ばず。表情も、笑う時は目をぱっちり開けてにっこり。ワンパターンの笑顔ばかりだったし、お澄まし顔を覚えたら、もうそればっかりという状態(笑)。本田翼さんや優子ちゃんのような、自然で大きな笑顔に憧れながらも、なかなかできなくてもどかしかった。だから、優子ちゃんと一緒の撮影では、大きな動きのポージングを勉強させてもらっていたし、(鈴木)友菜さんがカメラの前に立つ時は、自分の撮影が終わった後も現場に残って見学させていただいた。そうやって先輩方のモデルとしての姿を生で拝見し学ばせていただきながら、表情のバリエーションやポージングを少しずつ増やしていきました。3年目くらいには、「こういう感じどうですか?」って、言葉では言えないタイプなので、カメラマンさんがカメラを構える前に、ポージングして待ってみたり(笑)。徐々に求められていることをできるようになる感覚があって楽しかった。
ちょっとずつ自信がついてきた頃。異動してきた“はじめまして”の編集さんに、別の雑誌のモデルさんの名前をあげられ、「あの子のポージング、すごく上手だよ。勉強になると思う」と言っていただいたことがあって。モデルのお仕事も3年目でだいぶ慣れたつもりになっていたし、「自分はできている」と思い込み始めていた頃だったから、ハッとしたの。撮影で満足してもらえなかったからこそのアドバイスだと思うと、初心に返って気が引き締まりました。「もっともっと頑張って上達しなくちゃ!」と改めて思えたんだ。
子どもの頃から甘い服に夢中だったし、non‐noモデルになる前から『non‐no』の甘い服が大好きだった私。そんな個性を尊重していただき、撮影ではガーリーなファッションを担当させていただくことも多くて。そのテイストがいつしか自分の武器になっていると気づかせてくれたのも、『non‐no』でした。
だからこそ、女の子のファンの方々から、私服が好評という話を聞くとすごくうれしくて。ファンの皆さんの応援や言葉はいつも私の心の支えだった。イベントやショーなどで直接かけてくださる言葉や歓声。SNSなどを通じて届けてくれるメッセージ。そして、「ゆうかちゃんがいるから頑張れます」という言葉をいただくと、いつも泣きそうになる。自分もかつて憧れのモデルさんに同じ気持ちを抱いていたから。そんな自分が、今は誰かの力になれているのかな?と思うと、うれしくて。こちらこそ力をもらえています。
non‐noモデルになってから、自信を持てるようになったし、自分の魅力といえるものも見つかった。そして何より、人並みにおしゃべりできるようにもなった。この間スタッフさんに「人間味が出てきたね」と言われたことがあったのだけれど、以前の私は人形みたいだったんだと思います(笑)。
モデルになりたいと強く思った学生時代、それは遠い夢でしかなかったけれど。『non‐no』が10年の時をかけて、私を成長させてくれた今、胸を張って堂々と「私はモデルです」と言えます。本当はね、『non‐no』が大好きでしかたないから、専属モデルでいられるならいつまでもいたかったの(笑)。でも、今年の初めに(貴島)明日香ちゃんが卒業して、次は自分の番かな?と考えたら、現状に満足せず、「大人になるにつれさらに違う魅力を出して、いろんな表現方法を試したい!」とポジティブに思えるようになったんだ。
このインタビューを受けながら、10年間の掲載ページすべてに目を通したら、ちゃんと進化し続けていられたことに気がつきました。努力していたことがムダにならず、しっかり形になっていたんだなって。この卒業企画の撮影も、思いっきり好きなことをやらせていただいたから、この10年間の私とはまた違った雰囲気を最後にお見せできていたらいいな。
non‐no編集部の皆さん、スタッフの皆さんが、あらゆる方法で私を可愛く変身させてくださって、そしてファンの方々が応援してくださったおかげで、普通の女の子だった私が、“モデル・鈴木ゆうか”になれました。皆さんも、もし何かやりたいことがあるのなら、勇気を出して挑戦してみてほしいです。自信がなくたってがむしゃらに好きな道を突き進めば、その努力は実り武器になるはず。そしていつかいい形になると信じて! 私、今の自分がとっても好きなんです。そう思えるのも皆さんの支えがあったからこそ。
この10年間、ずっとずっとありがとう♡
\ ノンノ12月号でCheck/
2024年12月号掲載
Staff Credit
モデル/鈴木ゆうか 撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/吉﨑沙世子(io・ゆうか) スタイリスト/石田綾 構成・原文/道端舞子 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス