「前撮り」って何? 若者が「20歳の記念」に買ってるモノ、してるコト【今ドキ若者調査Vol.5】

2018.04.16更新日:2018.04.20

20歳の記念に買ったブランドは、初恋の人として一生の記憶に残る。

今、成人式の記念写真を成人の日当日ではなく、「前撮り」する若者が増えている。今ドキの若者は帰省のタイミングなど夏や年末にスタジオを予約。少子化の今、撮影代やアルバム代においては親の財布のヒモもゆるみっぱなしで、成人式関連の記念日消費は相当なものらしい。ちなみに成人式当日は、式典の後すぐ同窓会に移動して、がっつり盛り上がるとのこと。
今、20歳を中心とするノンノ読者周辺では、成人式に限らず「20歳の記念」の消費意欲が顕著だ。ブランドの認知度低下が特徴とされるミレニアム世代であっても、そこは「憧れブランド」へのファーストタッチのタイミング。
ノンノの専属モデルや専属読者モデルが、20歳の記念に家族からプレゼントされたものはTASAKI、ティファニー、カルティエなどの名品たち。アレキサンダーワンやチャンミーといった比較的新しいブランドや、Mac Book Airも今ドキだ。ちなみに、友達からはクルージングディナー、テーブルアートのサプライズといった非日常の「コト」をプレゼントされている(プレゼントしあう)のも、ノンノ読者に多く見られる特徴である。

ノンノの読者インタビュー(※1)ではよく「20歳になったから」という言い方をする女子が多い。20歳はティーンと決別として「憧れのモノ・コト」に一歩踏み出すタイミング。ここで憧れから本命、つまり「初恋」の相手になったブランドは、自分が大人の女性の一歩を踏み出した、輝かしい思い出とともに記憶に残る。そして30代、40代になっても、初恋のブランドは忘れられず、常にアドバンテージを保っている…。大学時代に初めて買ったバッグ、ネックレス、コスメ、香水のブランドに、今も特別な想いを抱く大人の女性も多いのではないだろうか?
モノやコトの消費に自己の成長を重ねるのは若者の特権ではないが、やはり「初めて」のインパクトは絶大だ。そしてスポンジのような吸収力を持った若者は、ブランドのストーリーや新鮮な刺激に「夢中になる」ポテンシャルもまた、高い。若者はそのうち年を重ねて、家のローンや子供の教育費に悩まされるようになる。今のうちに初恋ポジションを獲得しておくことは、有効な戦略といえるのではないだろうか。

※1 ノンノ編集部では月に1回、4~5名の読者との対面取材を定例にしている
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