若者のLINEの「友だち」企業枠、1割の狭き門に入り込むには?【今ドキ若者調査Vol.10】

2018.05.21更新日:2018.05.22

若者がLINEで「つながり続ける友だち」を選ぶ条件とは

友人とのやりとりから仕事の連絡に至るまで、LINEを日常使いしているかたは多いと思う。若者がLINEを使う目的は「他のSNSに比べて親密度の高い連絡」に加え、若者調査記事Vol.3(※1)にて説明したように「情報収集」のためでもある。
LINEといえば、スタンプキャンペーンなどで若者の「友だち」になり、直接さまざまな情報を届けたい、と思う企業も多いようだ。若者は「友だち」になった企業と本当に「友だち」になるのだろうか? non-no Webユーザー1307人(※2)に聞いた、LINEの「友だちの内訳」が以下のグラフである。「リアル友達」とは実生活での友人を指し、「その他」とはメディア・有名人・企業など、実生活での友人以外の「友だち」を指す。

LINEのお友達の内訳は、リアル友達が8~9割、有名人やメディア、企業など「その他」は1~2割。また、「その他」から有名人を除くと、それ以外のメディアや企業が「友だち」になっている率は意外と低い。アンケートデータ(※2)や対面取材により導き出した、代表的な友だち構成の例は以下の通り。

LINEを活用していると思われる企業の全体数を考えると、若者が「友だち」と認めるメディアや企業はかなり厳選されている。なぜなら、LINEにおいて若者が「つながり続けてもいい友だち枠」にメディアや企業を選ぶときには「大ファンである」か、「毎日」「自分の世界観に合う」「新しくて役に立つ情報」を与えてくれるサイトであることが条件だからだ。non-no Webをはじめ、ウエブメディアを「友だち」に選んでいる若者は、世界観の一致に加え、ファッションやビューティの「検索済み情報」を「1日に何度も届けてくれる」=「使える情報源」として認知しているからだと思われる(※3・4)。
ミレニアム世代のブランド認知度の低下が叫ばれる昨今、SNSでの接触接点を有効に機能させておくことは、若者をターゲットにする企業の至上命題。SNS使いに長けたウエブメディアを利用するか、自社アカウントで直接つながることにこだわるか? 若者とはスマホの中身をキャッチアップしていないと、全体像を把握できない生き物なのである。

※2 2017年9月、ノンノウエブユーザーにアンケートを実施。18歳~25歳の1307人が回答。
※3 non-no Webは1日に7~8回に新着記事をアップ。毎日更新。
※4 non-noのLINEのお友達数は1,346,806人(2018年5月21日現在)
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