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2025.12.04
「生理の前はイライラするのがあたりまえ」「生理くらいで病院に行くのはおおげさかな…」そんなふうに思い込んで、つらさを抱えたまま過ごしていませんか?
実は、多くの20代女性が、生理やPMS(月経前症候群)のつらさを“あたりまえ”のこととして受け止め、きちんと向き合えていないのだとか。今回はnon-no世代のリアルな声に寄り添うため、タレントの佐々木ほのかさんが、“つらさをあたりまえにしない生理との付き合い方”を産婦人科医・加藤聖子先生に伺いました。
佐々木ほのかさんPROFILE

福岡県出身、19歳。 2018年4月から約7年間アイドルグループ「アップアップガールズ(2)」で活動し、センターを務める。Zeppや日比谷野音での単独ライブを経験し、2025年6月にグループを卒業。女優としてのキャリアをスタートした。
2023年6月にヤングマガジンにてグラビアに挑戦。2024年3月11日発売「ヤングマガジン15号」にて、初表紙掲載。同年6月24日発売「ヤングマガジン30号」にわずか3ヶ月で表紙に再登場。翌週の7月5日には「ヤングガンガンNo.14」に登場し、2週連続で表紙を飾る。
2024年4月より開設されたNTTドコモ公式TikTokチャンネルにて公開中のショートドラマ作品に定期出演、MBSラジオ「アッパレやってまーす!」の木曜日レギュラーなど、活動の幅を広げている。
生理の悩みは“あたりまえ”なんかじゃない
佐々木:もちろんあります。特に腰回りの痛みが不快で。以前は市販の薬でなんとかなっていたんですけど、最近は効きにくくて……ちょっと強めの薬を飲まないとつらい時もあるんです。それと、ついつい食べすぎてしまって自己嫌悪にもなっちゃう。
加藤:生理前や生理中は、体や心の調子が整わず、何かと大変ですよね。調査※1によると、日常生活に支障があると感じている女性は生理前には58.5%、生理中には64.1%いる一方で、75.8%が「あたりまえのこと」として対処していないそうです。

※1「月経前・月経中の症状に関する対処法実態調査」
調査主体:株式会社ツムラ
調査実施会社:QO株式会社
調査方法:インターネット調査
調査対象者:全国の19〜34歳女性
サンプル数:800サンプル
※各性年代100サンプルずつ均等回収し、人口構成比に合わせたウエイトバック集計を実施
調査日:2025年8月15日(金)〜2025年8月17日(日)
結果数値は小数点第2位で四捨五入しているため、内訳の足し上げが計と一致しない場合もあります。
佐々木:私も「生理でしんどいのはあたりまえ」って、ずっと前から思ってました。友達から「会おうよ!」って連絡が来ても、「イライラしたり普段は気にならないことが気になったりしちゃうから」と何かと理由をつけて断ってしまうこともあって、自分の中で「しょうがない」って諦めてたんです。

加藤:生理中や生理前の不調が理由で、せっかくの楽しみやチャンスを逃してしまうのはとてももったいないことです。しかし「生理中や生理前の不調は“あたりまえ”で仕方ないもの」とそのままにしていいかというと、答えはNO。
生理に伴う不調は一人ひとり症状や重度も違いますが、イライラなどの精神的症状も含めて、改善するための治療の選択肢があります。それに、不調の裏には子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れているケースもあります。
佐々木:では、誰に相談すればいいんでしょう? だって生理自体は病気ではないんですし。
加藤:そういう時には、ぜひ病院の婦人科やレディースクリニックを受診してほしいですね。
佐々木:えっ! 生理の悩みでも病院に行っていいんですか?
加藤:もちろんです。私のもとにも「イライラが治らない」「お腹が痛くて学校を休んでしまう」といった相談でやってくる患者さんがたくさんいますよ。
定期的な受診は病気の原因をいち早く見つけるためにも大切ですし、何か疾患がなくてもその時の症状に応じた対処法を医師と一緒に見つけることで生活の質の向上につながるなど“いいこと”がたくさんあります。
婦人科受診の目安は「普段の暮らしに不便を感じたら」
佐々木:実は、今まで婦人科自体に行ったことがなくて。正直、「私が行っていいのかな?」って思っちゃう気持ちもあります。
加藤:それは自然な感情だと思いますよ。でも、「学校を休む」「仕事に集中できない」など、日常生活に支障を感じるようなら、それは受診のサイン。
婦人科は“病気の時に行く場所”ではなく、健康診断のように定期的に通っていい場所ですから、困った時は気軽に相談してもらえたらと思います。

佐々木:健康診断のようにって考えると、ぐっと受診のハードルが下がります。病院では先生に何て伝えたらいいんでしょうか?
加藤:困っていることを素直にお話しいただいていいですし、「いつ」「どんな症状が」「どのくらい続いているか」のメモを持って行くと相談がスムーズだと思います。
経血量についての悩みであれば「どんなナプキンを、1日に何枚くらい使うか」といった記録が目安になりますよ。
佐々木:私、簡単ですけど生理が始まった日やちょっとした体調のことをスマホのアプリで記録するようにしてるんです。
加藤:それはとってもよい心がけですね。生理周期に加えて、体や心の変化もメモしておくと、それが受診の時に役立つだけでなく、自分をいたわるきっかけになると思います。
イライラや落ち込みでも、もちろん相談OK!
佐々木:イライラとか落ち込みっていう悩みでも、受診していいんでしょうか? 体の痛みがないと、行くのは気が引けちゃって。
加藤:もちろん大丈夫です。生理前のイライラや落ち込み、不安感などは、PMSの典型的な症状。ホルモンの変化が心と体に影響しているのですね。
ここで大事なのは、「気分の変化が月経周期とリンクしているかどうか」。生理が始まるとスッと軽くなるならPMSの可能性が高いです。
佐々木:そういった心の不調って、「気分の問題なのかな」って思ってました。でも、体の仕組みが関係していると聞くと、少し安心します。
加藤:もし周期に関係なく落ち込みが続く場合は、別の原因がある可能性もあります。これを知るためにも、医師に相談して、不調の原因をしっかり見極めることが大切です。
大人になると変わってくる、生理の悩み
佐々木:そういえば、初めての生理を迎えたばかりの頃と、non-no世代になってからの今とでは、生理の悩みもちょっと変わってきている気がします。
加藤:たとえばどんな変化がありましたか?
佐々木:学生の頃より、痛みが強くなったり、経血量が増えている実感があって。
加藤:それもよくあることです。10代の頃は排卵が安定していないこともあって痛みが軽い場合がありますが、20代以降はホルモン分泌が整い、排卵が起こり、子宮内膜が厚くなります。月経はこの内膜が剥がれ落ちるのですが、この時に痛みの物質(プロスタグランディン)が分泌され、痛みを感じやすくなることがあります。
佐々木:成長と一緒に、体の中ではそんな変化も起こっていたんですね!
加藤:そうです。また、仕事や人間関係のストレス、睡眠不足など、ライフスタイルの変化も影響します。「以前よりつらい」と感じたら、それも受診のサインです。
佐々木:確かに、仕事を始めてからのほうが体調の波を感じる気がします。そういう変化もちゃんと体が出してるサインなんですね。
痛みや不快感は人それぞれ、だからこそ自分に合うケアがある
佐々木:先生のお話を聞いていると、「もっと気軽に病院で相談していいんだ」っていう安心感が生まれます。
加藤:お伝えしたように、婦人科に行くことは病気の原因に気づくだけでなく、症状を緩和して生活の質を上げたり、自分の体を知ったりすることにもつながります。痛みや不快感は人それぞれ。だからこそ、生理の悩みへの対処もみんな同じではなく、“自分に合う対処法”があるんです。

佐々木:じゃあ、私の悩みにもぴったりの対処法があるんですね。
加藤:そうです。たとえば、鎮痛剤だけでは改善しない場合は、低用量ピルや漢方薬といった選択肢もあります。
佐々木:そうなんですか? でも、低用量ピルや漢方薬について分からないことも多くて。
加藤:正しい知識を得るためにも、分からないことや気になることは、なんでも受診時に質問してほしいと思います。
特に、冷え症やイライラなどの症状に対して、漢方薬はその方の体質に合わせて処方することができます。
もちろん、バランスのよい食事、適度な運動、ストレスを抱えすぎないことといった健康の基本になることも、生理の悩みを解決するには大切なポイント。婦人科は、患者さんと対話を重ねながら、“その人に合うケア”を一緒に見つけていく場所です。
婦人科受診は、“未来の私”を大事にするための第一歩になる
佐々木:生理で悩まず、自分らしくストレスフリーでいるために、できることってたくさんあるんですね。
加藤:まずは気軽に通いやすい病院の婦人科やレディースクリニックを探してみてください。かかりつけのお医者さんを探すように、何かあったら相談できる場所があると安心ですよね。
それに、婦人科は、将来の自分を守るための場所でもあるのです。プレコンセプションケアといって、妊娠前からの健康づくりのために、病気の早期発見や、将来の妊娠・出産を見据えた健康管理ができる。妊娠の希望の有無に関わらず、20代のうちから自分の体を知っておくことが、未来への安心につながります。
佐々木:婦人科って“特別な場所”だと思っていたけど、“未来の自分のために行く場所”なんですね。そう考えると、婦人科に行くこと自体がポジティブな選択に感じます。
加藤:生理中や生理前の不調は “あたりまえ”にしていいことじゃないからこそ、婦人科の受診は未来の自分を守るための第一歩になりますよ。

「自分に合った対処法を見つけて、少しでも健やかな生活を送ってほしい」──そんな思いから、ツムラは〜あなたの答えがきっと見つかる〜「生理の悩み相談しようプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトのイメージキャラクターは株式会社サンリオのキャラクター「クロミ」。全国の医療機関にご協力いただき、相談しやすい環境づくりを目指した「クロミ ステッカー」の設置を進めています。
プロジェクトサイトでは、婦人科診療を行う先生方からのメッセージ動画や、自身の体質タイプが分かるチェックなども掲載。このプロジェクトが、皆さんの「婦人科に相談してみようかな」という一歩を後押しできたらうれしいです。

Staff Credit
取材・原文/田代くるみ(Qurumu) web編成/non-no編集部
提供/株式会社ツムラ