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旅行&おでかけ
2025.12.06

留学やワーキングホリデー、ボランティアなど、さまざまな方法で海外を訪れた先輩たちにインタビュー。費用から、利用した支援制度、滞在先でのハプニング、海外で成長できたことまで、詳しく聞きました。学生のうちに海外に行ってみたい!と思っている人は、ぜひ参考にしてね!
語学留学編
大学生にもっともポピュラーなチョイス。大学の交換留学制度を利用した二人と、留学エージェントの短期パッケージで行った一人の体験記を紹介。

PROFILE ひとみさん
⚫︎留学先 》》香港
⚫︎期間 》》2021年8月~2022年6月
⚫︎留学にかかった費用 》》約150万円
高校生の時に親の仕事の関係でロンドンに2年間住む機会があり、いつかまた海外で過ごしてみたいと思っていました。大学2年生になり交換留学制度を活用して留学しようと考え、まずは国を選ぶことからスタート。もともと興味のあったアジア圏で、英語で授業を行う香港とシンガポールの志望校を大学に提出したところ、推薦をもらえたのが香港でした。準備を進めていたのですが、なんとコロナの影響で海外留学が全面的に禁止に! 翌年になると就活に影響してしまうためかなり迷いましたが、諦めたら絶対に後悔する!と思い、飛び立ちました。

香港に到着後、大学の学生寮へ。部屋に入ってビックリ、なんと女子8人部屋だったんです! 韓国に台湾、ドイツ、イギリスなど多国籍なルームメイトたちから迎えられたのは衝撃でした。部屋にはユニットバスが一つしかなく、誰かがシャワーを浴びている間はトイレが使えず、隣の部屋に借りに行ったことも(笑)。不便さはあったけど、いつもにぎやかで寂しさを感じることはありませんでした。
現地の大学では、アジア経済を学ぶべくビジネス&エコノミクスを専攻。留学生が受けられるのは"●●入門"といった初級レベルの授業だったので、内容はそこまで難しくなかったです。ただ、現地の教授の英語はなまりが強くてリスニングに苦戦。すでに卒業に必要な単位は日本でほぼ修得していたこと、香港の大学は1科目=6単位だったこともあり、無理のない範囲で3科目のみ受講しました。
留学生のために街をガイドしてくれるプログラムを通じて、ボランティアとして参加していた香港の学生とも交流が。授業後や休日は、留学生仲間や現地の友達と一緒に街歩きをしたり、カフェ巡りをしたりして過ごしていました。移動にはバスを使うことも多かったのですが、降りたい時は叫んで運転手さんに直接伝えるスパルタ形式で、気合いを入れるために大阪のおばちゃんを心に宿していました(笑)。香港は親日家が多くて、「日本人ですか?」と話しかけてもらったり、こちらから頼まなくても助けてくれたりして、想像以上に暮らしやすかったです!
留学してよかったことの一つは、世界中に友達ができたこと。遠い国のことが身近に感じられ、視野が広がりました。社会人になってからも交流があり、みんなの国を訪ねることが旅のモチベーションになっています。もう一つは、度胸がついたこと。海外で一人の力で暮らせたのだから、できないことはない!と、積極的にチャレンジするようになりました。
帰国後にまさかのロマンス♡
「仲よくしていた現地の学生の男の子と、なんと帰国後に交際スタート。留学中もいい感じではあったのですが、なかなかお互いに言い出せず……。日本に帰ってからも頻繁にコミュニケーションをとり合うなかで、告白されました♡ 彼は現在カナダに住んでいて、帰国から3年たった今でも遠距離恋愛を続けています」
学生に人気のデートスポット♡

「大学の近くに海沿いの公園があって、夕暮れ時はとってもロマンティック。ここで今の恋人とデートしました♡」
\ ローカルグルメにも挑戦! /

「手前は香港でポピュラーな鶏の脚。意外とおいしい!」
英語が苦手な人も! アジア圏留学のメリット
「香港の公用語は広東語と英語ですが、主に広東語を使って暮らしている人がほとんど。現地の学生にとって英語は第二外国語のような存在で、流ちょうに話せる人ばかりじゃないから、留学生も肩身の狭い思いをせずにすみました。アメリカやヨーロッパと比べて物価が安いことも高ポイント! お金の心配をせずに、いろんなことを楽しめます♪」

PROFILE 松島凜さん
⚫︎留学先 》》ベルギー
⚫︎期間 》》2024年8月~2025年8月
⚫︎留学にかかった費用 》》約300万円

物心ついた頃から海外の雰囲気や語学を学ぶことに憧れがあり、大学生になって自然と留学について考えるように。大学の教授から、精神的にも語学レベル的にも未熟な2年生は得られるものが少ないと助言され、3年生で行くことを決めました。留学先は以前から大好きだったヨーロッパに絞り、第二外国語でフランス語を学んでいたこともあったので、国民の約半数がフランス語を話すベルギーを選択。
現地では、学生寮の一人部屋に滞在。大学が始まってすぐに参加した、留学生のための交流イベントを通じて世界各国の留学生と友達に。放課後はカフェに行ったり、寮で一緒にごはんを作ったり、週末は電車に乗って近隣の街を訪れたり。"留学中に友達を100人作る"というマインドで過ごしました。
でも最初の3か月は楽しめていたのに、次第に語学があまり上達していない気がしてストレスが募り始め……ヨーロッパ特有の冬のどんよりした天気にホームシックも重なり、かなり落ち込んでしまったんです。そんな状況を打破するために始めたラーメン屋さんでのアルバイトで、自分が思っている以上にコミュニケーションがとれていることを再認識! 自信を取り戻せたし、バイト仲間とも仲よくなれてコミュニティが広がり、人生初のクラブにも挑戦できました(笑)。逃げ出さずに頑張ったことが誇らしく思えて、自分を認められるようになりました。
元気がなかった時に日本からエールを送り続けてくれた両親や友達、「いつでも頼って!」と言ってくれた現地の方々など、多くの人に支えられていることを実感。帰国後は留学生を支援するボランティア活動に参加しており、"人を支えられる人間になりたい"という人生のテーマも見つかりました!
送別会も開いてもらいました!

「いつも気にかけてくれたバイト先の仲間に、何度も救われました」
\現地で出会った友達全員に感謝の手紙を♡/

「帰国する際、お世話になった人全員に感謝の気持ちをつづって渡しました」
帰国前の冷水シャワー生活
「4月頃から寮のシャワーの不具合で、お湯が出なくなっちゃったんです! 何度も修理を依頼したのに対応してもらえず、帰国するまでの約3か月間ずっと水シャワーを浴び続けました(泣)。他人と住むのが不安で個室を選んだけど、共同部屋を選ぶべきだったと後悔。こういったトラブルにもみんなで対応できるし、寂しさも紛れただろうなって」

PROFILE
大学生エディターズNo.305
ちゃちゃさん
⚫︎留学先 》》カナダ
⚫︎期間 》》2024年9月(3週間)
⚫︎留学にかかった費用 》》約80万円

高校生の時に参加した模擬国連でフィリピンの学生と触れ合い、もっと海外の人と交流してみたい!と強く思うようになりました。私は医学生なので、2年生から専門科目の授業で忙しくなるため、心にもスケジュールにも余裕がある1年生の夏休みを使って短期留学に行くことを決断。大学の生協で展開されている留学プログラムのなかから、金額や治安などを考慮した上でカナダのカルガリーを選びました。
プログラムには航空券代や語学学校の学費、ホームステイ費用が含まれており、すべての手続きを代理店が行ってくれました。現地では観光も楽しみたかったので、授業は午前中の2コマのみに。最初は英語で話すのが不安で日本人とばかり交流していたけれど、次第に自信がついて、韓国やスペインなど、さまざまな国の友達ができました。授業後は一緒にランチをしたり、街やショッピングモールを散策。一番の思い出は、週末にとても大きくてキレイな湖の周辺をみんなでハイキングしたこと。たまたま居合わせた現地の方たちと会話が弾んで、語学力の向上を実感できたこともうれしかったです!
ホームステイを選んだおかげで、教科書には載っていない表現を学べたのもよかったです。優しいホストマザーと夕食後に散歩をするのが留学中の日課になり、語学学校で積極的に発言できずヘコんでいた時にかけてくれた「It's not the end of the world!(世界が終わるわけじゃないから、気楽にいこうよ)」という言葉が、とても胸に刺さって。落ち込んだ時に思い出しては元気をもらっています。学びも遊びも人との交流も、3週間とは思えない濃い経験ができました♪
カナダの大自然に感動!

「語学学校の友達と、美しい湖を目指してハイキングへ。カルガリーは緑が豊かで、ほぼ毎日、散歩をしていました!」

「心優しいホストマザーと。毎日作ってくれた料理もおいしかった♡」
滞在中に裁判所訪問!?
「カナダの電車の定期券は"有効化"という作業をして初めて利用できるシステムなのですが、日本人留学生の友達が知らずに有効化しないまま使っていたことが判明。偶然居合わせた警察官に約3万円の罰金を命じられ、故意ではないことを伝えるために一緒に裁判所を訪問しました。短い留学期間でまさか赴くと思っていなかった場所に行けて、ある意味貴重な経験になりました(笑)」
2026年1・2月合併号掲載
Staff Credit
イラスト/せかち 構成・原文/中西彩乃 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス