ノンノモデルが綴る花言葉
【渡邉理佐×カラー】「ノンノモデルが綴る花言葉」連載vol.5
2024.09.30
ノンノモデルと季節の花、そしてその花言葉をテーマにした撮り下ろし写真。好評連載中の「ノンノモデルが綴る花言葉」 第5回は、ノンノモデル・渡邉理佐×カラー。撮影中に見せる凛とした立ち居振る舞いの理佐と、スタイリッシュで上品な魅力を持つカラーのマリアージュは、恍惚とするほどの美しさが。理佐のさまざまな美意識に迫るインタビューも必見です!
カラーの花言葉は“華麗なる美”
シンプルな花姿が印象的な「カラー」の花言葉は“華麗なる美”。ギリシャ語の「カロス(究極の美)」に由来するといわれています。花びらに見える部分は、実は葉っぱが変化した苞で、花は中心の棒状の部分。白色のカラーがマーメイドラインのウェディングドレスを思わせることから、“清純”という意味の花言葉も持ち、ブライダルシーンでも高い人気を誇る花です。
― カラーと撮影してみていかがでしたか?
お仕事の現場でいただく花束やフラワーショップでよく見かけるお花だったから、なんだか親しみやすくて嬉しかったです。撮影でお花と名前が合致して“このお花がカラーだったんだ!”と勉強になりました。カラーは、すっと伸びた茎の先に、くるっと一巻きの花が凛々しい印象。控えめなのに存在感も抜群ですよね。深めのパープルのカラーを持って撮影したのですが、力強さとしゃれ感を演出してくれた気がします♪ マニッシュな衣装やモードな雰囲気のある照明と相まってすごくカッコよくて、お気に入りのカットを選ぶのが大変でした!
― その美しさから、ノンノ読者やファンを惹きつけてやまない理佐。美しさの秘密は?
そんな風に思っていただけてすごく嬉しいのですが……正直、まだまだ美しさは欲しい。そんな欲張りな気持ちです(笑)。きちんと自分の肌や体と向き合うようになったのは、実は25歳を迎えてから。自分のことを理解して、自分に合うものを使うように心がけています。よく、“25歳はお肌の曲がり角”と聞きますが、私もまさに実感中。傷が治りにくくなったり、目の下のシミが気になるようになったり……コンシーラーのありがたみを感じるようになったのも25歳から(笑)。今年に入ってからは、日々のスキンケアを丁寧に行うことはもちろん、時にはクリニックでピーリングをしていただくなど、肌管理を頑張っています。
潤いのある肌やツヤのある髪は、表面的なスキンケアだけでなく毎日の食事も大事ということに気付いてからは、自炊にも奮闘中。とはいえ毎日継続することは難しいから、なるべく添加物が入っていない上質なものを選んだり、白砂糖をてんさい糖に変えてみたり。小さな積み重ねだけど意識することで変わるかなと思って、成分表とにらめっこする日々です。
あとはやっぱり、運動も必要不可欠だと思っています。30分くらいの移動距離なら歩くようにしているし、マシンピラティスは通い始めて気づけば2年目に突入。トレーナーの先生が見せてくださる軽やかな動きにようやくついていけるようになりました! 美しさの絶対的ルールなんて存在しない時代だからこそ、トレンドや新しい知識などを取り入れながら、自分らしく“美”を更新し続けたいなというのはずっと思っていて。鏡の中の自分がきれいだとやっぱりうれしいし、 “今の私”をもっと好きになるためにも、美しさには貪欲でありたいなと思う今日この頃です
― 最近の美容TMIを教えて!
長らく気になっていた「コスメデコルテ」の「リポソーム アドバンスト リペアクリーム」を試してみたところ、翌朝お肌がもちもちになって、ハリまで……! 決して安くはないけれど、美肌への先行投資と思えばいいかなって(笑)。自分史上No.1のクリームで、胸を張っておすすめできるアイテムです。渡韓の際にオリーブヤングで爆買いしたのは「メディヒール」の「ダーマシナジー ラッピング マスク」。2つの成分をシートマスクに詰め込んだという画期的なマスクで、私はマデカソサイドとビタミンCの組み合わせがお気に入り。肌荒れ鎮静効果とくすみケアができるとあって、日々のお手入れに取り入れています
― これまでの人生で見た、美しい景色や瞬間って?
弾丸で行ったオーストラリアのボンダイビーチがずっと心に残っています。深い青が一面に広がっていめちゃくちゃきれいで……! 海を見てあれほどの感動を味わったのははじめてでした。空と海の境界線が丸くて、地球の丸みも感じました(笑)。見知らぬ土地で時間を過ごすのって刺激になりますし、素敵なことですよね。オペラハウスに行ったり、砂浜でぼーっとしたり、日が沈むのを眺めたり。海外ならではのいい意味で周りを気にしていない方がいて、そんな姿に密かに憧れたり。目的は決めず、行き当たりばったり。非日常の空間で、いつもと違う時間の使い方をしていることがすごく心地よかったです
― 理佐が考える、美しい人の特徴を教えて!
“上品で美しいなぁ”と感じる人はとにかく言葉遣いが丁寧、という共通点に気づいてから私も意識するようになりました。言葉遣いが丁寧というのは乱暴な言葉を使わないというだけではなく、相手にきちんと伝わるような話し方ができることだとも思っていて。単に言葉として意味を通じさせるだけでなく、“想い”を正しい形で届けるという意味が含まれていると思っています。このお仕事を始めてインタビューしていただく機会が増えたことで、私自身も“言葉を的確に紡ぐこと”により敏感になりました。自分の想いと、記事を読んでくださった方の間でなるべくギャップが生じないように。どうしたら誤解なくストレートに伝えられるかということを考えて慎重に言葉を選ぶようにしています
― 理佐が目指したい究極の美は?
外見ももちろんですが、一番大切にしたいのは“内なる美”。自分をコントロールできて精神的に自立している女性にあこがれます。芯がしっかりあって、自分で自分の機嫌が取れて、息抜きの仕方も知っている人は本当に素敵だなと思うんです。そんな自立した女性になるためにも、バケットリストをなるべくクリアしてから30代を迎えたいと思っています。まずは、以前から口に出しつつなかなか動けていなかった語学の勉強を頑張って、短期間でもいいから海外に身を置いて自力で生活してみたい……!
― お花は好き?
大好きです~!♡ 撮影でお花を使った時はいつも、“持ち帰りたいです”と挙手します(笑)。 自分でも、近所のフラワーショップに立ち寄って、ビビッとくるお花と出会えたら一輪購入して帰ることもありますし、具体的なイメージがある場合は “こんな気分です”“こんな色味でお願いします”などとお伝えして、おすすめのお花を見繕っていただくこともあります。とはいえ、白と水色が好きなので、ついつい寒色系のお花を買いがち。花瓶を集めるのも大好きで、渋めのディテールのものを7個ぐらい持っています♪
― 花束にまつわる思い出を教えて!
櫻坂46を卒業する時に、一生分といっても過言ではないほどたくさんの花束をプレゼントしてもらったのですが、すべて持ち帰り、すべて飾ったら、おうちがお花屋さんみたいになりました(笑)。欅坂46としての5年間の活動を経て、メンバーとともに櫻坂46を作り上げていくのは、それはそれは大きな挑戦で。グループが新体制として形になって、後輩の頼もしい姿を見る中で“櫻坂46はもう大丈夫”と思えるようになり、悩んだ末に出した「卒業」という決断。人前に出るのが苦手だったはずの私がアイドルとして過ごした約7年は、まるごと自分を褒めてあげたいと思えるほど必死になって頑張れた期間だったんです。だから、卒コンでいただいたたくさんのお花を見た時にはグッとくるものがありましたし、苦しい時期もあったけど、楽しかったすべての愛おしい思い出が一番に蘇ってきて、胸を張って“やり切った”と思えた瞬間でした
[ flower shop infomation ]
撮影に協力してくれたのは……
irotoiro
東京・祐天寺のフラワーショップ。「十人十色、人それぞれの感性にアプローチしながら、日常に寄り添う彩りを届けたい」をコンセプトに、季節の草花や観葉植物を数多く取り扱う。品揃えや花束はもちろん、季節や仕入れ状況によって変わるという店内のレイアウトにもセンスが光る。
\ ラッピングはこんな感じ /
Profile
渡邉理佐
俳優・モデル
1998年7月27日生まれ。茨城県出身。2017年より雑誌「non-no」の専属モデルを務め、クールビューティなキャラクターで人気を集めている。2019年には『渡邉理佐1st写真集 無口』(集英社)が発売され、売上は10万部を突破・オリコン年間写真集ランキング4位にランクインするヒットを記録。
Staff Credit
モデル/渡邉理佐 撮影/永野恭平(TRON) ヘア&メイク/鈴木かれん スタイリスト/武田亜利紗 取材・文/大塚悠貴