【村上なずな×アマランサス】学業も芸能活動も粘り強く取り組んできたなずな。人生のターニングポイントになった作品を語る！「ノンノモデルが綴る花言葉」連載vol.17

ノンノモデルと季節の花、そしてその花言葉をテーマにした撮り下ろし写真。ノンノでしか見られないスペシャルな連載「ノンノモデルが綴る花言葉」。第17回は、村上なずな×アマランサス。撮影のテーマは中国の故事に由来した「臥薪嘗胆（がしんしょうたん）」。闇夜のような逆境の翳りと魅惑的なオールブラックスタイルのなずなが呼応して、“粘り強さで物事をうまく運ぶ”という格言を表現。なずなの人生に訪れたさまざまなチャンスをどのようにつかんできたのか、現在、そして来春の大学卒業後の未来について語ります！

アマランサスの花言葉は“粘り強さ”

小花がぎゅっと集まって咲く花穂が乾燥してもしぼまないことから、花名は「しおれない」という意味のギリシャ語が由来。花言葉もこれにちなみ、「粘り強さ」「心配ご無用」などが付けられました。深いレッドやグリーンが流通し、ワイルドな雰囲気や個性的なアレンジにはもってこいのお花。長い穂が垂れ下がり、茎が太く重量もあるため、飾る際は筒が長く安定感のある花瓶を用意しておくのがおすすめ。

― “アマランサス”と撮影してみていかがでしたか？

この撮影をきっかけに知った、アマランサス。垂れるように咲く花姿がリボンみたいで素敵だなという第一印象でした。ビーツやほうれん草の仲間ということもあってかほのかに土の匂いがして、お花というよりも野菜っぽい香り。干ばつや環境の変化に強くて丈夫、かつ種子部分はスーパーグレイン（奇跡の穀物）と呼ばれているスーパーフードと聞いて、どっしり根を張っている感じもかっこいいなって。少しくすんだボルドーやグリーンがシックで、今まで着たことのないアバンギャルドなオールブラックの衣装や夜ロケと合わさった時にどんなビジュアルになるのかワクワクしました！

― 自分は粘り強く何かに取り組むことができるタイプだと思う？ 粘り強く何かに取り組んだ経験について教えて！

できると信じています！ 学業も芸能のお仕事もずーっと必死にしがみついてきた側の人生。“もうダメかも……”って思うことや心に余裕がないことも正直多くて、それでもなんとかやってきたタイプです。粘り強い努力が実ったと感じたのは、私の卒業プロジェクト第6期映画『80年後のあなたへ』でメインキャストとして役をいただけた時。お芝居に挑戦したいとずっとマネージャーさんには言っていたけど、演技未経験ということもあってドラマのオーディションはことごとく書類落ち。オーディションで演技を見ていただくことすら叶わない状況にもどかしさを感じていた時、私の卒業プロジェクトのオーディションに参加できることに。半年間のワークショップ形式のオーディションで、プロデューサーさんや監督さんが成長を見て最終的に配役が決まるという珍しいスタイル。約60名の同世代の参加者のなかからメインキャストになれるのはたった7名。すごく狭き門だったけど、伸び代を見てもらえるのは、まだ演技経験のない私からしたら大きなチャンス。ダメでもともとと思いつつワークショップのお題に向き合いながら、演技について自分なりに感じて学べた日々はすごく貴重だったな。演技経験のある子の役の解釈やプロデューサーさんの指導を近くで見ていたら、メモが止まらなくって。ワークショップでは、メモ魔キャラが定着してたのも懐かしい（笑）。メインキャストの一人に指名された時、プロデューサーさんから“半年間、まじめにやっていたから努力が実を結んだんだよ”と言っていただけて。その言葉はすごくうれしかったけど、これからは“自信ない”とかは言ってられないし、やるしかないんだなと思った。念願の映像作品の撮影はとっても刺激的で、楽しさと至らなさが同時に押し寄せてきた感じで忙しかったな

―小学6年生から続けているモデル活動や早朝の生放送と大学の両立など、何かをやり切る力に長けているなずな。心掛けていることがあれば教えて！

手を抜かずに常に全力で向き合う、ということに尽きるのかなって。普通のことだけど、疲れていたり、追い込まれていたりすると自分に甘えが出ちゃうこともあって。周りの人に“まじめだね”ってよく言われるけど、ただ怖がりなだけなんだと思う。“ラクしようかな”“ズルしようかな”って考えがチラつく瞬間がないといえば嘘になるけど、今、第一線で活躍している人は私の何倍も努力していると思うから。何者でもない自分がラクなほうに逃げちゃったら、もう一生その人たちにはかなわない気がしてしまって。いつか“あの時まじめにやってよかった”って思える日がくると信じて、どんな小さなことにも全力で取り組むということを心掛けています

― ノンノ加入や朝の情報番組への出演など変化も大きかった昨年を経て、お仕事やプライベートでの向き合い方は変化した？ 大学卒業を目前に控えて、今どんなことを感じている？

ノンノモデルに加入した2024年〜2025年はお仕事面で大きな変化があったターニングポイント。小学6年生から制服や振袖の広告モデルとして活動してきたけれど、ノンノモデルになるまでファッション誌のお仕事をしたことがなくて。オーディションの時点で21歳だったし、テストシュートですれ違った子たちがみんな可愛くて、正直自分がノンノモデルになれるなんて夢にも思わなかったの。マネージャーさんから電話で合格の報告をいただいた時はびっくりしすぎて言葉が出てこなくて……“受かったってことですか？”ってもう一回確認しちゃったくらい。ノンノモデルになってからはできるだけ早くノンノという雑誌の世界観に適応できるように、撮影終わりに編集部で自分や先輩方の撮影データを見せてもらって、帰りの新幹線で一人反省会の繰り返し。今でもうまくできたと思える日は少なくて、“もっと頑張らないと！”と思うことばかり。やっぱり10年間広告モデルとして活動してきたということもあって、広告っぽいポージングがなかなか抜けなくて。ノンノモデルになってすぐの頃はポージングに必死でずっと表情が一緒だったり、自分の思った以上に動きが小さかったり、直したいところはまだまだいっぱい。
　振り返るとノンノ加入や情報番組でのレポーターのお仕事を経験できたから、大学卒業後は芸能の仕事一本でやっていくという覚悟ができた気がしていて。実は大学に入ってすぐ、将来のことを考えるためにモデルのお仕事をすべてお休みしていた時期があったの。その期間は普通にカフェでアルバイトしてみたんだけど、やっぱりモデルのお仕事が好きということをその休止期間に再確認。そのタイミングでノンノのオーディションを受けて、合格をいただけて。可愛いの日本代表みたいなそうそうたるメンバーの中に自分が入ることに恐れ多さを感じながらも、“芸能一本でいきたい”という自分の気持ちを信じてみたいって思えるきっかけに。まだまだ至らないところばかりだけど自分の好きなものの魅力を伝えつつ、“なずなちゃんみたいになりたい”と言ってもらえるようなモデルになるのが一番の目標！ そしていつかはカバーを飾れるようなモデルになるのが夢

― 今後、粘り強く挑戦していきたいことについて教えて！

映画『80年後のあなたへ』の撮影でお芝居の楽しさを知って、もっといろいろな現場を経験してみたいと思うように。とはいえ、演技の実績はほぼ白紙の状態だから、オーディションやワークショップなどにがむしゃらに食らいついてこれから粘り強く挑戦していくつもり。演じているというより、呼吸や目線の動かし方で自然とその人になれている、みたいな俳優さんが憧れ。来春から地元・名古屋を離れて上京するのは不安もちょっぴりあるけれど、ワクワクもしていて。撮影の休憩時間にレポートを作ったり、テスト勉強をしたりしなくてよくなると思うと、安心な反面なんだか寂しい気持ちも。環境の変化を楽しめることが私の長所だから、時には“どうしよう”っていう感情も込み込みで東京ライフを充実させるつもり

― お花は好き？

大好きです！ 祖母が花好きということもあって、小さい頃からお花に囲まれて育ちました。祖母は薔薇を育てることをライフワークにしていて、シーズンになるとピンクや赤、白色の薔薇が庭にたくさん咲くんです。それが本当にきれいで！ 幼い頃は祖母から花の種をお裾分けしてもらってお庭で育てたことも。お花を育てるのはすごく手間がかかるけれど、日々お世話をするなかで愛情が湧いてくるんですよね。“どんな芽が出るのかな？”“何色の花が咲くのかな？”っていつしか楽しみになって、日常を少し彩ってくれる気がします。最近は家族や友人へのプレゼントや感謝の気持ちを伝えたい時に花束を贈ることも多いですね

― 花にまつわる思い出を教えて！

高校を卒業した時に母にプレゼントした花束が記憶に残っています。実家から最寄りの駅まで毎日送迎をしてくれて、お弁当を欠かさず作ってくれた母。自分でお花屋さんを探して、3年間の感謝の気持ちを込めてブーケを作っていただきました。今でも渡した時の表情を思い出せるほど母が喜んでくれて。本当にうれしかったなあ。お花ってもらう側だけでなく、渡した側もうれしい気持ちになることを知った瞬間でした。それ以来、毎年母のお誕生日や母の日などには花束を贈るのが習慣に。父は食に関心があるので食べ物をよくプレゼントするのですが、母に贈った花束を見てすごく羨ましそうにしているのがおもしろくて（笑）。まだ父にお花を贈ったことはないのですが、大学卒業のタイミングで贈ってみようかなと計画中です

［ flower shop information ］

撮影に協力してくれたのは……

fête

銀行跡を活用した日本橋の複合施設「BANK」の地下1階にあるフラワーショップ。店主・細川さんの「お花と時間の経過を楽しんでほしい」という思いのもと、生花からドワイフラワー、植物の香りを閉じ込めたフレグランスまで花の移ろいを味わえる商品がラインナップ。午前5時、午後6時など時間をイメージしたアロマオイルを、ガラス容器に入ったストーンに数滴垂らして香りを楽しむオリジナル商品「petal」にもご注目。

＼　ラッピングはこんな感じ　／

▶fête公式サイト

Profile

村上なずな

2003年4月11日生まれ、愛知県出身。現役大学生のノンノ専属モデル。映画『80年後のあなたへ』に出演するなど俳優としても活躍。

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