今月の彼氏
戸塚純貴さんと親しみがわく町中華デート。個性と堅実さが人気の、注目を浴びる俳優にいろいろ聞いてみた! 【連載「今月の彼氏」ウェブ限定版】
2025.01.11
今月の彼氏。大人編
戸塚純貴
JUNKI TOZUKA
人気の俳優さんとのデート気分が味わえる連載「今月の彼氏」。今回は、WEB限定版として“大人編”をお届けします。お相手は、“話題作にこの人あり”とも言える唯一無二の存在感が魅力の戸塚純貴さん。“エビチリが大好物”というリサーチのもと、町中華デートをしてきたのですが……?
本日はデート企画でのご登場、ありがとうございます!
こちらこそありがとうございます! 僕は今32歳なのですが、若かりし頃にこういう企画をやらせていただいたことがあって、懐かしいような新鮮なような気持ちでした。最近は年齢を言うと驚かれることも多くて、20代のイメージを持たれている方も多いみたいなんですよね。だからなのか、年下の子にもなめられがち(笑)。楽しく話していたあとに年齢を言うと「あ……そうなんですね?」って急に敬語になって気まずくなるみたいな(笑)。
ご自身としてはもう少し30代の貫禄みたいなものがほしいですか?
ほしいような気持ちもありますけど、年下の方にタメ口で話されても僕自身はなんとも思わないし、むしろ年齢関係なく距離感が近いほうが楽なので、今のままでもいいかなと思ったりもします。
本日は町中華屋での撮影。普段から行きますか?
めちゃくちゃ行きます。それこそ近所にも町中華屋があるんですよ。そこの炒飯が好きで。デートというとこじゃれた場所を想像しがちですけど、親しみある町中華をデート先に選ぶのはすごく素敵! 付き合う人と味覚が合うかどうかってすごく大事だと思うんです。中華に限らず、おいしいごはんやお酒を一緒に楽しめる相手だといいなと30代になってから感じるようになりました。20代の頃は会話が楽しかったり、趣味が一緒だったりするのが好きになるポイントだった気がするんですけどね。今はむしろ趣味が違っても、それはそれで自分の知らないことを知れて楽しいだろうと考えるようになりました。
確かに食事は毎日するものですもんね。今回は戸塚さんの一番好きな食べ物がエビチリだと聞いて町中華にしたのですが、それは変わりなくですか?
これね~……そうなんですよね〜……。よく「エビチリが好きなんですか?」と言っていただくんですけど、多分これ、過去の取材の時に適当なことを言っちゃったんですよね……。
え! 違うんですか?
いや、好きですけどね、好きなんですよ!? ただエビチリと生姜焼きどっちが好きって言われたら、生姜焼きのほうが好きだなっていう(笑)。多分、その時に食べたかったのがエビチリだったんでしょうね。気分で答えちゃダメですよね、本当に。でも中華に行ったらエビチリは必ず頼みます!
では今改めてお聞きします! 本当に一番好きな食べ物はなんですか?
逆に嫌いなものがパクチー以外にないからすごく難しくて。なんでも好きですけど、やっぱりお肉ですかね。焼肉とかステーキとか大好きです。がっつりいきたいって気分の時はもちろん、“今日はもうダメだ!”って時もステーキを食べに行きます。それだけでストレス発散になったり、元気になる。
デートプランはご自身で立てたいタイプですか?
どうだろうな……。プランを決めて出かけるのはあんまり得意じゃないかも。友人と出かける時も流れで過ごすことが多くて。趣味のドライブも目的地だけを決めて、寄り道をして、到着する頃にはもう真っ暗とかよくあります。サービスエリアやパーキングエリアが好きなので、道中にあるところは全部入ってみたり。恋人ともそういうデートを楽しめるといいなと思います。
好きなサービスエリアまたはパーキングエリアはありますか?
埼玉県にある三芳パーキングエリアかな。そこで揚げたての芋けんぴが売っているんです。それがすごくおいしくて大好き! 皆さん、芋けんぴといえばカリカリのを想像すると思うんですけど、そのイメージで食べると多分びっくりすると思います。カリッとしたのももちろんあるけど、揚げたてだからふわっとした食感のも混ざっていておいしいんです! 下調べせず行って偶然出合ったのですが、パーキングエリアにはそんな出合いがある。旬のものがあったり、その街が推しているものが分かったりもするので楽しいです。
ドライブ中は恋人にどんな風に過ごしてほしいですか?
自由にしてもらって大丈夫です。寝ているならそれはそれで「安心してくれてるのかな」と思えてうれしいですし。僕が人の運転で絶対寝ないタイプなのでなおさら喜びを感じますね。
仕事での移動中も寝ないんですか?
そうなんです。これは昔からで飛行機とか新幹線でも同じ。仕事柄移動時間は長いし、その時間に寝られたら楽だろうなと思うんですけどできなくて。スマホをいじったり、映画やマンガを見て過ごすことが多いです。
この冬にしてみたいことを教えてください。
スノースクートっていう、雪を滑れる自転車みたいな形のそりに乗ってみたいです。雪国の岩手県出身なのでスキーやスノーボードもできるんですけど、20代前半の頃にプライベートでやってケガして以来、事務所から禁止されていて(笑)。スノースクートだったら足も動かせて自由がきくので安全そうだなっていうのと、単純に楽しそうなのでやってみたいですね。
2024年は『虎に翼』で連続テレビ小説に初出演されたり、『グラウンドホッグ・デー』で初めてミュージカルに挑戦されたりと、初めてのことも多かったと思うのですが、ご自身で1年を振り返ってみていかがでしょうか。
新しい作品に出合えて、視聴者の方の反応も徐々に感じることができて、“続けてきてよかったな”と思えた1年でした。
声をかけられることも増えましたか?
それが全然!
え!!
僕もびっくり。普通に街中を歩いたり、それこそ町中華に行ったりもするんですけどね。ただ、スタッフさんに『虎に翼』で僕が演じた轟太一がSNSでトレンド入りしてることとかを教えていただいたりもしたので、手ごたえは感じています。でもプライベートでは本当に話しかけられないので、もしかしてトレンド入りしてるのがウソなのかな……それは幻の世界の話なのかもと思ったり(笑)。去年、ドラマ『だが、情熱はある』で、オードリーの春日さん役を演じていた時も反響は大きくて。サウナで隣に座っていた若者が“だが情”の話で盛り上がっているのを、気づかれずにずっと聞いているってこともありましたね(笑)。
すごい状況ですね(笑)。2011年にドラマデビューをして13年がたちますが、今俳優としてのやりがいをどこに感じていますか?
ありがたいことに、行く先々の現場で、監督や技術スタッフさんだったり、知っている人が増えてきて「また一緒ですね」みたいな会話をすることが多くなってきました。やっぱり以前とは違った自分を見せたいなと思うし、その再会が僕自身の刺激にもなる。特に、前の作品ではアシスタントだった方が監督をやっていたり、メインカメラを担当するようになったりといった再会はお互いに熱い気持ちにもなります。一期一会な世界だからこそ、こういう瞬間が増えたことにグッとくるし、“続けていくこと”にやりがいを感じますね。スタッフさん以外に出演者も同じ。『虎に翼』で共演した伊藤沙莉や仲野太賀は、10代の頃から知っている間柄。過去に同じオーディションを受けたこともあるし、撮影の合間には、共演した過去の思い出話で盛り上がったりもしました。そんな関係の人たちとまた作品を作れたことに、続けていくことの醍醐味をひしひしと感じました。
その経験が続けていく糧にもなりそうですね。
そうなんですよね。やっぱり続けた分だけ対価を感じられる仕事だと思うので。この経験が僕自身のモチベーションにもなるし、もっと上を目指したい探究心も消えていないので、まだまだやめられないなと思います。40歳、50歳、60歳で自分がどんな俳優になっているのか、そこにワクワクした気持ちを持てているのは幸せなことです。
多くの作品に出演されていて、同時にいくつもの役を演じる機会もあると思うのですが、どうやって切り替えていますか?
正直なところ、(役が)混ざる瞬間はあります。なかなか器用にできるタイプではないので。役の衣装合わせの時に別の作品の台本を持っていって「え!!!」ってなったこともありますよ(笑)。でも、役の切り替えという部分でいうと、ヘアメイクさんや衣装さんの力を借りて、外側からその役を作っていただくことが切り替わるきっかけになっているのかなと思います。
ご自身と役のオンオフはどうしていますか?
それはもうビールですね(笑)。仕事が終わってビールを1杯流し込むことで、完全に戸塚純貴に戻ります。
最後に、大学生世代のノンノ読者にメッセージをお願いします!
ぜひ僕のことを推してほしいです! 大学生のファンが圧倒的に少ないので!
そうなんですか? 若い世代の共演者さんも多いですし、そこからファンになる方はいそうです。それこそ、ノンノで連載をしてくれていたKing & Princeのファンの方も戸塚さんを好きな印象があります。
そうですね、僕は勝手にキンプリの一員だという気持ちはあるので(笑)。彼らのファンの方にもよく「今日も一緒にいてくれてありがとうございます」と言っていただくんですけど“感謝”なんですよ。「好きになりそう」とか「気になる」とかも多くて、好きにはなってないコメントが多いんです(泣)。ファンになってほしい!
ノンノ読者には今、就職や留学だったりと未来への選択肢が多くて悩んでいる子も多いのですが、戸塚先輩からアドバイスをぜひ!
僕がこの世界に入った最初のきっかけは自分で選んだわけではなかったんです。それでもこうして13年続けてこれて、今もっと先が見たいと思えています。だから皆さんも、思いがけないことが出会いに繋がったりすることがあるはず。選択肢が多い分、自分の興味がない分野に一度飛び込んでみるのもいいかもしれない。日本は“同じ企業に長く勤めること”が一つの意義にもなってるけど、海外にはさまざまな職業をこなした経験のある人のほうがスキルが高いと思われる国もありますし。人生の一回限りの大きな選択として考えずに、長い人生のうちの一つと捉えたほうが自分の人生を豊かにするんじゃないかなと思います。
Profile
戸塚純貴
俳優
1992年7月22日生まれ、岩手県出身。2010年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに芸能界入り。2011年俳優デビュー。ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)、『青島くんはいじわる』(テレビ朝日系)など、多くの話題作に出演。2025年1月スタートのドラマ『アンサンブル』(日本テレビ系)、『ホンノウスイッチ』(テレビ朝日系)への出演も予定されている。
Information
書籍『登場人物未満』
俳優・戸塚純貴さんと作家・くどうれいんさんによる雑誌『ダ・ヴィンチ』での連載を書籍化した一冊。様々な場所で撮影された戸塚さんの写真と、それに合わせて紡がれたくどうさんの物語に注目。
文/くどうれいん モデル/戸塚純貴 ¥1870 KADOKAWA
Item Credit
ブルゾン¥89100/スティーフショールーム(スティーフ) シャツ¥46200/STUDIO FABWORK(ホロマーケット) Tシャツ¥2420/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター(ヘインズ) パンツ¥37400/フィル ザ ビル マーカンタイル(フィル ザ ビル)
Staff Credit
撮影/森脇裕介 ヘア&メイク/上野知香 スタイリスト/高野麻子 取材・文/上村祐子 web構成/本誌編集部 撮影協力/本格餃子 包 TSUTSUMU
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