今月の彼氏

前原滉さんとwith猫ちゃんなおうちデート。自然体と個性が共存する俳優の素顔とは？【連載「今月の彼氏」ウェブ限定版】

2025.01.13

今月の彼氏。大人編

前原滉

KOU MAEHARA

人気の俳優さんとのデート気分が味わえる連載「今月の彼氏」。今回は、ウェブ限定版として“大人編”をお届けします。お相手は、ドラマ・映画・舞台にCMと数多くの作品に出演、その中に自然に溶け込むリアルなお芝居が印象的な俳優・前原滉さん。ご自身も2匹の猫ちゃんと暮らしているという前原さんと、猫を愛でる癒しのおうちデート♡

可愛い猫との撮影でしたが、前原さんも2匹の猫と暮らしているんですよね？

はい、ルイージとボスという2匹の猫と暮らしています。ルイージは10年くらい前に、当時のバイト先の店長が飼っていた子。いろいろな事情があって飼えなくなってしまって、僕が引き取ることになりました。ルイージは当時3、4歳だったと思うので、おそらく今は13、4歳ぐらい。引き取った当初は全然心を開いてくれなくて、クローゼットからなかなか動かなかったんです。でもある日ベッドで寝ていたら、クローゼットから出て来てくれてテンションが上がったのを覚えています。ルイージと暮らす前まではどちらかというと犬派だったんですが、今ではすっかり猫派に。ボスは去年の1月頃、とある番組の企画で保護猫施設へ伺った際に出会った子。まだ1歳ちょっとなので、ルイージとは年齢差があって。二匹の関係性は、遊んでほしくてちょっかいをかけるボスと体力的に「無理無理」って怒るルイージみたいな感じ（笑）。だけど、ペットカメラを確認すると寄り添って寝ていたりするので、だんだんと仲良くなってきている気がして微笑ましいです。

普段、猫とはどんなふうに過ごされているんでしょうか。

そう言われてみると、結構おしゃべりしている気がしてきました（笑）。まず、家に帰ったら2匹が玄関まで駆け寄って来てくれるので「ただいま」と言って。お腹を撫でながら「何してたの？」とか「ごはん食べた？」とか話しかけちゃってますね（笑）。

そんな猫好きの前原さんにとって、今日撮影したような猫も交えてのおうちデートはいかがですか。

これは……デートになるんですかね（笑）？　

撮影しながら“あれ、恋人は置いてけぼり？”となる瞬間はありました（笑）。

ですよね（笑）。もしも本当に僕が猫にずっとかまっていたら「あれ、私いるかな……？」ってなっちゃいそうですよね……。さすがに恋人を置いてけぼりにはしないですけど、恋人にも自分の家の猫を好いてもらえたらいいなとは思います！

恋人が前原さんの家で、ルイージとボスにかまいっぱなしになるのはどうでしょう？

最高じゃないですか！あ、でもかまいっぱなしか……。僕が話しかけて「ちょっと今猫ちゃんとしゃべってるから静かにして」みたいになるのは寂しいかもしれない（笑）。猫たちが心地いいくらいの距離感で遊んでくれる分にはすごくうれしいですね。　

恋人が猫を飼っていたら、その猫とはどう接しますか？

全力でその猫に自分を認めてもらいたいって思うだろうな。どんなえらい方よりも気を遣って接するかも（笑）。近づきすぎず、あえて距離を保って接したりして。“グイグイくる人は苦手ですよね？”という分かってる感と、“でも気になったら寄ってきてくださいね”と余裕のある感じの両方を出していきたいです。

デートプランはご自身で立てたいタイプですか？

難しいんですけど、僕はめちゃくちゃ行きたい場所みたいなのがあんまりなくて。これといった趣味もないので、相手の行きたい場所に行って楽しむのが一番好きかもしれないです。

それは友達と遊ぶ時も同じ？

そうですね。年に1回、決まった友人たちと旅行をしているんですが、僕と同じで行きたい場所が特にない人たちで（笑）。だから全然プランが決まらないんです。“とりあえずレンタカーで北に行ってみるか”みたいなふわっとした感じ。そういう行き当たりばったりな旅もワクワクできて好きなんですが、デートとなるとうまくいかないこともありそうですよね……？そう思うと行き先をすぐに決められる人や、趣味がたくさんある人のほうが合っているのかもしれません。

冬デートで着たいファッションを教えてください。

僕、服に対してもあまりこだわりがないんです。25歳ぐらいまでは“あれが好きだな、これが好きだな”とかあったんですけど、仕事柄現場で着替えるというのもあって、だんだん薄れてきました。今日の私服はスウェットなんですけど、これは気合いが入りすぎてない等身大な感じがしてデートにもありかも。あとは恋人から指定してもらうのもいいなと思いますね。“ジャケット着てきてね”とか“この色を入れて”とか。そういうのは選ぶのも、待ち合わせで会った時も楽しさを感じられそう。

恋人のファッションもあまり気にしない？

今回、ノンノさんの取材があるってことで考えてみたんですけど気にしないかも（笑）。月並みな言葉ですが、相手の好きなものやいいと思うものを着てくれていたらそれでいいなって思います。“これ可愛くない？”ってキラキラしている姿を見せてくれたら、それだけで素敵に思える気がするんですよね。結局、好きな人だったら何を着ていても魅力的に映るんじゃないかな。

ここからはお仕事の話も聞かせてください。高校を卒業された際に養成所に入られたのをきっかけに
俳優をはじめられたんですよね。今、お仕事のやりがいはどこに感じていますか。

とにかく楽しいですね。年齢関係なく、多種多様な人と出会えるし、100人いれば100通りの演じ方があって、正解がない感じもすごく好きです。まさしく唯一無二の仕事だと思います。

主演映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が現在公開中ですが、この作品の注目ポイントを教えてください。

10代や20代はきっと自分の中で“何者かになれるかも”みたいなちょっとした自信を持っている人も多いと思うんです。僕自身もそうでしたし、この作品の主人公・藤田拓也もたぶん同じ。だからその気持ちをリンクさせながら見ていただけるとおもしろいんじゃないかな。それと、映画や本って見て読んで悪いことない。どんな感想を抱くにしろ、絶対に何かの経験だったり、考え方のもとになったりするから、ぜひ見ていただけたらうれしいです。

放送中のドラマ『119エマージェンシーコール』（フジテレビ系／毎週月曜夜9時）にも出演。
取材時点ではクランクイン前ですが、今はどんな役作りをされていますか？

僕はあまり役作りをがっつりやらないほう。その時の自分の状態に応じた作品や役が来ると思っているところもあって。だから脚本を読み込むとか、参考になりそうな映像を見るとか、それくらいですかね。そういえば『119 エマージェンシーコール』のお話をいただいてからは、作品で大きな役割を持つ救急車が街中を通っていると気にかけるようになりました。頭や体のどこかで意識しているんだと思います。皆さんも救急車を見かけることはあると思うけど、119番に電話した先で何が起こっているかは分からない人も多いはず。この作品を見ていただけたら、知らない仕事の裏側から得る気づきや学びがあるかもしれません。

では、最後に今後の目標を教えてください。

俳優という仕事を最後まで続けることですかね。“この仕事を自分の人生において最後まで続けられた”と思えることが目標かも。事務所に所属してから今年は10年になるのかな。もともと僕は飽き性なんです。だから趣味もあまりないし。人生で一番長く続いたのがサッカーで8、9年ぐらいプレーしていました。すごく好きだったのに、それでもずっとは続けられなかったことが少しショックで。続けておけば何かあったのかなとか、考えてしまうこともしばしばありました。でもそれは、続けていないと分からないこと。あの気持ちをもう味わいたくないんです。だからこそ、俳優を続けて人生の最後に“続けていてよかった”って思えたら最高ですね。

Profile

前原滉

俳優

1992年11月20日生まれ、宮城県出身。養成所を経て、2015年にデビュー。近年の主な出演作はドラマ『クラスメイトの女子、全員好きでした』（読売テレビ系）、『スカイキャッスル』（テレビ朝日系）、映画『笑いのカイブツ』、『沈黙の艦隊』など。現在、主演映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が公開中、ドラマ『119エマージェンシーコール』（フジテレビ系）に出演中。また、1月24日公開の映画『アンダーニンジャ』にも出演予定。

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Staff Credit
猫モデル／どきどき　撮影／浜村菜月（LOVABLE）　ヘア＆メイク／中軍裕美子　スタイリスト／小西沙良　取材・文／上村祐子　web構成／本誌編集部

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