今月の彼氏

新原泰佑さんとおしゃれな雑貨屋デート。どんな人にも物事にもまっすぐ向き合う彼にいろいろ聞いてみた！　【連載「今月の彼氏」ウェブ限定版】

2025.04.18

今月の彼氏。新原泰佑

TAISUKE NIIHARA

人気の俳優さんとのデート気分が味わえる連載「今月の彼氏」。今回のお相手は、ドラマ『御上先生』で主人公の兄を演じ、ますます注目を集める存在となった俳優・新原泰佑さん。本誌で載せきれなかった未公開カットをweb限定インタビューとともにお届けします！

今回のデートスポットは文房具をメインに日用雑貨がそろうお店。日頃、文房具を買ったり使ったりする機会はありますか？

仕事柄、台本に文字を書き込むのにシャープペンシルをよく使います。筆圧で濃さが大きく変わるから、過去に自分がメモした時の気持ちが一目で分かるような気がして。ボールペンじゃなくてシャーペン派です。

台本にはかなり書き込みをされるんでしょうか？

はい。まずは家で読んで、自分が気になったことや感じたことを書き込みます。その後、お稽古ごとに変わった点などをさらに追記。特に舞台の場合は、同じ場面を何度も繰り返し練習することで表現や芝居が体に染みついていくので、演じ方が変わったらすぐさま台本に書き込むというのを意識しています。

本誌ではデートプランについて“お互いの行きたいところを提案し合いたい”とおっしゃっていました。友達と遊ぶ時も同じですか？

そうですね。たとえばどこかに旅行をする時、行ってみたいお店ややりたいことがあったら、“そこに行くぞ！”という意志は固いタイプ。だけど、友達の行きたい場所について行くのも好きなので、お互いに気を遣わず意見をし合える人だと居心地がいいですね。

今回の衣装はいくつかあるものから、新原さん自身がセレクトしたものですね。

本誌では6月号に掲載されると聞いて、梅雨の肌寒い日でもカジュアルに楽しく着られそうなアイテムをチョイス。個人的にひとくせあるコーデが好きなので、ジャケットの色の切り替えや、ボトムのステッチが効いたデザインに遊び心を感じて惹かれました。メガネは、単純にかけたい気分だったので（笑）。

私服選びの際は、目的地や天気などに合わせたファッションを楽しむタイプなのだとか。

そうなんです！それこそ今日は雨だったので、少しヒールのあるレインブーツを現場にはいてきました。これ実は、スーパーの生活用品コーナーで1500円ぐらいで買ったものなんです（笑）。今日はこれをメインにすると決めて、そこからトップスやボトムを選んでいきましたね。

美容にも興味がおありとのことですが、どんなケアをされていますか？

朝晩、化粧水前の導入美容液は欠かせません。あとは僕、夜だけでなく朝もお風呂に入るんですが、お仕事前は朝からフェイスパックをしながら30分くらい半身浴するんです。これだけで顔のむくみ具合がかなり変わります。

え！お仕事前ということはかなり早起きなのでは？

そうですね（笑）。大体家を出る2時間半前には起きます。とはいえ、睡眠を削るわけじゃないですよ！一番美容にいいのはしっかり睡眠時間を確保することだと思っているので。24歳になってニキビやクマがだんだん消えにくくなってきたので、毎日8時間は眠るように心がけています。

では、ここからはお仕事の話を聞かせてください。俳優の世界に入ったきっかけは？

僕は幼少期からダンスをしていたんですが、踊っている動画を自分のSNSにちょこちょこ投稿していたんです。当時のフォロワー数は覚えていないくらい少なかったんですが、ある日SNSのDMで「男子高生ミスターコン2018」出場のお誘いをいただいて。当時、進路に悩んでいる中で芸能界への興味もあったので、“夢への第一歩かも”と挑戦してみました。そこでグランプリをいただくことができたのがすべてのきっかけです。

俳優の楽しさはどこに感じていますか？

去年出演した舞台『インヘリタンス-継承-』の時に“お芝居ってすごく楽しい！”と思いました。難しい題材で、前・後編あわせて約6時間半にわたる演目だったんですが、お芝居を作り込み、その役を生きたことに対しての達成感がすごく大きくて。この作品のおかげで、スタッフやキャストの方々とお話ししながら役の密度を濃くしていく俳優のおもしろさに気付くことができた気がしています。

『インヘリタンス-継承-』と初主演舞台『球体の球体』で、第32回読売演劇大賞杉村春子賞を受賞されましたが、率直なお気持ちは？

どちらの作品も僕の人生を変えてくれたと思っていたので本当にうれしかったです。役作りの本質を教えてくれたのが『インヘリタンス-継承-』で、この世界に入る前からやっていたダンスを活かせたのが『球体の球体』。見てくださった方には感謝しかないですし、こうして賞をいただいたことでもっと頑張っていかないと、とも思いました。

ドラマや舞台、映画にとかなりお忙しいスケジュールだと思いますが、役と役の切り替えはどのように行っていますか？

頭の中で今日はこの作品の日だって考えると、意外とパッと切り替わるタイプなんですよね。僕自身、コロコロ気分が変わる人だからかも（笑）。

じゃあ役をあまり引きずらない？

引きずらないですね。でも、「あの役の感じを出して」って言われたらどんな時でも即座に出せる自信はあります。演じてきた役っていうのは自分の一部分だと思っているから。常に自分の引き出しの中に残しておきたいです。

お芝居をしていて感銘を受けた人や印象に残っている出来事はありますか？

『インヘリタンス-継承-』の作者、マシュー・ロペスさんが台本に書いてくださった“Be always brave”という言葉に感銘を受けました。これは“いつも勇敢に”という意味。「頑張って」とか「自信を持って」と言われるのもうれしいけど、“勇敢に”って日常で頻繁に使う言葉じゃないからか、特別背中を押してくれる感じがして。役者は自分自身と向き合う時間がとても多いので、壁にぶつかった時に踏ん張る力をくれる言葉です。

現場での過ごし方について気をつけていることはありますか？

メリハリがあって楽しい現場がいいなと思うので、共演者の方と積極的にコミュニケーションを取ることを意識しています。僕自身の佇まいとしては演じる役に左右される部分があって、non-noモデルの出口夏希さんと共演したドラマ『アオハライド』の時は、ムードメーカー的なキャラクターを演じていたので、かなり明るく場を盛り上げていましたね。

日曜劇場『御上先生』（TBS系）ではいかがでしたか？かなりシリアスな役どころだったと思うのですが……。

本番中は作品の雰囲気もあってピリピリとした空気でした。でも、僕の弟役（松坂桃李さん演じる御上孝の少年期）だった小川冬晴くんとは、合間に一緒にポケモンの話をするなどほっこりした時間も過ごしていましたよ(笑)。

昨年、駒木根葵汰さんとW主演したドラマ『25時、赤坂で』（テレビ東京系）は反響の大きかった作品ですよね。

ありがたいことにファンの方が一気にぐんと増えた作品だと思います。これまで二度BL作品に出演した上での主演。自分の中で培ってきた知識や経験をしっかり発揮できました。でも原作が本当に人気だったのでプレッシャーを感じていたのも事実です。だって、コミックスの帯に“120万部突破！”って書いてあるんですよ！

たしかにそれは大きなプレッシャーですよね。乗り越えられた理由はありますか？

原作者の夏野寛子先生が僕の演技を見て「白崎（新原さんが演じた役名）にすごく似てる」と言ってくださったんです。おかげで、期待を裏切りたくないという思いが強くなり、それまで以上に役と真剣に向き合うことができました。また、相手役の羽山さんを演じたのが駒木根葵汰くんだったのも頑張れた理由だと思います。白崎役としてだけでなく、新原泰佑としても駒木根くんのことを尊敬できたので、常に同じ方向を向いて作品を作り上げられたのではないかなと。

6月から上演されるミュージカル『梨泰院クラス』にも出演。今はまだ準備段階だと思いますがいかがでしょうか？

原作は韓国のウェブマンガ。韓国ではまだドラマ化だけでミュージカル化はされていないんです。マンガやドラマは複数の話を重ねることで盛り上がるけれど、ミュージカルとなると開演から終演まで約2、3時間の中でその盛り上がりを表現することになりますよね。どのような見え方になるのか未知ですし、楽しみでもあります。僕自身もしっかり台本を読み込んで、チャン・グンスという役を全うできるようにしたいです。

最後に今後のお仕事の目標を教えてください。

映像や舞台などジャンル問わず幅広く挑戦して、いろんな役に染まりたいです。そうすることで自分の可能性を見つけていけるのが、役者の魅力だと思っているので！

Profile

新原泰佑

俳優

2000年10月7日生まれ、埼玉県出身。「男子高生ミスターコン2018」でグランプリを受賞し、芸能界入り。主な出演作にドラマ『25時、赤坂で』（テレビ東京系）、日曜劇場『御上先生』（TBS系）など。6月より上演予定のミュージカル『梨泰院クラス』にチャン・グンス役で出演予定。

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Item Credit
ジャケット￥44000／福井商店（エーヤーン）　Tシャツ￥24200（リヴォラ）・パンツ￥44000（ニューレーベル）／STUDIO FABWORK　メガネ￥66000／ジョイエブリタイム（ミスタージェントルマンアイウェア）　バッグ￥38500／HEMT PR（ヨロズ）　リング￥26400／プリュイトウキョウ（プリュイ）　

Staff Credit
撮影／田形千紘　ヘア & メイク／中軍裕美子　スタイリスト／小西沙良　取材・文／上村祐子　web編成／吉川樹生

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