今月の彼氏

齋藤潤さんと等身大のお買い物デート。映画『カラオケ行こ！』の岡聡実役で注目を集めた俳優にいろいろ聞いてみた【連載「今月の彼氏」ウェブ限定版】

2025.09.20

今月の彼氏。齋藤潤

JUN SAITO

人気の俳優さんとのデート気分が味わえる連載「今月の彼氏」。今回のお相手は、ドラマ『ちはやふる―めぐり―』への出演も話題となった俳優・齋藤潤さん。本誌で載せきれなかった未公開カットをweb限定インタビューとともにお届けします！

今回は買い物デートをイメージして撮影。ショッピングモールによく行くという齋藤さんですが、普段はどんなふうに楽しまれていますか？

行くことが多いのは洋服屋さんです。直感で気になるお店にふらりと入っていろいろ見てまわるのが好きで。見た目の印象と着た時の印象がちがうこともあるので、試着は必ずするタイプ。ひと目惚れで即決することはないかもしれません。私服はシンプルなアイテムが多く、“Tシャツ×デニム×帽子”の組み合わせがお気に入りです。最近は、そこに小物を効かせたコーディネートができたらいいなと思っていて。買い物中も、メガネやブレスレット、ベルトなどに目が行きます。

よくつけるアクセサリーはありますか？

ブレスレット。シルバーのチェーンタイプのもので、黒のTシャツと合わせるのが好きです！

本日の衣装で気に入っているところはどこですか？

デートだけどあまり背伸びしすぎない、“私服に近いシンプル”をテーマに、スタイリストさんにコーディネートを組んでいただきました。オーバーサイズの長袖のトップスを、前だけインしてバランスよく見せている着こなしが好きです

デートをする相手にはどんな服で来てもらいたいですか？

えぇ、難しい！好きなものを着てくれたら一番いいなと思うのですが……「なんでもOK」っていう答えはあまりよくないですよね。僕自身はシンプルなファッションが好きなので、相手も飾りすぎないナチュラルな雰囲気の服装で一緒に過ごせたらうれしいかもしれません。

誌面では、“カメラデートをしてみたい”とおっしゃっていましたよね。

はい。外に出かけるのが好きなので、いろんな場所を散歩したり、話しながら写真を撮ったりすると楽しそうだな～って。でも、お家で料理を振る舞うのもいいなと思います。

それは齋藤さんの手料理ですか？

はい。僕はまだ料理はできないので、完全に理想です（笑）。スクランブルエッグなら作れるけど、さすがに一品だけだとさみしいですよね。……あ、僕の家では母が野菜を育てているんですが、採れたての野菜を使った炊き込みごはんを作るのはどうでしょう。実家では土鍋でお米を炊いていて、それなら僕でもできます！

とっても素敵です！ショッピングモールで過ごす休日は映画館にも必ず行くとおっしゃっていましたが、自分なりの楽しみ方はありますか？

一人で映画を見るのには慣れているので、買い物に向かう電車の中で、上映時間を確認しながらその日見る作品を決めることがほとんど。映画館では、飲み物だけ買います。座る席は作品のテイストによって変えていて、のめり込みたい時は中央の真ん中あたり、落ち着いて映画の内容や全体の流れについて考えたい時は一番後ろの端っこに座ることが多いです。

自分が出演した作品をご覧になることもありますか？

はい。もちろん試写にも参加させていただくのですが、公開後も必ず1回は見に行くようにしています。試写だとどうしても撮影中のことを思い出したり、自分のお芝居について考えたりしてしまうので。純粋に“作品”を鑑賞したいと思って映画館に足を運びつつ、劇場にいるお客さんのリアクションもこっそり見てしまいます（笑）。

ショッピングモールに行く際、洋服屋さん以外に立ち寄ることが多い場所はありますか？

ゲームセンターです。買い物に行くたびにちょっとだけクレーンゲームやコインゲームをすることが多いです。

現在高校3年生。学校の友達とはどう過ごしていますか？

買い物を楽しむ休日の場合は基本的に一人ですが、学校の友達と過ごす日ももちろんあります（笑）。近々、一緒に『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』を見に行こうって約束をしているんです。このインタビュー記事が出る頃には実現できていたらいいな。高校生活も残りわずかなので、みんなと過ごす時間を大切にしたいと思っています。

友達と過ごしていて、青春を感じた出来事はありますか？

ドラマ『ちはやふる―めぐり―』の放送を見た友達が、かるたにハマったんです。それで「かるたをやりたいから相手をしてほしい」って誘ってくれて（笑）。いつもはギリギリに登校してくるメンバーと朝早くから学校に集まって、まだ誰もいない教室で友達数人とかるたをした時は、なんだか青春を感じました。ただ、教室の床は畳ではないので膝が痛かったです（笑）。

映画『ストロベリームーン余命半年の恋』の撮影での思い出を教えてください。

去年の7月から９月半ば頃の、ちょうど暑い時期の撮影でした。扇風機を借りたり、暑さ対策をしたりしたんですが、僕の汗はどうにもおさえられなくて……。結局監督が、僕が演じる佐藤日向くんを汗っかきの設定にしてくださって、救われました。完成した作品を見るまで知らなかったのですが、劇中でも“日向くんは汗っかき”だと分かるセリフがあって、それに気づいた時はすごくうれしかったし、ありがたかったです。

佐藤日向を演じる上でどんな役作りをしましたか？

日向くんのことをとにかく想像しました。台本とは別に、監督が登場人物ごとに詳しい資料を用意してくださって。作中でその人物に起きる出来事を年表にして、使う小道具やロケ場所を一緒にまとめてくれていたので、それを手掛かりに日向くんのイメージを膨らませました。日向くんはなんとなく自然に囲まれている場所にいるのが好きそうだなと想像して、緑のある公園に行って過ごす時間を作ってみたりもしました。

俳優として活動をはじめてもうすぐ5年がたちますが、やりがいや楽しさを感じるのはどんな時ですか？

楽しさは常に感じているような気がします。現場でお芝居をする時はもちろんですが、作品の取材を受けている時にも、普段の過ごし方や考え方が活きている瞬間が多くて、日常の些細な経験もむだにはならないんだなぁと。このお仕事を通して、もっとたくさんのことを知って成長していけたらいいなと思っています。

これまで一緒にお仕事をした方からの言葉で印象的だったことはありますか？

映画『カラオケ行こ！』で共演させていただいた綾野剛さんから“約2時間という上映時間がその役の余命。限られた時間の中でどれだけ役を表現し、作品にうつしだすことができるか”とお伺いしたことがあって、お芝居への考え方が変わりました。1本の映画の中で生きる登場人物の尊さや、今の自分のすべてをどこまで出し尽くせるかが大切だと学べました。

俳優として今後の目標はありますか？

今回の映画『ストロベリームーン余命半年の恋』で、いただいた役についてとことん考え抜く時間を持つことがとても大切だと感じました。それと同時に、自分自身の経験や感情の引き出しをたくさん増やさなければとも思っています。仕事・プライベート関係なく“吸収する時間”を作ることが、役と深く向き合うための一歩になるのかなと。まずは人として成長することが目標です！

映画を楽しみにしているnon-no読者にメッセージをお願いします！

とにかく映画館に足を運んでくだされば、僕はうれしいです。この作品を見て、皆さんが何を感じてくださるのかも楽しみです。當真あみさん演じる桜井萌ちゃんをはじめ、登場人物たちが映画の中で一生懸命に生きている姿を見て、皆さんの明日がほんの少しでも明るくなればいいなと思います。

Profile

齋藤潤

俳優

2007年6月11日生まれ、神奈川県出身。2019年に俳優デビュー。2024年に映画『カラオケ行こ！』や『室井慎次』二部作に出演し、数々の賞を受賞。10月17日（金）公開の映画『ストロベリームーン余命半年の恋』では、主人公・桜井萌（當真あみ）がひと目惚れする高校の同級生・佐藤日向を演じる。また、風間俊介さんとW主演するドラマ『217円の絵』（日本テレビ系）が9月30日（火）放送。