今月の彼氏
ミュージカル俳優・甲斐翔真さんと古民家カフェデート【連載「今月の彼氏」ウェブ限定版】
2021.09.18 更新日:2022.01.20
毎月、人気の俳優さんとのデート気分が味わえる大人気連載「今月の彼氏」。今月のお相手は、ミュージカル俳優としての才能を開花させた甲斐翔真さん。本誌に掲載しきれなかった古民家カフェデートの未公開カットを、Web限定インタビューとともにお届けします。
建てられたのは今から88年前。その後、長く蕎麦屋として親しまれ、現在はカフェとして営業している立派な古民家を訪れると、「まるで文化財みたい。東京にいるというのに、小旅行に来た気分になりますね」と目を輝かせた甲斐さん。なかなか遠出ができない今だからこそ、つかの間の気分転換を楽しんでいた。
―― 甘いものが好きなんですよね?
「大好きです。基本はコンビニスイーツが好きで、プリンとかシュークリームとかエクレアとかを買って帰ることが多いですね。最近流行っているマリトッツォも好きですけど、オレンジピールが入っているタイプはちょっと苦手。生クリームだけのマリトッツォを選ぶのがこだわりです。 」
―― そんな甲斐さんが女の子としたい理想のデートは?
「夢のあるデートがいいなあと。たとえばウィーンにクラシックコンサートを聴きに行くとか、ちょっとリッチなートに憧れますね。ミュージカルに出演してオーケストラに出合ってから、クラシックにも興味がわいてきたんです。もちろん、デートする相手も音楽に興味があったらの話ですけどね。近場だったら韓国でおいしいごはんをいっぱい食べまくるデートもいいですね。コロナ前は1年に4回旅行するくらい韓国にはまっていたんです。チキンやタッカルビ、あと明洞に屋台ストリートがあるんですけど、そこで食べるのも楽しいんです。韓国に行ったら沢山食べてしまうので、そこは注意です(笑)。 」
―― そこまで韓国にはまったきっかけは?
「ドラマとか音楽とか、韓国のエンターテイメントがもともと好きだったんですが、現地でミュージカルの『ジキル&ハイド』を見てから、どハマりしてしまって。それからは行くたびに劇場に足を運ぶようになりました。韓国の原宿と呼ばれている弘大という街があるんですけど、そこではたくさんのストリートミュージシャンがライブをしていてとても盛り上がっているんです。芸術に対して前向きな感じも、韓国の好きなところです。」
―― すごくアクティブな印象ですが、お休みの日の過ごし方は?
「旅行以外は基本、家からあまり出ないタイプで(笑)。プライベートで自ら外に出ることはあまりないです。よく周りの方からは大型犬みたいだねと言われるんですが、性格は完全に猫。人見知りするし、気分屋だし、面倒くさがりだし。仕事に関することならやりますけど、それ以外は気が乗らない限り動けないです。」
―― それはすごく意外です!
「仕事の大変さを知っているからこそ、反対にちゃんと自己投資できる女性に惹かれるんです。洋服とかバッグとかで外側を着飾ることも大事だけど、洋服がもっと似合うようになるためにジムで体づくりをしたり、英語を勉強したり、内側を磨くために努力している人はかっこいいなと思うし、尊敬しますね。」
2020年に『デスノート THE MUSICAL』で初舞台を踏むと、1年半の間に『RENT』、『マリー・アントワネット』、『ロミオ&ジュリエット』と4本のミュージカルに立て続けに出演。そして10月からスタートするミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』では、シングルキャストとして初主演を務めることに。
―― 元NASAの技術者による自伝小説『ロケットボーイズ』がベースになっている舞台だそうですね?
「そうなんです。ハリウッドでは『遠い空の向こうに』というタイトルで映画化もされています。人類初の人工衛星を見た高校生がロケット作りに挑戦する物語なんですが、ロケットに夢を持つ少年心はよく分かります。男性はきっとみんな、飛行機とかジェット機とかロケットが大好きですから。 」
―― 物語の見どころはどのような点でしょうか?
「僕が演じるホーマーは、炭鉱の町に生まれた高校生。父親や周りの大人たちもみんな炭鉱で働いている環境なので、将来のレールが敷かれているようなものなんです。でもホーマーが他人や周囲の環境に流されずに、ロケットを打ち上げたいという自分の信念を貫いて夢をつかみ取る強さはかっこいいし、僕にとって理想の人物像だなと感じました。コロナ禍という自由に動きづらい閉鎖的な世の中だからこそ、夢を持とうと思ってもらえたらうれしいです。 」
―― 日本初演というのも、特別なのでは?
「そこが一番大きいですね。もちろん再演舞台の時も自分らしさをクリエイトしようと心がけていましたが、今回はそもそも前例がないので。一から作り上げていくことを学んで、これからの武器にできたらいいなと思います。 」
―― ミュージカルに挑戦し始めたのは去年のこと。魅力はどんなところに感じますか?
「本番はすごい緊張するし、プレッシャーから嫌になることもあるんです。でもステージの上に立っているとミュージカルハイみたいになって、やめられなくなるんです。僕が韓国でミュージカルに衝撃を受けたように、僕が出演する舞台で衝撃を受ける人が現れてくれたらうれしい。そして、ミュージカルのおもしろさについて一緒に語り合いたいですね。」
―― ちなみに、甲斐さんの今現在抱いている夢は?
「お金持ちになること(笑)。世界中に別荘を持って、自由気ままに好きなことをして過ごしたい。乗馬とか射撃とか、優雅な趣味を思うがまま楽しめたらいいだろうなあ。そのために、今は目の前のお仕事をがむしゃらに頑張りたいと思っています。 」
●かい しょうま
1997年11月14日生まれ、東京都出身。2016年に『仮面ライダーエグゼイド』でドラマ初出演。2020年に『デスノート THE MUSICAL』でミュージカルに初挑戦し、『RENT』、『マリー・アントワネット』、『ロミオ&ジュリエット』など話題作に出演。シングルキャストでの初主演作『October Sky-遠い空の向こうに-』が10月6日から開演。
ミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』
1957年、人類初の人工衛星スプートニクが宇宙へ飛び立ち、米ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッドでその姿を見た高校生のホーマー(甲斐翔真)は、自分もロケットを打ち上げたいという夢を抱き、悪友のロイ(阿部顕嵐(7ORDER))、オデル(井澤巧麻)、クエンティン(福崎那由他)を仲間に引き入れて「ロケット・ボーイズ」を結成する。ところが炭鉱の責任者である父のジョン(栗原英雄)はホーマーの行動が理解できず、父子は激しく対立する。
10月6日~24日 東京 Bunkamuraシアターコクーン
11月11日~14日 大阪 森ノ宮ピロティホール
アウター¥82500・シャツ¥24200/UNDECORATED パンツ・靴/スタイリスト私物
2021年11月号掲載
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