言葉を紡ぐ際に意識していることから、人への伝え方や自分を奮い立たせる時に自身にかける言葉まで。りっちゃんの好きな言の葉を直筆とともにお届け。　

渡邉理佐の「言の葉」is…

　このお仕事を始めてから“言葉を紡ぐこと”に敏感になりました。人によって受け取り方はさまざまだから、できるだけ自分の考えがストレートに、誤解なく伝わるようにしたいと思って。言葉選びには気をつけるようになりました。これはグループ活動時代に、年上のメンバーがインタビューを受けているのを見て学んだこと。言い回しもそうですし、言葉づかいもなるべくきれいにと。そのかいあってか、今では周りのスタッフさん方からも「話し方が穏やか」「ちゃんとしている」と言っていただけることも多く、素直にうれしく思います。でも実は……言葉にするということはすごく苦手な分野（笑）。

　数年前、お話上手な友人に教わったテクなのですが、話す前に頭の中の混乱を整えるよう紙に書き出すといいそうです。自分の頭の中がごちゃごちゃだと相手にも伝わらないから、メモをしながら思考を整理。実践してみたところ、書き出すことで徐々に思考がクリアになり、伝えやすくなるのだと気がついたんです。

　言葉は武器にもなるし、言い方しだいで相手を傷つけてしまうこともある。だからこそ家族や友人など近しい人にも、発言する際は“親しき仲にも礼儀あり”と意識して。私は思ったことは伝えたいタイプですが、はっきり言われたい人にはズバッと伝え、そうでない人には柔らかな言葉を選ぶようにしています。それに“言霊”はあると思うので、口にする言葉はなるべくポジティブに！ 実際、私が好きなのは前向きな言葉ばかりです。「なんとかなる」「やったれ」。不安な時や新たな挑戦も、これらの言葉を口に出すと勇気がわいてくるから不思議。これから何かに挑戦する方、不安を払拭したい方も。ぜひ言葉にして試してみてください♪

＼ Renewal ／

今月のリサーチ

今月号は東京の外れでロケ撮影。「景色を遮るビルがなくて東京じゃないみたい。連載で涙を流しての撮影は初めて。新鮮な絵になったかな？ これに私の書いた字をのせると聞いて、仕上がりが楽しみです」

シャツ¥7566・パンツ￥8444／スクリーンショット（ナスティーファンシークラブ）　インナー￥8360／ココ ディール　靴／スタイリスト私物

Profile

1998年7月27日生まれ。茨城県出身。2017年より雑誌「non-no」の専属モデルを務め、クールビューティなキャラクターで人気を集めている。2019年には『渡邉理佐1st写真集 無口』(集英社)が発売され、売上は10万部を突破・オリコン年間写真集ランキング4位にランクインするヒットを記録。

2024年11月号掲載

モデル＆題字＆書き文字／渡邉理佐　撮影／花盛友里　ヘア＆メイク／鈴木かれん　スタイリスト／笠原百合　取材・原文／道端舞子