水と光が生み出す＂揺らぎ＂の中で。かつて気持ちが揺らいだことから幸せな心の揺らぎまで。今の思いを深掘り。

渡邉理佐の「揺らぐ」is…

私、自分が「こうしたい！」と決めたら、他が目に入らないほどその道しか見えなくなってしまうんです。ふと、「本当にこれでいいの？ 他の道も探すべきじゃない？」と問う自分もいて、少し気持ちが揺らぐことはあるけれど。自分で選んだ道なら、たとえ遠回りになっても納得がいくし、失敗したとしても自分で選んだことだから悔いはない。もちろん昔からそうだったわけじゃなくて、昔は逆に揺らいでばかりでした。その理由は、自分の「こうしたい」がなかったから。この世界に入り、責任を感じながら真剣に仕事に向き合い、いろんな経験を積ませていただいた今だからこそ、揺らぐことなく自分の意思を持ち、それを信じられるようになったのだと思います。

過去を振り返ってみると、一番気持ちが揺らぎ悩んだことは、やっぱりグループ卒業のタイミング。決心はほぼついていたけれど、いつ言い出せばいいのか考え始めるとキリがなくて苦しかった。今なら、“考えすぎないことも大事だよ”と思えます。やりたいことがあって気持ちが揺らいでいるのなら、後先考えずに「えいっ！」って、勢いよく飛び込むのもあり。

今日撮影をしながら、“揺らぐ”って不安などのマイナスな感情に限らず、心地よさを彷彿させる言葉でもあると感じました。「カッコいいから二輪の免許を取得したい♪ けど免許を取るのは面倒だ、いつにしよう」とか、「明日はこの料理を作ろう。いや、やっぱりあの料理だな」とか（笑）。日常の中でも、気持ちが揺れつつ幸福を感じることってありますよね？ さすがに私の“揺らぎ”は些細すぎますが（笑）。皆さんの“今日”にも、たくさんの幸せな“揺らぎ”を♡

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今月のリサーチ

「スタジオに着くと見たこともない大きな水槽が。その下に潜り込み、水とライティングが作る＂揺らぎ＂の中で撮影をしました。水っぽいツヤ肌メイクもお気に入り♡」

ドレス￥105600・インに着たスカート￥49500／ISSEY MIYAKE INC．

Profile

1998年7月27日生まれ。茨城県出身。2017年より雑誌「non-no」の専属モデルを務め、クールビューティなキャラクターで人気を集めている。2019年には『渡邉理佐1st写真集 無口』(集英社)が発売され、売上は10万部を突破・オリコン年間写真集ランキング4位にランクインするヒットを記録。

2024年12月号掲載

モデル＆題字／渡邉理佐　撮影／柴田フミコ　ヘア&メイク／鈴木かれん　スタイリスト／ミク　取材・原文／道端舞子　web構成／轟木愛美　web編成／ビーワークス