誌上OG訪問

【就活】県庁職員2年目にOG訪問「実は県庁にもインターンシップあり」【web限定】

2025.04.18更新日：2025.05.19

さまざまな業界で働く先輩に、職場のリアルや仕事内容を聞く連載企画。今回は県庁職員として働くOGにインタビュー！

✔️ 勤務地：東北地方
✔️ 仕事内容：
「私が所属するのは、林業を盛んにするための企画や調整を行っている林業振興課。技術職の方が多い課で、私は事務作業を担当しています。主な仕事は、林業を志す学生の給付金にまつわる手続きや面接、就職についての面談、また、林業従事者の金融制度に関する申請など」
✔️ 給料：
【初任給】18万円【現在】19.5万円
✔️ ボーナス：37万円／年2回
「庁の中で特にホワイトな部署。忙しい年度末でも残業は月約20時間、それ以外の時期は定時で帰るため、残業代はほぼなし。本音は、もう少し収入が欲しい」
✔️ 残業時間：平均2時間／月
✔️ 有給休暇：年20日
「去年は半分強、消化しました。週末に有休をくっつけて、3連休にして東京へ遊びに行ったり、平日に休んで複数の病院の受診をまとめてすませたりします」

大変だったのは公務員試験対策。
大学受験と並ぶくらい勉強しました！

就活で最も頑張ったのは、公務員試験対策。筆記試験を突破しないと面接にたどり着けないため、公務員を目指す人にとっての第一関門と言えます。公務員試験は、教養試験（文章理解、数的処理、時事など）と専門試験（憲法、民法、行政法、経営学、ミクロ経済、マクロ経済など）の2つがあり、私にとって専門試験の内容は全く触れたことがない分野ばかりだったので、ゼロからの勉強になり、苦労しました。

多くの人が1年間ほど勉強して準備するのですが、私が公務員を目指したのは、試験の半年前にあたる3年生の秋。ゆっくりテキストを読み込む余裕がなかったため、効率よく学べる予備校に通いました。4年生の4〜5月は、同じく公務員試験を目指す友達と、お互いを励まし合おうと朝から晩までビデオ通話を繋げた状態で勉強に専念。食事中以外は、ずっと机に向かっていました。試験の練習も兼ねて、県庁職員よりも選考の時期が早い、国家公務員の一般職、東京23区の公務員も併願。それらの試験の正解率が高かったので、自信を持って試験に挑めました！

近い将来、週休3日になるかも!?
でもフレキシブルな働き方はまだまだ

県庁は、職員が県民の手本となることを目標に掲げているため、男女ともに産休・育休を取りやすい環境です。私の部署で最近、育休から復帰した男性職員は、3か月間取得していました。中には、半年ほど休む男性もいるそう。また、最近は週休3日を推進する県庁が増えていて、私の職場でも検討中。個人的には、現状ほとんど残業せずに働けているし、休みが増えることで逆に平日の仕事がタイトにならないかな……という不安もあります。

その他の福利厚生については、友人が働く民間企業と比較すると、県庁は少し遅れているな〜という印象です。例えば、フレックスタイム制度も導入しているものの、私の部署で活用している人は皆無。案件ごとにチームで動くことが多く、対面でコミュニケーションを取る方がスムーズなので、結局みんな始業時間に出社しています。フレキシブルに働きたい人は、窮屈に感じるかもしれません

実は県庁にもインターンシップが！
1週間、みっちり職場体験が可能

公務員はインターンシップがないイメージを持っている人が多いのですが、あります！私はコロナ禍で参加できませんでしたが、今は毎年、実施していますよ。私が働く県庁では、民間企業のようにESや面接による選考は厳しくなく、部署によっては履歴書のみ提出すれば参加可能。1週間、幅広い業務を担当しながら職場体験ができます。

ちなみに入庁後の研修期間は3日間のみ。専門知識が全くない中で仕事を始めなければいけないので、最初はかなりハードでした。林業の知識が一切なかった私は、配属されてすぐの頃、ミーティングで何の話をしているのかすら理解できず……。幸いにも部署の先輩や上司は優しい人ばかりで、ミーティングの際にポカンとする私のことを面白がってくれて、そこからコミュニケーションが発展。専門知識が身についていく中で、自分の成長を実感できたし、仕事のやりがいにもつながりました