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誌上OG訪問
2025.07.23
さまざまな業界で働く先輩に職場のリアルをインタビューする連載企画。今回話を聞いたのは、大手新聞社で校閲として働くOG!
勤務地:東京都
仕事内容:「新聞社の校閲センターと呼ばれる部署に所属しています。新聞やニュースサイトに掲載される記事の原稿を読んで、誤字・脱字、事実関係の誤りや矛盾点がないかなどを確認し、担当記者に戻すのが主な仕事です。また、会社が提供する読者向け講座の制作にも携わっています」
給料:【初任給】28万円 【現在】30万円
ボーナス:15万円/年2回
「校閲センターはシフト制。朝刊を担当する私の勤務時間は午後から深夜にかけてで、深夜手当がつくため午前勤務の人と比べてお給料が高くなっています」残業時間:平均0時間/月
有給休暇:年25日
「締め切りを守るべく、上司が徹底してスケジュールを管理しているため、残業はほとんどしたことがありません。有休は2年間有効で、すべて消化できています」

正しく、そして分かりやすく伝えるため常に読者の視点を意識しています
fashion point
好きな服を着て仕事のモチベを上げています!
服装のルールはなくて、デニムもジャージもOK。上司がテニスウエアで出社していたこともあります(笑)。私は華やかな服を着ると気分が上がるので、仕事のモチベUPのためにも、おしゃれをして出社しています。
新聞に関わる仕事がしたくて校閲職に興味を持ちました!
「もともとは記者になりたくて新聞社を志望しましたが、記者は激務かつ転勤があると知って不安を抱き、他の職種を探して興味を持ったのが校閲。新卒で校閲を採用している会社は少なく狭き門でしたが、無事、内定をゲット。他には、大学職員や文具メーカーも受けていました」
\ START /
11:00
起床
12:00
昼食
15:00
始業
20:00
夕食
23:30
終業
24:30
帰宅
3:00
就寝
「朝刊と夕刊でチームが分かれており、出勤時間も異なります。私は朝刊の担当で、いつも15〜16時の間に始業。学生時代は朝型の生活だったので不安でしたが、満員電車に乗らなくてすむし、意外と快適です。昼食は、部署の先輩や同期と外食するのが定番。新聞は週末も発行されるため休みの日はバラバラで、だいたい3〜4日ごとに1日休みがあります」
部署には女性が多く、休日に会うほど仲よしです♪
「会社全体では男性が多いですが、校閲センターは女性がマジョリティ。上司もフレンドリーな人ばかりで、しょっちゅう雑談が飛び交っています。シフト制かつ休日もバラバラなので、部署全体の飲み会は少ないものの、小グループでは毎月のように食事をしています。休日を合わせて、一緒にフットサルや野球の観戦に行くこともありますよ♪」
30代より上の世代で特に記者に多い気が!
「20代ではあまり聞きませんが、30代より上の世代は社員同士のカップルやご夫婦が少なくない印象。特に記者は勤務時間が長いから、絆が深まりやすそう。私は学生時代からつき合っている彼と近いうちに結婚する予定です」
赤ペンは書きやすい「ブレン」一択! 私物の国語辞典をデスクに常備

「原稿を修正する際に使用する赤ペン。会社から支給されるものは筆圧が強い私には合わなくて、個人的に一番書きやすい『ブレン』を愛用。また、オフィスには共用の辞書がたくさんあるけれど、自由に使いたいから私物を常備。記者に言葉の間違いを指摘する時、辞書を提示すると納得してもらいやすいんです」
仕事量も人間関係もとにかくノーストレス!
「大学生の頃は仕事=大変というイメージがあり、ビクビクしながら入社したのですが、いい意味で予想を裏切られました。特に校閲センターは優しい人ばかりで、業務量もきちんと管理されており、働きやすい環境です!」
想像以上にコミュニケーション力が必要
「校閲は黙々と働くものだと思っていましたが、修正の意図を記者に直接話す機会が多くて驚きました。ストレートに指摘すると相手を不快な気持ちにさせてしまうこともあるため、柔らかな伝え方を意識しています」
人生プラン
「結婚しても仕事は続ける予定。もし子どもができたら、朝シフトの夕刊チームに入りたいです。また、子どもを産まない選択をしたら異動希望を出して、記者に挑戦してみようかな、と考えています」
こんな人にオススメ!
「原稿の修正を依頼するにあたり記者と意見が衝突した時、速やかにうまい折衷案を提案する必要があるので、立場や年齢の違う人とも臆せずに話せる人が向いていると思います」
大学生モニターズからの質問
Q 日常生活において職業病だなと感じることはありますか?(大学4年)
「ウェブ記事を読む時、つい誤字を探しちゃうし、見つけたらスクショを同僚に送りがち(笑)。自分も間違えないように!と戒めに」
Q 新聞社ならではの大変さがあれば、教えていただきたいです!(大学4年)
「あらゆる事柄に関する原稿を、続けて読まなければいけないこと。特に医療や経済など専門的な内容ごとに思考を切り替えるのが大変です」
就活生へのアドバイス
「新聞社を志望するならば、各社の記事の読み比べは必須。同じ題材でも会社によって論調が違い、それを理解した上で志望動機を考えると、説得力が増すはず。また、ただ読むのではなく、感じたことを言葉にまとめる作業を通じて、自分の意見を伝える技術が上達しました」
2025年9月号掲載
就活対策など、もっと詳しい情報をweb限定で公開中
【就活】新聞社5年目にOG訪問
「アルバイトが社会人になってから大活躍」
Staff Credit
イラスト/seko koseko 取材・原文/中西彩乃 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス