誌上OG訪問

【就活】新聞社5年目にOG訪問「アルバイトが社会人になってから大活躍」【web限定】

2025.07.18更新日:2025.07.23

先輩、その業界&裏側ぶっちゃけどうですか?
誌上OG訪問 web版

さまざまな業界で働く先輩に、職場のリアルや仕事内容を聞く連載企画。今回は大手新聞社で校閲として働くOGにインタビュー!

大手新聞社で校閲として働く社会人5年目OG
  • ✔️ 勤務地:東京都
  • ✔️ 仕事内容
  • 「新聞社の校閲センターと呼ばれる部署に所属しています。新聞やニュースサイトに掲載される記事の原稿を読んで、誤字・脱字、事実関係の誤りや矛盾点がないかなどを確認し、担当記者に戻すのが主な仕事です。また、会社が提供する読者向け講座の制作にも携わっています」
  • ✔️ 給料
  • 【初任給】28万円 【現在】30万円
  • ✔️ ボーナス:15万円/年2回
  • 「校閲センターはシフト制。朝刊を担当する私の勤務時間は午後から深夜にかけてで、深夜手当がつくため午前勤務の人と比べてお給料が高くなっています」
  • ✔️ 残業時間:平均0時間/月
  • ✔️ 有給休暇:年25日
  • 「締め切りを守るべく、上司が徹底してスケジュールを管理しているため、残業はほとんどしたことがありません。有休は2年間有効で、すべて消化できています」
  •  

就活対策で特に力を入れたのは、簡潔に話すスキルを磨くこと。新聞社の面接では、回答ごとに時間制限を設けられることが多く、自分の考えをコンパクトにまとめる必要があったため、事前に想定できる質問すべてに対して1分間で話し切れる内容の原稿を作成。さらに、5分間になった場合のために詳細を加えたバージョンも作り、暗記して面接に挑みました! 自己アピールの場である面接では、限られた時間の中で、できるだけたくさんの情報を伝えられるように工夫することが大切だと思います

学生時代にやっておいてよかったと感じるのはアルバイトです。私はコールセンターと塾講師のバイトを掛け持ちしていたのですが、それぞれで培ったスキルが、就職後に活きていると実感。コールセンターで働いたことによって敬語が身につき、上司との会話で表現に困ることなく、コミュニケーションが取れました。また、塾講師の経験から得たのは、伝える技術。原稿の内容について問い合わせる際、その疑問などをきちんと説明することで納得してもらえることが多々あるんです。私はもともとコミュニケーション能力に自信がなかったので、アルバイトをしていなかったら苦労しただろうなと感じます

新聞の購読者が減っている今、新聞社への就職を不安に感じる人もいると思います。企業の将来性を考えて就活するのは、素晴らしい! 一方で、将来性にこだわるがあまりに、自分のやりたいことや自分に合った企業を見過ごしてしまうのは、少しもったいないかも。最近は転職も珍しくないし、一つの会社で働き続けることだけが正解じゃなくなってきましたよね。仕事を変えるチャンスはいくらでもあるから、まずは、やりたいことに挑戦してみるのがいいんじゃないかな!

でも、もちろん、働く条件のよさを重視して会社や職種を選ぶのもアリ。私の場合、就活初期の頃は記者職を志望していたけれど、転勤への不安から、違う形で新聞に携わることのできる校閲職を選び、日々やりがいを感じながら働けています。就活で悩んだ時は、自分が大切にしたいことをじっくり考えてみると、答えが見つかるかもしれませんよ!

新聞社を志望するならば、各社の記事の読み比べは必須。同じ題材でも会社によって論調が違い、それを理解した上で志望動機を考えると、説得力が増すはず。また、ただ読むのではなく、感じたことを言葉にまとめる作業を通じて、自分の意見を伝える技術が上達しました

本誌に掲載している就活特集「誌上OG訪問」もあわせてCHECK! 先輩に職場のリアルや仕事内容を聞いてみました。

Staff Credit
イラスト/seko koseko 取材・文/中西彩乃 web構成/吉川樹生

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