誌上OG訪問

【就活】都立高校教員2年目にOG訪問「面接対策を入念に!」【web限定】

2025.08.20

先輩、その業界&裏側ぶっちゃけどうですか?
誌上OG訪問 web版

さまざまな業界で働く先輩に、職場のリアルや仕事内容を聞く連載企画。今回は都立高校で教員として働くOGにインタビュー!

  • ✔️ 勤務地:東京都
  • ✔️ 仕事内容
  • 「主な仕事は、教科指導と学級担任、部活動指導の3つ。教科指導とは、担当科目の授業のこと。私は世界史担当で、一日に3、4コマを教えています。学級担任としてはホームルームや提出物の確認作業を実施。部活動指導としてはダンス部とテニス部の副顧問を務めています」
  • ✔️ 給料
  • 【初任給】22万円  【現在】25万円
  • ✔️ ボーナス:60万円/年2回
  • 「残業代は支払われない代わりに、みなし残業制度で基本給の4%が上乗せされます。私は残業が少ないほうですが、同僚の中には月80時間ほどしている人も」
  • ✔️ 残業時間:平均40時間/月
  • ✔️ 有給休暇:年20日
  • 「生徒の長期休暇期間は休みやすく、その間に有休を消化する人が多数。夏は5日間の夏季休暇も付与されるので、有休と合わせて2週間ほど休む人もいます」
  •  

東京都の高校の教員採用試験は、一次の筆記試験(教職教養、専門教養、論文)と、二次の面接試験に分かれています。私が受けた年は6月に教育実習、7月に筆記試験があり、試験に向けて勉強する時間が限られていたため、焦りました。ただ、過去問集を見たところ同じ問題が多く出題されているのに気づき、5年分ほど問いて準備したところ何とか通過! 私は教員採用試験の前に公務員試験も受けていたので、その知識も役立ったと感じています。初めての試験になるという方は、もう少し早くから勉強して準備する方が安心かと!

私が最も力を入れたのは、面接対策。大学の教育センターという機関が、教員採用試験を受ける生徒のための面接指導を無償で行っていたので、それを活用しました。教育センターの指導者に模擬面接をしてもらったり、同じく教員を目指す学生と練習をしたり、しっかり準備をして挑んだことで堂々と話すことができたと感じています

教員を目指す上で経験してよかったと思うのは、塾講師と学習メンターのアルバイトです。塾講師としては、私自身が高校生の時に通っていた塾で生徒数10名ほどのクラスを担当し、文系科目を教えていました。大人数の前に立って指導する度胸が身につき、生徒の名前を覚えるコツも掴めたおかげで、教育実習の時にも過度に緊張することがありませんでした!

学習メンターのアルバイトでは、高校の自習室で勉強のサポートをしており、そこでは勉強が不得意な生徒に寄り添って指導するテクニックを習得しました。どんな風に話しかければ生徒が心を開いてくれるのかを知ることができて、実際に教員になってから生徒とのコミュニケーションをとる際の糧となっています

就職前は、教員=ブラックなイメージがあり、不安に思っていたのですが、実際に働いてみると想像していたほど過酷な環境ではなかったです。私は部活動の副顧問も務めているのですが、顧問と比べると業務量が少ないということもあり、土曜日の練習に立ち会うのが体力的にしんどいな……と思うことがたまにある程度。また、一般企業の繁忙期にあたるのが、体育祭や文化祭などの学校行事のタイミング。文化祭の主担当になった時はポスターやパンフレットの製作&発注などの業務に追われて、21時まで残業する日が続くこともありました。

ただ、それ以外の期間は基本的に18時半には終業しますし、退勤後に友人と食事を楽しむ余裕もあります。何よりも、春休みや夏休みなどの長期休暇があることがありがたい! 2週間ほどまとめて休むことができるのは、教員ならではだな〜と。特にゆっくり休める夏は、教員仲間と旅行に行ってリフレッシュ。今年の夏は、東南アジアのリゾート地に行きます♪

何事もやってみなきゃ分からないので、チャレンジ精神を大切に! 私自身、教員=ブラックと聞いていたけど、実際は苦労よりも楽しさが勝っています。また、民間企業のインターン経験が生徒の進路相談に乗る際に大活躍。どんなことも経験して損はないと思います!

本誌に掲載している就活特集「誌上OG訪問」もあわせてCHECK! 先輩に職場のリアルや仕事内容を聞いてみました。

Staff Credit
イラスト/seko koseko 取材・文/中西彩乃 web構成/吉川樹生

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