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誌上OG訪問
2025.10.20
先輩、その業界&裏側ぶっちゃけどうですか?
誌上OG訪問 web版
さまざまな業界で働く先輩に、職場のリアルや仕事内容を聞く連載企画。今回は証券会社で法人営業として働くOGにインタビュー!

就職活動の中で最も力を入れたのは、自己分析です。自分の強みや価値観を把握するために、モチベーショングラフを作成したり、他己分析を依頼したりしました。他己分析では、家族や友人、大学の教授など合計で約20人に、自分についての率直な意見を聞いたところ“しっかりしている”、“意見を主張することは少ないけれど、実は深く考えている”、といった評価を多くいただき、自分らしさを改めて認識することができました。
また、モチベーショングラフを作るために人生を振り返る過程で、特定のキャラクターや商品などに対して、強いこだわりを持ってこなかったという発見もありました。そのため、当初はメーカーも就職先として視野に入れていたのですが、自社商品に情熱を持つことが難しいかも……と感じるように。そこで、形ある商材を扱うよりも、人との関係や信頼を軸にした仕事を目指すことにしました。
もともと私は打ち込む趣味や目標もなく、就活中は夢を持つ人と比べて落ち込んだ時期もありましたが、生活に直結する知識を身につけ、自分に還元できるものを大切にしよう!と前向きに発想転換できたのは、しっかり自己分析をしたから。その結果、生活基盤に密接に関わり、人々の将来設計を支える金融の分野に強い関心を持って、証券会社への入社を決断しました
仕事を大変だと感じるのは、結果が思うように出ていない時。毎朝、部署内で一人ひとりの営業成績が共有されるため、自分のポジションが否応なく可視化されるんです。取引はクライアントの都合によって進むため、自分の努力だけではどうにもならない部分があり、それでも成績を出し続けなければならないプレッシャーを感じて辛くなってしまうことも……。ただ、上司から責められるということはなく、行き詰まった時、先輩に気軽に相談できる環境なのはありがたいです。提案する商品を変えてみるなど試行錯誤しながら頑張って、最終的には自分の成長につながる課題だったと受け止められています。大変な面もありますが、クライアントが人生をかけて築いた会社の今後を一緒に考えられるこの仕事に、大きなやりがいを感じています
学生時代にやっておいてよかった経験の一つは、部活動です。学部の枠を超えて仲良くなった部活仲間は、それぞれ全く異なる業界に就職。卒業後も交流を続ける中で、新しい視点を得ることができて、視野が広がったと感じます。将来のキャリアの選択肢を考える際にも、違う業界に挑戦してみるのもありかも!?と柔軟に考えられるようになりました。
また、もう一つやってよかったことは、塾講師のアルバイト。生徒に分かりやすく教えるための工夫を重ねる中で、営業の仕事に直結する、人に伝える力が培われました。クライアントに商品の説明をする際にはもちろん、後輩を指導する際にも生きています。また、授業で配るプリント作りを通じて学んだ資料作成のコツも大いに役立っています。同期よりもスムーズ&スピーディに、提案書やプレゼン資料の作成を進められました!
夢や目標がなかった私は、早い段階で金融業界に絞って就活をしました。改めて振り返ると、やりたいことがないからこそいろんな業界を見てみたら、新しい発見があったかもしれないな……とちょっぴり後悔。私と同じ状態の人には、広い視野を持ってほしいと思います!
本誌に掲載している就活特集「誌上OG訪問」もあわせてCHECK! 先輩に職場のリアルや仕事内容を聞いてみました。
Staff Credit
イラスト/seko koseko 取材・文/中西彩乃 web構成/吉川樹生