音楽業界のOGに聞いた!好きを仕事にするってどう? メリットや不満は?【就活】

2023.09.03更新日:2024.05.17

割り切って待遇や働きやすさで選ぶ? それとも…

好きを仕事・・・・・にする」ってどうですか?

趣味や憧れ、待遇のよさ、休みやすさ……仕事の選び方は十人十色だけど、何が正解? 働くOGの、リアルな意見を聞きました!

好き・・を 仕事にした人

趣味にまつわる企業や憧れのブランドなどで働くOGが登場。好きを仕事にするメリットや仕事への不満などを語ってくれました。

音楽業界

好きを仕事にするってどう?イラストカット3-1

ファン目線で、喜んでもらえる施策を考えています

お仕事DATA

業界 音楽(デジタルマーケティング・分析)
年齢 26歳(5年目)
出身学部 文学部
出身地 神奈川県
居住状況 一人暮らし
仕事内容 アーティストのSNS分析やデジタル施策プランニング
「SNSや配信サービスのデータ分析を行い資料を作成。それをもとに、どのような投稿をするべきかなど戦略を考えます。複数アーティストを担当中」
年収 520万円
勤務時間帯 完全フレックスタイム制(10時〜19時頃に働くことが多い)
月の残業平均時間 20時間程度
休暇・休日 土日休み。夏季休暇が3日、年末年始休暇が7日あります。有給は年7〜8日は消化しています
服装 完全私服
リモート勤務

音楽就活時の志望業界

アイドルが好きで、エンタメに関わる仕事がしたかったから今の会社に入った理由

担当アーティストのリリースタイミング繁忙期

仕かけた施策でファンの人が喜んでくれた時仕事の好きなところ

「私も推しのアイドルがいるので、ファンの心理は痛いほど分かる。施策は必ず、ファンファーストで考えています」

体育会系なところと、体力面仕事のつらいところ

「入社当初は若手の意見は受け入れてもらえないことが多々ありました。激務に耐えて当然、という圧力も感じています」

好きを仕事にするってどう?イラストカット3-2

「自分が発案した企画のリリース後は、必ずエゴサ。"運営分かってる!"などのポジティブな反応を見ると、気分が上がります!」

仕事はやりがいがあるけど、体育会系の社風がしんどい(涙)

 エンタメに関わる仕事がしたくて、音楽業界や出版社、広告代理店などを視野に入れていました。もともとアイドルが好きで、運営について「なぜ!?」と思うことが多々あったから、それを仕事にできたらおもしろそうだな!と音楽業界を志望。今の会社のインターンに参加し、そのまま就職しました。
 私の主な業務は、デジタルマーケティング&分析。複数のアーティストを担当しており、SNSや配信サービスなどのデジタルツールを分析し、今後どのように活用するべきかを計画しています。たとえば、新曲をリリースする際のプロモーションもその一つ。私が作った資料をもとに、制作・宣伝チームやマネージャーさんと相談しながら決めています。
 入社して驚いたことの一つは、 デジタルに弱い人が多いこと。まさに私の能力を生かせる分野だと感じて意見したものの、「何も分かっていないくせに」と聞き入れてもらえないことが多々ありました。会社説明会では「変わるために、若手の意見が求められている」と言っていたのに、実際はゴリゴリの体育会系で……。 年次が上がり少しずつ意見が通りやすくなりましたが、今でもたまに悔しい思いをすることがあり、同期とグチを言い合って発散しています(笑)。
 だからこそ、自分が発案した企画について「運営分かってるな!」といったコメントを見ると、本当にうれしい! そうやってファンの方に喜んでもらえることが、一番のやりがいです。いろいろと不満はあっても今の仕事は好きですし、好きを仕事にできて幸せだな、と感じています。好きでやっていることが自分のアドバンテージとして評価してもらえると、自信がつくし、もっと成長したいと思えるから。また、仕事は1日のほとんどの時間を費やすものですし、好きなことに携わっていたほうが幸福度は高いはず!
 今の目標は、アーティストの楽曲リリースに第一線で携われる制作の部署に異動すること。ただし激務になること必至で、今後の自分の人生を考えると、本当にそれでいいのかな?と悩みます。というのも、制作で活躍する女性は独身か子どもがいない人ばかり。今の部署に異動する前に一度激務を経験しているので、また同じような生活を送るのはしんどいけど、夢も諦めきれない……。公私のバランスが難しい業界だとは理解していたつもりだけど、まさかここまでとは思いませんでした。
 人生プランとしては、30代前半には子どもを産みたい。それまでに社風が変わっていなければ、転職を検討するかも。ただ、興味のない仕事でたくさんお給料をもらい、しっかり休めている友達の話を聞いても、まったく惹かれなかったんですよね(笑)。 会社は変えても、好きなことを仕事にするつもりです!
2023年10月号掲載
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