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大学生のライフプランとワーママのリアルライフ、比べてみたら?子育てしながら働くって実際どう?

2025.09.07

“ワーママライフ”の解像度を上げて仕事選びにいかしたい!

子育てしながら働くってどうですか?

いつかは出産して、その後も働き続けたいと思っているなら、仕事選びもそれを加味して考えたいもの。今回は、さまざまな業界で働くママたちにアンケートを実施。"子どもがいる生活"をイメージしながら、自分は将来どんな働き方をしていきたいか、じっくり考えてみて。

ワーママライフイラストカット1

Q.将来、結婚・出産したい?

将来、結婚・出産したい?という質問に対する回答は、結婚も出産もしたい...75.5%
結婚はしたいが、出産はしたくない...13.8%
分からない...6.4%
結婚も出産もしたくない...4.3%

Q.出産後は、どんな働き方をしたい?

出産後は、どんな働き方をしたい?という質問に対する回答は、フルタイム...57.1%
パート・アルバイト...26.8%
フリーランス...12.5%
専業主婦...3.6%

▶︎▶︎出産を希望する読者のうち約96%が働き続けたいと回答!

大学生のライフプランとワーママのリアルライフ、比べてみたら?

結婚、出産について、大学生とワーママのリアルを比較!

大学生にアンケート!

Q.何歳までに結婚したい?

27.9歳

一番多かった意見は30歳。次いで28歳、27歳……と27〜30歳の間と答えた人が7割以上。社会に出て仕事をある程度頑張った後に結婚という流れが理想みたい。

Q.子どもは何人欲しい?

1人...8.9%
2人...80.2%
3人...7.1%
それ以上...3.8%

"子どもは2人が理想"と考える人が圧倒的! 「仕事も頑張りたいから」「金銭面を考えると2人が限界かも」という理由が多め。「5人」と子だくさんを希望する人も!

Q.何歳で産みたい?

第1子 〉〉平均30.0
第2子 〉〉平均33.1

ここでも第1子出産は「30歳」の回答が最多。体力のある30代前半で出産を終えたいと考える人が多かった! 子どもを3人以上欲しいと考えている人はもう少し早く産み始めたい気持ちがある様子。みんな、堅実!

Q.理想のライフプランは?

結婚・出産年齢だけではなく、働き方までしっかりとライフプランを持っていた! 子育てと仕事の両立が一番の課題と感じつつも老後のことを考えてできる限り働き続けたい、という意見が多数。

30代前半までには2人を出産。育休を取りつつ、子育てをしながら会社員としてバリバリ働きたい。

(大2・大学生エディターズNo.303 なほさん)

26〜28歳で結婚。35歳までに子どもを2人産みつつ、新卒で入社した会社でSEとして、フルリモートで働き続けたい。出産後は、フレックス制度を活用して、子どもの送り迎えもできるようにしたい。

(大3・大学生エディターズNo.262 ちぇりーさん)

20代は仕事の経験を積みつつ、後半で結婚、30代前半までには出産したい。その後は、独立してフリーランスで働きたい。

(大2・大学生エディターズNo.318 えんぴつさん)

ワーママのリアルデータ

Q.結婚した年齢は?

27.3歳

読者の理想とほぼ同じ結果に。"20代のうちに結婚"という理想は多くの人が叶えているよう。ちなみに、今回一番遅かった人で37歳。「仕事を頑張っていると遅くなる」との声も。

Q.子どもは何人?

子どもは何人?というアンケートに対して、1人...51.3%
2人...40.2%
3人...8.5%

子どもの数は「1人」と「2人」で9割以上。「物価高で子ども1人でもお金がかかる」「仕事を続けたいから」など理由はさまざま。ワーママのなかには3人以上を望む声もあったものの、現実的には厳しい!?

Q.出産年齢は?

第1子 〉〉平均30.2
第2子 〉〉平均31.5

第1子出産平均は読者の理想とほぼ同じ。ただ、子どもが2人以上いる人の第1子出産平均年齢は28.5歳、と実は読者の理想よりも早く出産している! 一方で、回答者のなかにはアラフォーでの出産もちらほら。出産年齢も多様化。

28歳と思ったよりも早めの出産となり、実母がまだ元気で力を借りられるのはありがたい。

(30歳・雑誌編集)

仕事に一生懸命になっていたら、結婚が遅くなってしまい、38歳で出産。子どもは2人欲しかったが、出産適齢期や仕事との両立を考えて、第2子は諦めた

(44歳・管理栄養士)

一人で仕事をこなせるくらいのキャリアを積んでから、31歳と34歳で出産できたのでちょうどよかった。

(39歳・ウェブディレクター)

授かり婚で第1子を26歳で妊娠。同世代の友人が、遊び・働き盛りの時期だったので、孤独を感じ、つらかった。しかし、今は子育てが落ち着きつつあり、自分の時間が持てるようになった。

(38歳・フリーライター)

35歳と39歳で出産。友人や同僚は30代で結婚・出産する人が多かったので気にしていなかったが、子育てのピークが40代にくるのは体力的に厳しいと実感!

(42歳・保険会社コールセンター)

Column

全国の平均初婚年齢 〉〉29.7
全国の平均出生時年齢   第1子 〉〉31.0

【出典】厚生労働省「令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」

こちらは就労状況にかかわらず、結婚・出産をしたすべての女性の平均年齢。ワーママのデータのほうがやや早めという意外な結果に。

続いて、出産後の働き方ついて、大学生とワーママのリアルを比較!

大学生にアンケート

Q.出産後も同じ仕事を続けたいですか?

YES...76.8%
NO...23.2%

YESの理由は「自分の好きなことを仕事にしたいと考えていて、辞めるのはもったいないと感じるため」「仕事でも結果を残したいから」「パートナーの収入だけに頼るのは不安」「自分のアイデンティティを保ちたい」「子どもに習い事をさせたいから経済力は必要」とさまざま。NOの人からは「子どもが物心つくまでは仕事復帰を避けたいのが本音」「子どもといる時間を増やせる働き方に変えたい」との声が。

Q.子育てしながら働くってどんなイメージ?

人並み以上の体力がないと厳しい。

(大4・大学生エディターズNo.230 あっしゅさん)

誰かの手助けがないと難しそう。

(大4・大学生エディターズNo.330 さーちさん)

自分の時間が一切なくなる

(大4・大学生エディターズNo.234 ゆうさん)

母が専業主婦なので、働きながら子育てをするイメージがつかめない。

(大2・大学生エディターズNo.309 桜さん)

職場の理解がないとやっていけないイメージ。

(大2・大学生エディターズNo.320 まなみさん)

特に、体力面や精神面、時間管理などについて不安な声が続出! また、世代的に母親が専業主婦だった人も多く、「ワーママライフが想像できない」という意見もちらほら。

ワーママのリアルデータ

Q.出産・子育てを機に、働き方を変えたことがありますか?

出産・子育てを機に、働き方を変えたことがありますか?に対する回答は、YES...38.9% NO...61.1%

雇用形態は変えずに、残業を減らしたりリモート勤務を活用するなどして同じ仕事を続ける人が約6割。働き方を変えた人は「出産後しばらく理学療法士として働いていたが、体力的にもキツく定年まで続けられないと思い、事務職に転職」(40歳・人材派遣)と転職した人もいれば、「在宅ができる部署に異動した。昼休みや通勤時間を家事にあてられ、なんとか子育てができている」(43歳・商社)と働きやすい部署や時短勤務ができる部署へ異動願いを出す人も。働き方に不安があれば、職種を変えてみるのも手。

Q.子育てしながら、働き続けてよかったと思いますか?

子育てしながら、働き続けてよかったと思いますか?に対する回答、とてもそう思う...38.5%
やや思う,,,30.4%
どちらでもない...17.3%
やや思わない...7.3%
思わない...6.5%

働き続けてよかったと感じる人は約7割も! 主な理由としては金銭面とやりがいをあげる人が多数。一方で「子どもと一緒にいる時間が少ないため申し訳ない気持ちになる」という声も。

私も子どももコミュニティが広がり人生が豊かになった。制約があるからこそ成長できるという感覚もあり、働くことがよりおもしろく感じています。

(31歳・IT営業)

仕事と育児で気持ちの切り替えができて、両方に全力で取り組めるから

(33歳・金融)

金銭面で少し余裕があるので、休日には楽しいことをしてあげられている。自分にもごほうびが買える

(40歳・保育士)

お金もチャンスも、子どもに与えてあげられるものが大きい。働くママの姿をしっかりと見て、感じてくれているものがあると思う。

(45歳・商社)

Q.働き続ける理由・モチベーションは?

さまざまな人や考えに触れ、自分をブラッシュアップしていけるので、家庭以外の居場所を作ることは人生において必要だと思う。

(45歳・広告代理店営業)

子どもの笑顔。職場での評価。部下からの信頼。夫からのねぎらいの言葉。ママ友などからの応援

(44歳・貿易事務)

母としてだけではなく、職場という別の世界があったほうが、逃げ場があって楽。

(43歳・アパレル)

子どもがやりたいことを自由にさせられる経済力を維持するため。

(30歳・証券会社)

社会で必要とされたい。役に立ちたい

(35歳・大学事務)

楽しい、やりがいがある、と思う仕事をしている。子どももそんな自分を見てカッコいいと思ってくれるはず。

(40歳・医師)

Q.夫以外に日常的に頼れる人はいますか?

1位 両親 36%
2位 いない 25%
3位 義両親 12%
4位 ママ友 8%
5位 兄弟・姉妹 6%

いざという時に頼りにするのは「両親」がダントツ。ただ、意外なことに日常的に面倒を見てもらっている人は少なめ。また、2位の「いない」が1/4もいるのは気になるところ。理由としては「夫婦共に地方出身のため親に頼れない」「親と仲が悪い」などの声が。6位以下にはファミサポ(ファミリー・サポート・センター)やベビーシッターがランクインしたものの、お金を払って誰かに頼る人は少ない傾向。

Q.両立する上で、特に大変なことは?

(33歳・金融)

(40歳・福祉)

(38歳・フリーライター)

(37歳・建築士)

(40歳・ITマーケティング)

Q.両立するための工夫は?

1位 家事の手を抜く
2位 家電に投資
3位 人に甘える
4位 働き方を見直す
5位 ストレスをためない

「家事は週末にまとめてやる」「毎日掃除機をかけない」「疲れた日は出前や総菜の日もある」など家事の手を抜くことが、一番のポイント! また、洗濯乾燥機や食洗機、お掃除ロボット、自動調理器など家電への投資も惜しまない人多し。家事に完璧を求めないことでバランスをとっているのかも。

Q.子どもがいることで仕事上でプラスになったことは?

些細なことで怒らなくなった。周りに対して寛容になった。(39歳・金融)

時間が限られているので、非効率な仕事のやり方を見直すきっかけになり、残業しまくっていた出産前よりも、成果を出せるようになった。(31歳・IT営業)

突然のトラブルへの対処がうまくなり、度胸もついた。乗り越えてきた苦難の道を思えば、今後何があっても大丈夫と思える。(51歳・政府渉外、公共政策)

子どもの話題がキッカケで、取引先の人と会話が弾みやすくなった。(40歳・人材)

子育て世帯ならではの視点で企画のネタ出しができるようになった。(40歳・テレビ局)

ワーママライフイラストカット2

Column

第1子出産後の就業継続率 
69.5%(出生年が2015〜19年)

【出典】国立社会保障・人口問題研究所 「第16回出生動向基本調査結婚と出産に関する全国調査」(2021年6月実施)

短時間勤務制度の利用状況

「利用している」または「以前は利用していた」の合計

女性・正社員 51.2%

女性・非正社員  24.3%

【出典】日本能率協会総合研究所「厚生労働省委託事業 令和4年度 仕事と育児の両立等に関する実態把握のための調査研究事業」(労働者調査)

ここ数年で、フレックス制度や在宅勤務など働き方の多様化がどんどん進んでいるからか、約7割の人が何かしらの形で出産前の仕事を継続できている様子。また、いわゆる時短勤務制度は正社員の利用状況は高いものの、非正規だと約1/4の人しか利用していない現状が。

2025年10月号掲載

Staff Credit

イラスト/蔵元あかり 取材・原文/宮平なつき web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス

ワーママライフ

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