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トピック
2025.09.14
“ワーママライフ”の解像度を上げて仕事選びにいかしたい!
子育てしながら働くってどうですか?
いつかは出産して、その後も働き続けたいと思っているなら、仕事選びもそれを加味して考えたいもの。今回は、さまざまな業界で働くママたちにアンケートを実施。"子どもがいる生活"をイメージしながら、自分は将来どんな働き方をしていきたいか、じっくり考えてみて。
[大学生アンケート]※non-no大学生エディターズ94人が回答(6月4日〜30日に実施)
[ワーママアンケート]※フルタイム相当で働く、中学生以下の子どもを持つワーキングマザー190人が回答(6月25日〜7月9日に実施)
\働き方+雰囲気は結構違うみたい!/
業界別リアルボイス
女性が多かったりフルリモ率が高かったりと、業界によって働き方はさまざま。生の声をお届け。

融通はききやすいが仕事はハードぎみ
マスコミ
女性が少ない会社なので、気を使って融通をきかせてくれることが多い。ただ、出張の多い案件や夜遅くに対応が必要なクライアントだとメンバーから外されるので、ありがたさと同時に機会を得られず寂しいと感じる
(45歳・広告代理店営業)
女性が多い職場なので子育ての悩みや大変さについて共感してもらえることは多い。ただ、夜や休日に仕事が入るなど、時間の調整をするのが厳しいことも
(39歳・雑誌編集)
定時が遅い上に残業も多いため、持ち帰ることができる仕事は、家で子どもが寝た後にやっている。フレックス勤務なので、午後出勤にしたり仕事を途中抜けするなど、ある程度時間の融通はきく
(40歳・アナウンサー)
日中に取材を詰め、原稿は子どもが寝てから朝までになんとか取り組む。フリーランスは自分で時間をカスタムできるから子育てしやすいと思われがちだが、収入面を優先するとフルタイムかそれ以上の稼働になることも
(38歳・フリーライター)
女性が少なく理解を得るのもひと苦労?
商社
社内で子持ちの女性は私一人。気は使うものの、在宅勤務をフル活用して両立をしていた。上司が代わり、出勤を促され現在苦慮している……
(43歳・商社)
リモート勤務ができないため、子どもが赤ちゃんの時は急な体調不良での保育園からの呼び出しが頻繁にあり、つらかった
(39歳・商社事務)
男社会でもあり、女性は独身が多いため、子育てに理解を得られにくい。ロールモデルがいなかったが思いきって海外駐在を希望し、子ども3人と母を帯同しタイに在住。メイドさんも雇えるし、サービスアパートで掃除も不要になり、家事の負担が減って仕事と子育てに集中できている
(45歳・事業会社役員)
勤務形態を柔軟に選べる会社多し!
食品
働くママや家族の介護をしながら働いている人、通院しながら仕事をしている人……。個々に合わせて柔軟に勤務形態を考えてくれる会社なのでとても働きやすい。今は必要な時は在宅させてもらっています
(36歳・食品メーカー)
業界的に在宅ワークやフレックス制度の利用率は高い。私は営業職のため、週1で在宅を利用し、フレックス、外勤を組み合わせて、早く帰れる日を作るようにしている
(40歳・食品メーカー営業)
職種や職場により労働環境にかなり差が
医療
産後3か月程度で復帰する医師が多く、どこか早めの復帰をよしとする雰囲気がある。産後に美容系やオンライン診療など、融通がききやすい職場へ転職する人も多い印象
(30歳・医師)
同業で結婚している夫婦が多く、男性も育児・家事に積極的な人が多いため、急な休みや勤務変更に対しては理解が得られやすい
(33歳・理学療法士)
今の職場は福利厚生がしっかりしているため産休、育休後に復帰する人もかなり多い。時短制度や院内保育施設もあり、子育てはしやすい雰囲気だと思う
(29歳・看護師)
残業、休日出勤は当たり前。職場の上司は男性しかおらず、言わないと気づいてもらえないし配慮もしてもらえないので多少ずうずうしくても要望を伝えるようにしている。病理医なので患者の対面診療や緊急対応はほとんどなく、スケジュールを自己管理できるので、子どもの急なお迎えには行きやすい
(40歳・医師)
女性は多いけどシフト制がネック
アパレル
今は時短で働いているが、フルタイムになると閉店時間までの遅番が発生するので、子育てとの両立は難しそう……。土曜の出勤はあるものの、平日に1日休みがあるため、子どもの通院や家事などができて、家庭は回しやすい気が
(33歳・アパレル販売員)
職場はワークライフバランスを重視していて、子どもの体調不良や学校行事などに上司も同僚もとても理解があり、休みも快諾してくれます
(43歳・アパレルマーケティング)
女性が多いので、働き方もイマドキで働きやすい。好きな仕事だから続けられている
(35歳・アパレル)
フルリモート・フレックス制など自由に働ける雰囲気
IT
男性が多く、働くママさんは少ないですが、会社は働きやすいようにフォローしてくれている。営業職は成果が出れば働く時間帯や過ごし方には一定の自由があり、リモートや早上がりなど、コントロールしやすい
(31歳・IT営業)
フルリモート、裁量労働制なので習い事の送り迎えなどもしやすく、子育てとの両立はしやすい環境。なぜか夕方頃から急に忙しくなることが多く、子どもが帰ってくる時間帯と重なって、バタバタしてしまうのが悩ましい
(41歳・ウェブディレクター)
ほぼフルリモートのため、起きてから寝るまでずっと仕事をしているが、合間に家事をしたり、子どもが寝た後にミーティングを入れたりと、働きやすさはある
(40歳・ITマーケティング)
メーカーはイマドキな制度が充実!
化粧品・日用品
働くママも多く在籍しているため、さまざまなキャリアモデルがあり、家庭と仕事の心地よいバランスを模索しやすい職場。また、フルフレックス制度を活用して、子どもの予定や体調に合わせて柔軟に勤務時間を調整できるので、とても働きやすい
(35歳・化粧品メーカー)
消費者へのイメージを大事にしたいのか、制度はかなり整っている
(37歳・消費財メーカー)
不規則なシフト制のため、休みが直前まで分からないのと、遅番の日は21時上がりなのがつらい
(39歳・化粧品メーカー販売員)
従業員の多様な働き方にも柔軟に対応していて理解がある。社員は子育て世代がメインなので、男女共にフレックスや在宅を活用してフレキシブルに働いている人が多い
(35歳・消費財メーカー)
充実した福利厚生を最大限活用!
官公庁・団体
在宅ワークはあまりできないが、家庭の事情で休むことを当然だと考える人が多く、急な休みを取りやすい
(38歳・公務員)
残業が決まったタイミングにしかないので、ほぼ定時に帰ることができる
(40歳・事務)
外出や出張も少なく、土日休みなので、子どもがいても働きやすい。時短も子どもが小3になるまででき、男性の育休取得率も高い
(35歳・大学事務)
育児に関する休暇が整っているので、子どもの具合が悪くなった時も対応しやすい
(34歳・市役所職員)
理解はあるものの時間調整が課題
福祉・保育
子どものための休みはしっかり確保してもらえているのでありがたい。しかし、自分のための休みは取りにくい
(40歳・保育士)
シフト制なので帰りが遅くなる時がある。子どもと関わる時間もあまり持てず、寝るのも遅くなってしまう
(32歳・保育士)
扶養手当や保育料の免除など福利厚生は手厚い
(31歳・社会福祉士)
妊娠中は入浴介助や排せつ介助の業務を免除してもらっていた。今は夜勤からは外してもらい、土日はなるべく休みにしてもらうなど配慮してもらっている
(31歳・介護士)
ワーママ仲間&女性管理職も多め
金融・保険
育児と両立して働く女性が多く、制度も充実している。時短勤務、シフト勤務、在宅勤務など、柔軟な働き方が可能。休暇も取りやすい
(30歳・証券会社)
女性の多い会社なので上司の理解は得られているし、フレックス制のため、時間の融通はきく。一方で、そもそもの総労働時間が長いので、いつも保育園のお迎えがギリギリ
(33歳・保険外交員)
出産を機に辞める人が多く、男性ばかりの職場のため子育てママは皆無で、残業や休日出勤は当たり前な空気。自宅に仕事を持ち帰り、子どもが寝た後にやっている
(35歳・金融)
会社が"プラチナくるみんマーク"を取得していて、子育て支援の制度は充実しており、男性も育休を取得している。ワーママも多く子育ての話もしやすい。今は平日のみのシフトにしてもらっているが、小3になると夜や休日も出なくてはいけない
(42歳・保険会社コールセンター)

\ワーママが実体験からアドバイス/
子育てと仕事を両立するために特に気にすべきことをワーママに聞いてみたら、この4つをあげる人が圧倒的に多かった!
リモート勤務
「家にいられる時間が長いほど子育てはしやすいので、リモート勤務ができるほうがいい」(47歳・デザイン事務)といった意見が続々! また「リモート勤務よりも、"職住近接"がおすすめ。通勤時間がもっともムダな時間。その分睡眠時間、家族のゆとりが生まれる」(31歳・IT)なんて声も。とにかく通勤時間を減らすことが両立の肝なのは間違いないもよう。
フレックス制度
「子どもの病院や行事などのために有休を使わなくてすむので、犠牲にするものが少なく、負担に感じないから」(40歳・福祉)、「習い事の送迎などもしやすく、家庭の事情に合わせたスケジュール調整がしやすい」(41歳・ウェブディレクター)と、フレックス制度によって勤務時間に融通がきくことで、両立のしやすさが格段に上がるよう!
女性が多い
「女性が多い職場は働きやすい土壌ができていることが多い」(30歳・雑誌編集)、「女性社員の割合と、役員や管理職に女性がどれだけ登用されているかは必ず確認して。男性ばかりで構成された会社では女性は大事にされず、働きにくい傾向が」(38歳・エンタメ)との意見が。会社のホームページに男女比率が掲載されていることが多いので、チェックを。
休みの取りやすさ
「すぐに休める体制が構築されているか。子どもの風邪はしょっちゅうなので、いつ休んでもフォローし合える職場体制が必要」(33歳・金融)、「子育てに限らず、家庭の事情を優先して時短勤務をしたり、有休を使うことが当たり前に受け入れられている会社を選ぶと働きやすい」(39歳・IT)など。会社の有休取得率を確認してみるのもアリかも。
\他にもこんなアドバイスが……!/
令和の今は、たくさんの素敵なロールモデルがいます。どうか安心して、「本当にやりたい!」「心が躍る!」ワクワクする仕事を見つけてください!
(35歳・化粧品メーカー)
会社選びと同じくらい配偶者選びも大事! 夫婦でキャリアプランを話し合ってお互いに支え合えるなら、子どもがいてもなんでも実現できます。
(39歳・ウェブディレクター)
ワ―ママコラム
女性 〉〉 84.1% (令和4年度 80.2%)
男性 〉〉 30.1% (令和4年度 17.13%)
【出典】「令和5年度雇用均等基本調査」
●女性が多く働く業界TOP5
労働者、管理職ともに、医療・福祉業界が1位。今回のワーママアンケートの回答者からもリアルボイスとして福利厚生がしっかりしているとの声が多かったので、働き続けやすいのかも。
通常の労働者のうち女性が多い業界
1位:医療・福祉
2位:金融・保険業
3位:生活関連サービス業・娯楽業
4位:宿泊業・飲食サービス業
5位:教育・学習支援業
管理職のうち女性が多い業界
1位:医療・福祉
2位:教育・学習支援業
3位:宿泊業・飲食サービス業
4位:金融・保険業
5位:サービス業
【出典】「厚生労働省 令和6年 雇用の分野における女性活躍推進等に関する参考資料」
2025年10月号掲載
Staff Credit
イラスト/蔵元あかり 取材・原文/宮平なつき web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス