千葉咲奈

【島根・出雲】「神在月」

2025.12.14

出雲大社

「神在月」をご存知だろうか。

旧暦十月、日本では「神無月」と呼ばれるーー
なぜ神が無い月と呼ばれるのだろうか。それは、ここに神々が集まるからだ。

「出雲」

出雲では、旧暦10月を「神在月」と呼ぶ。
全国の八百万の神々が、出雲大社に集まると伝えられているから。

この月、出雲では神々が滞在し、
人々の“縁”や“運命”について話し合うとも言われている。
そのため、出雲だけは「神さまが“在る”月」、つまり神在月と呼ぶのである。

ー朝の光が朝の光がまだやわらかく地面に落ちる頃、出雲大社は、静かな呼吸をしているようだった。
鳥居をくぐった瞬間、ひんやりとした清らかな空気が頬をかすめ、眠っていた心をそっと目覚めさせる。その静けさに包まれながら、私はゆっくりと出雲大社の中へと進んでいく。

本殿にもしっかりと参拝した後、御守りと御朱印帳を購入。
実は、3年前にも一度訪れたことがあり、その時にも御守りを買った。そのお守りはずっとバッグに入れて持ち歩いていたのだが、その御守りにありがとうを告げ、今回新たに御守りを買った。3年前願ったことも叶い、お礼を神様に伝えられたと思う。

御朱印帳は、人生で初めての購入。買うなら出雲大社と決めていた。藍色に金の文字が書かれたデザインは、一気に私を魅了した。

素鵞社で、砂を納め、木漏れ日を感じつつパワーを得る。八百万の神様に挨拶をし、出雲大社を後にした。

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稲佐の浜


出雲大社から10分ほどの近く、海辺にひとつだけ佇む島がある。

弁天島。

『出雲国風土記』における国引き神話と、国譲り神話の舞台とされるこの島は、日本で有名なパワースポットでもある。

この島のある稲佐の浜で、砂を集め、出雲大社に納めるというのが良いらしい。

波が来た時に砂を拾い、ビニール袋に一つかみ入れる。そして、先ほどの記事に書いたように納めた。

稲佐の浜から見る日本海は、神々しかった。そして、暖かく包んでくれるような雰囲気も感じた。

出雲そば「羽根屋」

このそばを口に入れた瞬間、自分の中のそばランキングで、圧倒的な一位となった。

ツルッとした口当たり、口いっぱいに広がるそばの香り、コシの強さ、そしてそばであることを疑うほどのもちもちさ。

全てが素晴らしかった。

大正天皇など、多くの御皇室の方々に献上してきたため「献上そば」という名がついたそうだ。

6時過ぎに着くと、3組ほど並んでいた。待つこと10分、名前を呼ばれ席へ。

私が注文したのは、「天ぷら割子定食」。

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割子そばも食べたくて、混ぜごはんも食べたくて、天ぷらも食べたくて。

せっかくの機会なので贅沢に選択。

三段のそばを特製つゆに付けて食べる。

またこのつゆが美味しすぎる。

薬味を入れながら味変も楽しんでいく。

そして、第二の主役と言えるしじみ汁も、ぜひ飲んでほしい。しじみとお味噌の最強タッグで一気に体が温まる。

次は釜揚げも食べてみたいと感じた。次はいつ出雲に行けるのだろうか、、。

羽根屋公式HP


須佐神社

ヤマタノオロチ退治で知られる須佐之男命(スサノオノミコト)の御魂を祀る神社。

英雄と言われるスサノオは、破天荒な一面もあり、『古事記』前半では高天原という神々の世界で暴れたり、天照大神を怒らせたりと、荒ぶる神として書かれているのが面白い。

そんなスサノオが出雲に降り立ってからは、一変し、恵みを与える行動が続いた。持ち合わせているパワーを良い方に使えば、英雄になれるという教訓だろうか。

そんな凄まじいパワーをもつ須佐之男命を祀る神社は、意外にも静かであった。ただ、その静けさの中からも感じられるパワーがあった。

近くには川が流れており、ただ歩くのも気持ちの良い素敵な場所であった。

須佐之男命の神話を思い出しながらその土地を歩くと、より楽しめるのではないだろうか。

日本神話の舞台をゆっくりと楽しめる出雲。確かな神々のパワーがそこにはあった。

ぜひ一度、体感してほしい。

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皆様こんにちは!千葉咲奈です。おでかけエディターズとして、旅好きな私が皆様にぜひ行ってほしいところをたくさん紹介します✴︎おでかけの前にぜひ読んで、役立ててくれたら嬉しいです‼︎

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