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【アンジュルム】竹内朱莉卒業記念インタビュー後編 大好きなアンジュルムを引き継ぐ後輩たちへ

2023年6月21日に横浜アリーナで開催される『ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」』をもってアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業する竹内さんに、non-no webが直撃インタビュー。後編ではラストシングルの注目ポイントやメンバーに贈るメッセージをたっぷりと語ってもらいました。

  • 【アンジュルム】竹内朱莉卒業記念インタビュー前編 逆境を楽しむことで生まれた自分らしさ

    【アンジュルム】竹内朱莉卒業記念インタビュー前編 逆境を楽しむことで生まれた自分らしさ

    2023年6月21日に横浜アリーナで開催される『ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」』をもってアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業する竹内さんに、non-no webが直撃インタビュー。前編では研修生時代から15年にわたるハロプロ人生を振り返ってもらいました。アンジュルムの根っこの部分が形成されたというスマイレージ時代のエピソードを中心にお届けします。

今回のツアーの見どころは懐かしのスマイレージ曲

竹内朱莉さんスタジオポートレート

――現在は絶賛ツアー中ですが、注目ポイントや見どころもお聞きしたいです。

私が最後のツアーということで、6スマ(6人時代のスマイレージ)の曲をたくさんやらせてもらっています。自分の歴史を振り返るという意味ももちろんあるんですけど、今のアンジュルムのメンバーに受け継いでいってもらいたいという気持ちがあって、そうしました。アンジュルムとスマイレージの曲って本当に全然違いますし、これからスマイレージの曲を披露する機会はもしかしたら減っていくかもしれないですけど、何かの機会でやることになったら違和感なく見てもらえるようにしておきたいじゃないですか。

――具体的にスマイレージとアンジュルムの曲はどこが違うのでしょうか?

リズムと歌い方ですかね。アンジュルムになってから入ってきたメンバーに聞くとスマイレージの曲ってすごく難しいらしくて。確かに実際に歌っているのを聴くとなんかちょっと違うんですよ。だから「ここはもうちょっとリズムを刻まないと気持ち悪いかも」とか「原曲の感じと歌い方がちょっと違う」とか、その都度気になることはずっと言い続けてきました。昔は完璧にできないんだったら無理にスマ曲をやる必要はないのかなと思っていたんですけど、気づいたらメンバーがすごく成長していて、今はそんな心配をする必要もなくなりました。

――スマイレージ曲をたくさん取り入れたセットリストの反応はどうですか?

初日の時点では、まだコロナ禍で禁止されていた声援が解禁されていなかったんですけど、それを抜きにしてもちょっと反応が薄いような気がして「これはちょっとやりすぎちゃったかな」とか「アンジュルムになってからファンになってくれた人もたくさんいるのに、自分のわがままを押し付けちゃったかな」と申し訳ない気持ちもあったんです。でも声援が解禁された時にコールがばっちりで、びっくりしました。どうやら昔からのファンの方々がお手本になってくれたみたいです。グループのパフォーマンスもファンの方たちの声援も回を重ねるごとに確実にパワーアップしている感じがするので、毎回それが楽しみで。このインタビューが公開される時はもう卒業ライブを残すのみなんですよね。どうなっているんだろう……まだ想像がつかないです。

ラストシングルには恩師つんく♂さんの楽曲も収録

竹内朱莉さんスタジオ見返りカット

――現在発売中のラストシングルについても是非教えてください。

『アイノケダモノ』はアンジュルム史上最強の楽曲ができたと思います。とにかく強くてカッコよくて、卒業シングルでここまで激しく踊れる楽曲をいただけたことがうれしかったです。本当にアイドルとは思えないほど気合いが入った振り付けで、さらに歌っているのですごく大変なんですよ(笑)。振り入れの時に「これはヤバイ」と思ったので、体力をつけるためにメンバーでトレーニングしましたから。今のツアーだとこの楽曲の後がMCになっているんですけど、暗転した時に膝に手をつきながら必死に息を整えています(笑)。

――『同窓生』はアンジュルムにとって久しぶりのつんく♂さんの楽曲ですよね。

はい! 最後なので是非つんく♂さんに曲を作っていただきたいなと思ってお願いしたら叶いました。最初に聴いた時にイントロからもう「好きー!」となりましたね。「同窓生」という言葉もすごく素敵で、年代はバラバラでも同じ師について学んだ人というような意味らしいんですけど、まさにアンジュルムだなと思って。歌詞もすごく素敵で、つんく♂さんにはなんでこんなにも全部お見通しなんだろう、本当にすごい人なんだなって改めて感じました。つんく♂さんとはここ数年はあまり連絡を取ることがなかったんですけど、卒業することを伝えたタイミングからまた連絡を取り合うようになって。最近はくだらない内容でも連絡できるような感じで、いろんなことを話しているとやっぱりお父さんみたいな存在だなって思います。

――ソロ曲の『行かなくちゃ』はアンジュルムファンを公言するアーティスト、堂島孝平さんが作詞作曲を手がけていますね。

ファンの皆さんが大絶賛する姿が頭の中に浮かぶような楽曲です。堂島さんにプライベートの話とかを直接したことがないはずなのに、私の裏側みたいな部分が描かれていたり、あとは書道家としての雅号である煌舞(こうぶ)が歌詞に入っていたり。曲の素晴らしさはもちろんなのですが、そういった細かい部分まですごく考えてくださったことに感動しました。

後輩でありながら同志でもあるメンバーへの思い

手を組んでこちらを見つめる竹内朱莉さん

――では最後にアンジュルムのメンバーにそれぞれメッセージをお願いします。

りか(佐々木莉佳子)は今のメンバーだと一番過ごした時間が長いので、後輩ではありますけど、同期とはまた違った安心感があります。そんな関係性になれたことが本当にうれしいですね。『アイノケダモノ』では間奏のダンスを二人でやっているんですけど、隣でりかが踊ってると「うちら最強です」って気持ちになれるし、りかが踊ってくれさえしたらこっちは何の心配もありません。あなたが一番カッコイイんで!っていつも思っています。私が卒業したら活動歴では一番上になるので、後輩に色々言ったりしないといけないとか意識したりすると思うんですけど、もともとそういうのが得意なタイプではないと思うので、あまり無理はしないでほしいなとは思ってます。りかは背中で語るタイプじゃないですけど、何も言わなくてもステージでの姿勢を見せていれば後輩たちはついてくると思うので。自分らしく、そして楽しく、ステージの上でずっと輝いていてほしいです。

かみちゃん(上國料萌衣)は加入当初、本番でも場位置が分からなくなってすぐ迷子になるぐらいの子だったんですけど、今では歌い方や魅せ方だったり、いろんなことを後輩に教えてくれる頼もしい存在になりました。私は歌もダンスもどちらかと言えば感覚でやってしまっているので、人に教えるのが苦手なんです。でもかみちゃんは細かく教えるのがすごく上手! そしてもともとは人前で話したりするのも苦手な子だったのに、雑誌のモデルだったり、TVの個人仕事もすごく頑張っているので、今ではライブMCなんかでも積極的に参加してくれて本当にすごいですよ。新メンバーにもすぐちょっかいを出しにいくし、「みんなで何かやろう!」とかよく声をかけてくれるので、これからどんな子が入ってきても安心です。まだ、りかというお姉さん的存在の先輩もいるので、甘えられる時は甘えてほしいですけどね。そしてパフォーマンス面だとアンジュルムになってから加入してきたメンバーですが、スマイレージ曲のリズムだったり、昔ながらの部分もすごく大事にしてくれる子なので、そういった部分でも期待しています。

かむ(川村文乃)は本当にすごいって思うところばかりですね。私にできないことが全部できる子で、サブリーダーでいてくれてどれだけ心強かったことか。メンバーの中で一番ファンの方が喜ぶことを企画したりするのが上手で、バースデーイベントにかける思いとか、本当に素晴らしいんですよ。かむが率先して行動を起こしてくれることで、アンジュルムというグループがよりたくさんの愛をいただけているんだろうなって思うし、そうやっていろんな人たちを巻き込んでいくことで、生まれたもの、叶えられたことがいくつもあります。そうやってみんなが何か共通の感覚を持ってやり遂げていく、みたいないい流れが生まれたのはかむのおかげなんですよね。いつも何か新しいことを持ち込んでくれるので、グループの中でここは変えたほうがいいのかなと思うことが見つかったり。それってすごいことですよね。これからもどんどん新しいアイデアを出して新しいものを生み出してくれると思うので、期待しています。わー、まだ3人なのにめちゃくちゃ語りすぎてますね(笑)。

れら(伊勢鈴蘭)は……やっぱりあざといんですよ(笑)。ステージの上では狙ってやっている感じもあるんですけど、素の部分も結構あるので、そこがずるい(笑)! 実は冷静で周りをしっかり見ていたり、陰で努力している部分も知っているんですけど、結局は「コイツ本当に可愛いなー!」っていう感情にいきついちゃいます。そういう子だからこそ、ハロー!プロジェクトのメンバーからも可愛がられているみたいで、いろんなグループの子と仲よくしているんですよね。アンジュルムは結構人見知りが多いので、れらがそういう部分をカバーしてくれるじゃないですけど、いろんな人との架け橋みたいな存在になってくれるのかなと思います。あと私はれらの歌が好きなので、今後アンジュルムの中心を担うようなメンバーになってくれたらうれしいなという気持ちもありますね。

りんりん(橋迫鈴)は、もー本当にうるさい。それに尽きます(笑)。私が何か言ったらすぐ文句言ってくるし、何なの⁉︎ って感じなんですけど、考えたら今のメンバーで一番スマイレージっぽい悪ガキキャラなんですよね。アンジュルムになってから入ってきた子なのに不思議。自分が卒業することでそういう“スマイレージ感”みたいなものがなくなっていくとは思っていたので、これは嬉しい誤算でした(笑)。キャラクターだけじゃなくて、パフォーマンスにもスマイレージイズムがある子で、リズム感がすごくあるんですよ。私たちにとってやっぱりリズムってすごく大事なので、これからできない子がいたら先輩後輩関係なく積極的に叩き込んで教えてあげてほしいですね。

アンジュルムの未来を担う若手メンバーへの期待

椅子に腰掛ける竹内朱莉さん

けろ(川名凜)はファンの皆さんもよくご存じだと思うんですけど、決めの瞬間でカメラに抜かれた時がめちゃくちゃカッコイイんです。バシっと締まる感じというか、目の表情だったり力が本当に強くて。私はそういうの苦手で、できるだけカメラで抜いてほしくないと思っちゃうので、すごいなぁと思ってます。前回のツアーでもそういう決めの部分でカッコイイと思う瞬間がすごくあったので、これからもっとパワーアップしていくのかと思うと楽しみで仕方ないです。こういう子がグループにいてくれるのってすごくラッキーだと思うし、そういう自分の武器を使って何でも思い切ってやってみてほしいですね。

しおんちゃん(為永幸音)は本当におもしろい子ですよ。最初はまじめなイメージの子かなと思ったんですけど……言わなくても分かりますよね(笑)? まじめだったり、ストイックな部分もあるんですけど、それ以上にポンコツだったり、おもしろい部分が強すぎて(笑)。アンジュルムって企画ものをやった時にふざけるメンバーが結構決まっているんですけど、そのメンバーの卒業が続いてたので、ここにきてのしおんちゃんですよ。パフォーマンスに関しても入った時から既に表現力がある子だったので、ここからまだ伸びていくのかと思うと楽しみすぎます。

(松本)わかなちゃんは見た目こそ赤ちゃんみたいで、実際に10歳も離れているんですけど、賢い子なのでまったくジェネレーションギャップを感じたことがないし、むしろ同じかちょっと上ぐらいの人と話している気持ちになります。これから急に大きくなって身長を抜かされる日が来るのかな……それはちょっと嫌だなぁ(笑)。そして、フェスとかアンジュルムのことを知らない人がいる場所において、わかなちゃんの存在が大きいんですよ。「あのグループ、赤ちゃんっぽい子がいる! しかもめっちゃ歌うまいね」みたいな。そういう子がいるってすごい強みですよね。あと、わかなちゃんといえばすごく研究熱心なイメージもあります。リハが終わった後に、「どうでしたか? 自分はこういうつもりでやっていたんですけど、どう見えていますか?」とか毎回連絡をくれるんですよ。高1で既にこんな感じなので、これからプラスになることしかないですよね。けろ、しおんちゃん、わかなちゃんの三色団子(※川名さん、為永さん、松本さんの同期メンバーの総称。3人のメンバーカラーがグリーン、ピンク、ホワイトであることに由来)に関しては自分が卒業した後にどう成長していくのか本当にワクワクします。

ぺい(平山遊季)は、今このインタビューを受けている時点(※2023年5月下旬)での活動メンバーとしては一番新しい子になるんですけど、既に貫禄があって、誰が見ても新しいメンバーには見えないと思います、いい意味で! 一人加入なのに物怖じせず何でも積極的にやろうとする姿勢が感じられる子なので、改めてこういう向き合い方って大事だなと思わせてもらいましたし、日々努力しているので特に言うことはないって感じです。負けず嫌いなところがあって、できていないところは次で絶対に直してくるんですよね。ペいがいることで、先輩にもいい刺激があると思うので、引き続き上をちょっと焦らせるような存在でいてほしいです。あと、これから新メンバーが入ってくるので、ぺいの先輩っぷりも楽しみです。私生活ではお姉ちゃんなので、きっとうまくやってくれると思います。

――新メンバーは2名ということですが。

はい。下井谷幸穂ちゃんと後藤花ちゃんは、今の時点ではまだパフォーマンスを一緒にしたりしてないので、何とも言えないんですけど、いい意味で2人ともおもしろいキャラなので、皆さん楽しみにしておいてくださいね、って感じです。いやー、めっちゃ語りましたね(笑)。

――最後に今後のことについて教えてください。

ラジオもあるし、書道の個展で全国をまわる予定なので、そんなには休まないと思います。卒業を決めた時は特に今後歌ったり踊ったりするつもりはなかったんですけど、あまりにもいろんな人から「やってほしい!」と言われるので、そんなに言ってもらえるならやろうかなと心変わりしました。なので、皆さんとまたすぐ会えるのかなと思います!

竹内朱莉のProfile

●たけうち あかり

1997年11月23日生まれ、埼玉県出身。アンジュルム(旧スマイレージ)の2期メンバーとして、2011年にグループに加入。2015年にアンジュルムの初代サブリーダーに就任し、2019年より2代目リーダーを務める。顔のパーツがすべてまるいところがチャームポイント。ライブの時はハロプロで一番高いと言われるヒール靴がマストアイテム。デビュー時はボーイッシュなショートカットがトレードマークだったが、現在はロングヘアで大人っぽいイメージが定着。誰からも愛されるキャラクターで同性からの人気も高い。

ベスト¥11000/原宿シカゴ(原宿/竹下店) シャツ¥3299・パンツ¥5499/WEGO キャミソール¥1429/W♥C その他/スタイリスト私物

アンジュルムのInformation

アンジュルム32nd両A面シングル「アイノケダモノ/同窓生」通常盤Aジャケ写

アンジュルム

『アイノケダモノ/同窓生』

アンジュルム32nd両A面シングル『アイノケダモノ/同窓生』が好評発売中。『アイノケダモノ』はグループ史上最難関レベルのダンスを取り入れたアップビートな楽曲、『同窓生』はつんく♂が作曲作詞を手がけた感動的なミディアムテンポナンバー。竹内朱莉の卒業のために作られたソロ曲『行かなくちゃ』も収録。初回生産限定盤を含めた全5形態でリリース。

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