芥川賞作家の中村文則による原作小説を映画化した『去年の冬、きみと別れ』で、岩田剛典さん演じる主人公・恭介の婚約者・百合子を演じた山本さん。重要な役柄にもかかわらず、映画の序盤で危機的状況に陥ってしまう、驚きの展開に翻弄される。「私も初めて台本を読んだ時に『え、どういうこと?』って、罠にかけられました。作品全体としてはサスペンスですが、壮大な恋愛映画としても楽しめる作品。恭介の心情は理解できるし、残酷だけど美しい愛が描かれていると思いました。監督の緻密な演出にこたえるのは大変でしたが、新しい自分を引き出していただいたと思います」
結婚式の準備に胸躍らせる女性を熱演した山本さんは、現在26歳。自身の結婚式のプランも、しっかり夢に描いているよう。
「教会じゃなくヨーロッパのお城がいいですね。足首が見えるハンパ丈のレトロなドレスも可愛いと思うし、1着は魔法少女みたいなフリフリのドレスも交ぜたい。その前にまず、相手を見つけないと(笑)。どんな時でもちゃんとお互いの考えを話し合える、ウソをつかない人が理想です。……ていうか、結局気が合う人ならいいのかな」
ちなみに復讐がカギになる映画にかけてリベンジしたいことを尋ねると、「勉強で人生を確立してみたかった」との答えが。
「私は農学部を卒業したのですが、他の学部も受けてみたかったし、国公立大学も受験してみたかった。そしたらどんな会社に就職して、どんな人生を送っていたんだろうなって。薬の研究とかできたら、おもしろかっただろうな。あ、あとはキャビンアテンダントにもなってみたかったです。母親からは『30歳までに転職すれば遅くないよ』って言われているんですけどね(笑)」