福岡県にある由緒正しい宮地嶽神社でロケが行われた映画『巫女っちゃけん。』で、ヒロインのしわす役に扮した広瀬さん。可愛らしい巫女の衣装に身を包みながらも、素顔は態度も口も悪いキャラを熱演!
「撮影の1週間前から宮地嶽神社に入り、舞や所作を教えてもらいました。ごはんも一緒にいただくなど巫女さんの生活をそのまま体験させてもらったのに、クランクインの前日には監督に『今までやってきたことはすべて忘れて』と言われて(笑)。みんなが姿勢よくしているなかで一人だけひどい座り方をしたり、足袋を足の指でつかんで投げてみたり、巫女として違和感を出すためにいろいろ無茶をしました。おかげで撮影後もなかなか足が閉じられなくて(笑)」
いやいや実家の神社を手伝っていたしわすが、ある男の子との出会いによって成長していく本作。広瀬さん自身も、ドラマ『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』への出演により、大きく成長できた経験が。
「台本をキッチリ覚えるタイプの私にとって、アドリブが多い現場はすごく難しくて。でも共演の西田敏行さんが『台本はちゃんと覚えなくていいんだよ。その瞬間の感情を大事にすれば伝わるから』とおっしゃってくれて。そこからは臨機応変に対応できるようになってお芝居の幅が広がりました。その経験があったからこそ、今回もパーンと振り切れたのかもしれませんね」
現在23歳。仕事に対する思いに変化も。
「10代の頃は、みんなが遊んでいる時にうらやましいって思うこともありました。でも同級生がみんな社会人になった今は、みんなもそれぞれ悩みを抱えていることを知って。私もいろいろ相談を受けることも相談をすることも多くなりました」