高1の夏休み、やれることを探してこの世界に飛び込んだ
中村さんがこの世界に入ったのは、高校1年生の時。「夏休みのバイト帰り、突然クラスメイトから"芸能界に興味ある?" っていう電話がかかってきたんです。聞けば、芸能事務所で働いているその子の知り合いが僕の写真を見たらしくて。僕は"ねぇわ!"って答えたんですけど、ちょうど小学生の時から続けてきたサッカーをやめて、他にやれることを探していた時期ではあったので、1回会ってみることに。そこで事務所の養成所に誘われて、1年間芝居のレッスンを受けました」
その後、人生初のオーディションに挑むも、結果は不合格。「当時はまだ芝居を仕事にしようとはそこまで現実的に考えてなかったんですけど、オーディションに落ちたのが悔しくて。悔しいっていうか、ムカついて(笑)。次に受けたオーディションは、自分の臓器を売ろうとする親に反発する子どもの役で、たまっていたムカムカがいい具合にハマったのか、結果は合格。それが、映画『七人の弔』。僕にとって初めてのお仕事でした」