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インタビュー
2025.11.19更新日:2025.12.03
12月5日(金)に横浜アリーナで開催される『モーニング娘。’25 コンサートツアー秋 ~Movin’ Forward with Hope~ 羽賀朱音・横山玲奈 卒業スペシャル』をもって、モーニング娘。’25及びハロー!プロジェクトを卒業、同時に芸能界引退が決まっている横山玲奈さんの卒業記念短期連載。第一回目は、自信がなくて恥ずかしがり屋だった彼女が今のような明るい性格に変わり、大好きなモーニング娘。に加入して「グループの明るい担当」と言われる存在になるまでを振り返ります。
なりたい気持ちと自信のなさ。モーニング娘。を目指すまでの葛藤

――まずはモーニング娘。またはハロー!プロジェクトに興味を持ったきっかけを教えてください。
私は幼稚園の年長さんからダンスを習っていたので、昔からよくいろんなダンス動画を見ていたんです。ある日モーニング娘。の『そうだ!We’re ALIVE』のMVを見つけて、5期メンバーの高橋愛さんの可愛さとダンスの上手さに衝撃を受けたんですよ!そこからモーニング娘。だけでなくハロー!プロジェクトのユニット曲なども聴くようになりました。今でこそいろんな女性アイドルの楽曲を観たり聴いたりするのが趣味になっていますが、アイドル全般に興味を持つきっかけを作ってくれたのはモーニング娘。でした。
モーニング娘。を好きになってからは一人のファンとしてライブDVDを見て楽しんだり、ライブには行けないけどグッズは買うような形で応援していました。そして母がたまたま録画しておいてくれた、2014年お正月の特番『モーニング娘。’14 寝起きコンサートどっきり!』を見てオーディションに応募しようと決めたんです。
――寝起きどっきりを見て、いちファンからモーニング娘。になりたいと感じた理由は?
アイドルは“可愛くてみんなを元気にする存在”というイメージがあったけど、バラエティ全開のモーニング娘。の姿に「おもしろいも兼ね備えているアイドルだ!」とビビッときたんです。可愛いアイドルはもちろんお笑い番組も昔からずーっと大好きで、おもしろい人たちに憧れを抱いていた時期でもあったんですよね。モーニング娘。は可愛くて、カッコよくて、おもしろいこともできる。自分がやりたいこと全部叶うじゃん!と思ったのがきっかけで、モーニング娘。に入りたいと思い始めました。
――長年ダンスをやっていて、表舞台に出ることへの憧れは昔からあったのでしょうか。
アイドルになりたいって気持ちは薄々あったけど、現実問題なかなか叶うものではないじゃないですか。ダンスを習っていたから踊りには自信があったし、得意不得意は別として歌うことも好きだから、アイドルになりたいと思っていたけど……どこか自信がない部分もあったというか。私は子どもの頃はすっごく人見知りで、人前で全然しゃべらない子だったんですよ(笑)。とくにメガネをかけた大人が苦手で、お母さんの後ろに隠れてしまう性格だったんです。
――今の横山さんからは想像できない幼少期で意外です。
今の私になったのは、小学5年生の時に出会った担任の先生のおかげなんですよ。生徒と音楽を通じて交流したりする個性的な人で、その先生と関わるようになってからガラッと今のようなうるさい性格に(笑)。中学生になってからは委員長に立候補したり生徒会をやったりと、積極的に人前に立つようになりました。ただ性格が変わったとはいえ、根本には幼きあの頃の自信のなさや恥ずかしがり屋な部分があるんです。でもやりたい意欲がどんどん湧いてくる新しい自分もいるから、その葛藤は長いこと抱えていました。
あと傷つきやすい性格でもあるんですよね(笑)。中学校で委員長とか生徒の代表に立つポジションを初めて経験し、周りの生徒からいろいろな反対意見などをもらうこともあって。学校生活で傷つくことが増えていたから、アイドルになることへの迷いが生まれてしまったのかも。やっぱり中学生って多感なお年頃ですし、小さいイザコザが生まれやすい時期でもあったから。
――そんな中学校生活で所属していた吹奏楽部ではアルトサックスを担当。中学2年生の時には全国大会に出場していましたよね。
はい。1年生の時は地区大会で終わってしまい、2年生になって顧問の先生が変わってから一気に全国レベルになったんです!その先生は私の学校に来る前は吹奏楽の強豪校で顧問をしていたそうで、それだけで全体がこんなに変わるんだ、ということを知るきっかけを与えてくれた恩師でもあります。
先生が部員みんなのことを知ってくれようとしている様子が普段の接し方や教え方からも伝わってきたんですよね。練習時間が増えたとか、指導が厳しくなったとかこれといった変化はないのに、教え方一つで全体が大きく変わった。先生が頑張ってくれるから、みんなで気持ちを一つにして頑張ろうってモチベーションが保てたんです。その経験から教え方って大事なんだと学べたし、自分の中で大きな財産になっています。
――ちょうどその頃、2013年に実施された『モーニング娘。12期メンバー「未来少女」オーディション』は応募が間に合わず、悔しい思いをされたそうですね。
そうなんですよ。ちょうど中学2年生の時が12期オーディションのタイミングで、先ほどのような葛藤と戦っているうちに応募期限が過ぎてしまって……。でもその時は気持ちを切り替えて、中学生のうちは部活ひとすじで頑張ろうと思ったんです。でも中学3年生で全国大会の一歩手前で惜しくも敗退してしまって、部活を引退することに。そこからバリバリに高校・大学進学を目指すモードになりました。今のうちからしっかり勉強していい大学に進み、いい就職ができたらいいなという気持ちで毎日塾に通っていて。
というのも、吹奏楽部は全国まで進むと冬くらいまで部活があるので、どうしても勉強で遅れを取ってしまいがちなんですよ。夏休みも毎日のように丸一日練習の日々だから夏期講習にも行けず。なので、部活を引退してから一気に学力を伸ばして高校受験に挑みました。そうしたら合格した高校で特進クラスに振り分けられたんですよ。これはもう本当にたまたま、奇跡です(笑)。
――勉学に励む決意を固めたものの、高校入学前に実施された『モーニング娘。’16新世紀オーディション』に応募することにしたのはなぜでしょうか?
12期オーディションに応募しなかった後悔もあったので、開催が発表されてから絶対受けようと決意してすぐに応募しました!と言っても、モーニング娘。になれるなんて1ミリも、1%も思ってなかったんですよ(笑)。でもやらないで後悔はしたくなかったから、とりあえずやってみるのもいいよねってことで。その時に自分が持っていた中で一番可愛い『PINK-latte』の洋服でばっちり決めて、一番可愛く撮れた写真を応募書類につけて送ってみました(笑)。
もう後悔はしたくない。「やってみよう」の気持ちで挑んだオーディション

――意を決して応募したオーディションの様子はどうでしたか?
一次審査が書類選考、二次審査と三次審査は他の応募者たちがいる前で特技を披露しなくちゃいけなくて。みんなそれぞれカッコいい特技を持っているから、すっごく緊張しました。しかも三次審査では、川村文乃ちゃん(元アンジュルム)が一緒だったんです。5人ずつ部屋に入って一斉に審査をされるのですが、審査前の控室で文乃が歌を練習していたんですね。それがもう上手すぎて!その時に「こんなにうまい子の前では歌えない。あ〜、玲奈もう無理だ……」と絶望したのを鮮明に覚えています(笑)。
それに文乃は歌のうまさだけじゃなく、可愛くてスタイルもよかったので目を惹く存在でした。自分のたった1歳上には見えないくらい大人びていたから、こういう子がアイドルになっていくんだろうなと実感した瞬間でもありました。「アイドルになるべき人間を見てしまった」という感情でしたね。
――川村さんは地元の高知県でご当地アイドルとして長年活躍されていましたし、すでに完成されている感がありましたよね。横山さんがどんな特技を披露したのかも気になります。
私は無音の中でジャズダンスをやりました(笑)。音源などは持ち込まず、「特技はダンスなので、ジャズダンスを披露します!」って元気よく宣言してちょっとだけ踊るっていう。あと三次審査では課題曲が用意されていて、モーニング娘。’15の『ENDLESS SKY』か『今すぐ飛び込む勇気』のどちらかを歌って披露する審査もありました。同じブロックの子たちが全員『ENDLESS SKY』を歌った中で、私は『今すぐ飛び込む勇気』を歌ったんです。自分だけ他の子と違う曲を選んだのはたまたまでしかないのに多数決で負けたような気分になったのか、そこでも「あぁもうダメかも……」と絶望していました(笑)。
モーニング娘。になりたい気持ちは誰よりもあるつもりで、熱意は負けてなかったと思うけど、オーディション中はとにかくすべての出来事が不安で。受かる自信は全然なかったです。それでもチャンスを逃して悔しい思いはしたくないし、とりあえずやってみようっていう気持ちだけで挑んでいました。
――しかしその時のオーディションは合格者なしの結果に。その後しばらくしてハロプロ研修生に加入した経緯を教えてください。
オーディションが終わってしばらくたってから電話がかかってきて、研修生に加入する気はないかと聞かれました。オーディションを受けるにあたってハロプロ研修生の制度についても調べていて、一歩でもハロプロに近づける道がある&会社から打診されたら入りたいと思っていたんです。家族からもとくに反対されず、まずは行ってみようということでハロプロ研修生に加入しました。
同期たちと無意識に高め合っていた研修生時代。異例の早さで掴んだデビューの切符

――オーディションを受けた数名がハロプロ研修生として加入したのが2016年8月のこと。同期の皆さんとはいつ対面をされましたか?
事前に対面や挨拶をするようなことはなくて、初めてのレッスンで研修生同期と初対面でした。研修生に入るのは自分だけかもしれない、同期に誰がいて何人いるのかも知らない。そんな状況で埼玉から初めて一人で東京に来たので、みんなに会うまではずっと不安感がありました。いざ着いたら同期が何人もいて、仲間がいてよかったとすごく安心したのを覚えています。
――ハロプロ研修生の同期には先ほど名前が上がった川村さんの他にも橋迫鈴さん(アンジュルム)、西田汐里さん(BEYOOOOONDS)、山﨑夢羽さん(元BEYOOOOONDS)など、のちにグループの中核を担うようなメンバーがそろっていますね。研修生になってからのレッスンはどうでしたか?
すっっごく大変でした!他のみんなはレッスンの厳しさとか大変さは覚悟の上だったかもしれないけど、私はアイドルが好きだからなりたいっていう気持ちだけでハロプロに入った人間。入れたことがただただうれしくて、どんな苦労が待ち受けているかなんて予想すらしてなかったんです。研修生は歌とダンスのレッスンをするのがメインかな?なんて考えていたら、滑舌とか体操とかいろんなレッスンがあって……。体操のレッスンなんて逆立ちとかアクロバティックなことをやるんですよ!ダンスはできても運動は得意なほうじゃないから、「そんなのできるわけないじゃん!」って半泣きになっていました(笑)。
――ハロプロの伝統である16ビートを体に叩き込むレッスンや歌以外にも、さまざまな基礎を鍛えるレッスンが待ち受けていたのですね。
そうみたいです。とにかくどのレッスンも毎回めちゃくちゃ焦って参加していました。とくに体操レッスンの日はいつも苦痛で、「今日も自分だけができてない……」と落ち込んでいて。ただでさえできないのに、バク転の練習もあったんですよ。もちろん補助つきですけど、あれはとくに大変だったな〜って記憶があります。
あと今は分からないけど、私たちの時代は洋楽のレッスンもありました。発音を練習する目的もあるのか、英語の歌詞を暗記して、振り付けてもらったダンスを洋楽に合わせて歌いながら踊るんです。当時の私はみつばちまき先生のダンスレッスンが怖すぎて、毎日お腹が痛かったです(笑)。胃腸が弱いので、緊張するとお腹にくるタイプなんですよね(笑)。
――研修生のパフォーマンス指導を担当しているみつばちまき先生の厳しさは、研修生の密着動画からも伝わってきます。プロとしてやっていくための指導とは思いますが、やはり研修生にとっては怖い印象が強かったのでしょうか。
怒鳴ることはしないし、不条理なことを言っているわけでもないし、私たちがアイドルになる上で必要な指導や注意をしてくださっている。ただそれだけなのに、当時の私は「怒られたらどうしよう」っていう不安感でお腹が痛くなっていました(笑)。今となっては、まき先生にアイドルとしてパフォーマンスをするための基礎をしっかり磨いてもらえてよかったと心から思います。リズム指導やレッスン前後のストレッチなど、大事なことをちゃんと教えてくれる先生なので、短い期間でも研修生を経験できたのは幸運でした。
――何事もサラッとこなせてしまう子が多かった印象を受けましたが、当時を振り返って同期の皆さんと思い出話をすることはありますか?
思い出でいうとすごく印象的だったことがあって。私たちは初めて対面した後に歌のレッスンがあったんですけど、そこで先生から「みんながどれくらいのスキルを持ってるか知りたいから、なんでもいいから歌ってみて」と言われて一人ずつ順番に歌わされたんですね。そしたらみんなすでにうまくて、めちゃくちゃ焦りました。みんな歌がうまい上にダンスの覚えも早かったから、自分も本気で頑張らなきゃついていけないぞ、と気が引き締まったんです。
そのことを数年たってから同期に話したら、みんなそれぞれ同じ気持ちだったみたいで!全員が「本気でやらなきゃ!」と上を目指した結果、努力の水準が自然と上がってサラッとこなしていたように見えたのかもしれません。努力の相乗効果が働いて、無意識に高め合っていたみたいでよかったねって話をしていました。教わったことは家で完璧にできるようにしてくるっていうのは、研修生の先輩方が最初のうちに教えてくれていたから、必死で覚えていました。
――横山さんはダンスやフォーメーションの覚えが早くて完璧だとメンバーやスタッフから定評がありますが、それは研修生時代から?
そうですね。ダンスや吹奏楽の経験がプラスに働いたのもあるし、暗記が昔から得意だったかも。学校でも暗記さえすれば100点を取れるような教科が得意でした(笑)。ただ覚えることは得意でもモーニング娘。の膨大な楽曲数を覚えきるのは厳しかったから、加入してすぐに渡される大量の振り付けVTRを家に帰ってから毎日見ていました。さらに電車移動中でも見られるようにDVDプレイヤーを買って、埼玉から東京までの長い時間をかけてじっくり覚えていましたね。
――2016年に研修生に加入し、約3か月という短い活動期間を経て、同年の12月にはモーニング娘。としてデビューが決定。13期メンバー同期となった加賀楓さんは研修生時代は大先輩だったと思いますが、当時から関わりはありましたか?
加賀とは研修生歴が4年も違ったので、当時から尊敬する大先輩という存在でした。もちろん研修生時代に会話することはあったけど、レッスン中に歌やダンスを教わるみたいな感じで。加賀はみんなに優しくて、新人だった私は教えてもらう機会も多かったです。「入ったばかりだからできないのが当たり前だよね」って感覚で細かく教えてくれていたので、自分にとってはすごく分かりやすくて優しい教え方でした。まさかそんな頼れる大先輩とモーニング娘。の同期メンバーになるとは思ってもみなかったし、デビューを知らされた時は不思議な感覚でした。
――13期メンバーがお披露目されたのは2016年12月ですが、二人がモーニング娘。への加入を知らされたのはいつ頃ですか?大先輩と同期になると聞かされた時の率直な感想も教えてください。
『モーニング娘。’16 コンサートツアー秋 〜MY VISION〜』の最終公演の1か月くらい前だった気がするので、11月中旬頃でしょうか。当時のリーダーの譜久村聖さんからモーニング娘。の新メンバーに決定したと伝えられたあとに、実はもう1人加入するメンバーがいると聞かされて。譜久村さんに呼ばれて部屋に入ってきた加賀が、私を見た瞬間に膝から崩れ落ちて大泣きしたんです。そこで「加賀さんデビュー決まったんだ。よかったね、おめでとう」みたいな愛おしい気持ちが芽生えて、なぜか後輩の私が抱擁で迎えるような流れに(笑)。なので大先輩と同期になるんだっていう不安や緊張はなくて、一緒に加入できてうれしい気持ちが大きかったかな。
――加賀さんは研修生歴が長いだけあって、成長を見守ってきたファンが多くいましたね。横山さんも研修生に入って間もないうちにデビューが決まったことや、どことなく亀井絵里さんに似ていることで、大きな注目を集めていたと聞きました。
ファンの皆さんにそんな風に思っていただけていたなんで、当時はまったく知りませんでした。なにせ流行りに疎いもので、SNSをやっていなかったしエゴサは昔も今もしないんですよね。加入してから握手会などでそう言ってもらうようになり、初めて知りました。自分ではそう思ったことはなくても、亀井さんに似ているだなんて光栄すぎて本当にうれしかったです……。
――譜久村さんが亀井さんの熱心なファンだったこともあり、てっきり周りからもよく言われていたのかと思っていました。
今思い返すと会社の人たちからも亀井さんに寄せていく狙いがあったのかも?と思う出来事があります(笑)。
モーニング娘。加入後に初めて参加したひなフェスイベントで、ソロ曲で歌う権利がもらえるくじ引きに当選して、『春 ビューティフル エブリデイ』を披露したんですよ。この曲は亀井絵里さんと8期メンバーの光井愛佳さんとのユニット曲なのですが……。実は自分で曲を選んだわけでなく、当時のマネージャーさんから「横山に合うと思う!」とオススメされたんですよね。亀井さんに寄せたかったのか真意は分かりませんが(笑)、ファンの方には喜んでいただけたみたいなのでよかったです!
加入直後から目まぐるしい日々の中、“モーニング娘。でいること”が元気の源

――13期はお披露目された翌月には冬のハロコン(ハロプログループ全員によるコンサート)に参加するという、なかなかハードなスケジュールでした。当時はどんな心境でしたか?
これも本当に大変で、会社の人たちはとんでもないことをしてくれましたよ(笑)。モーニング娘。の曲を覚えている最中なのに、ハロコンでは他のグループの曲も覚えなきゃいけないから、けっこうキツかったです。
でも最初から物事のすべてがスピーディに進んでいたから、それが普通になってしまったのはむしろ好都合だったかもしれません。なにせ私たち13期は加入発表を受けた直後に、デビューシングルのカップリングに収録される『モーニングみそ汁』の歌詞カードを渡されてますから。マネージャーさんから「数日後にレコーディングがあるから曲と歌詞を覚えてきて」って言われて(笑)。モーニング娘。生活ってこんなに早く始まるものかと思いました。
――まさかの“みそ汁”スタート(笑)。マルコメとのコラボで発売した商品「モーニングみそ汁」のプロモーションを兼ねて、モーニング娘。のメジャーデビュー曲『モーニングコーヒー』をリメイクして制作された楽曲ですよね。
私たちのデビュー曲は『BRAND NEW MORNING』と『ジェラシー ジェラシー』ですが、最初にレコーディングをしたのは“みそ汁”。タイアップ企画だから制作進行がいろいろと早かったんですよ。しかも加入を知らされた数日後にモーニング娘。のメンバーと初対面を果たして、その直後には“みそ汁”のダンスレッスン。早くもモーニング娘。として踊っていました(笑)。
――13期加入の密着動画で初対面のシーンがありますが、リハーサル室に集まって全員ジャージ姿なのは新曲のダンスレッスンがあったからなのですね。
そうなんですよ!記念すべき瞬間を撮影するというのに、スタッフさんから「カメラに映ってもいいジャージを着てきて」と言われ、初対面がジャージ姿っていう……(笑)。まぁカメラに映っていいジャージっていう指定も意味が分からないんですけど(笑)。特定のロゴが入ってない無地のジャージを用意していった記憶があります。
――デビュー曲の『BRAND NEW MORNING』と『ジェラシー ジェラシー』では二人ともソロパートや目立つポジションにいることが多く、13期にフィーチャーしたような構成が印象的でした。
“ブランニュー”では自分のソロパートがあるのはうれしかったです!間奏のダンスパートでも13期がセンターで踊らせていただけたし、本当にモーニング娘。に加入したんだなと実感できました。“ジェラジェラ”はサビの部分で13期がセンターに立たせてもらいながらも、「ジェラシー」しか歌えなかったことが悔しかったですね。象徴的なフレーズを歌えたことはうれしかったけど、それ以外の歌詞も歌ってみたいと思っていました。とはいえラップパートがあったり、楽曲としての難易度がそもそも高いので、新人の私では歌いこなせなかっただろうな。レコーディングでも苦戦した思い出があります。
――2曲のうちどちらを先にレコーディングしたのですか?
“ジェラジェラ”でした。つんく♂さんのメロディーは独特だから、加入してすぐの私にはメロディーが全然入ってこなくて……。16ビートという言葉すら知らずにハロプロに入ったから、当時はリズム感が全然なかったんですよ。なのでボーカルレッスンでは何度も「ジェラシー」のフレーズだけを練習していました。音程とリズムを同時に覚えることが加入当初はできませんでした。でも先に苦戦したからこそ、“ブランニュー”のメロディーと歌詞はすんなり入ってきたんですよね。レコーディングのやり方もちょっとだけコツをつかんで歌えたような気がします。
――13期の教育係は10期メンバーの工藤遥さんでしたが、歌やダンスに関して相談したり教わることもあったのでしょうか?
モーニング娘。の活動やマナー的な部分など、グループの基本的なことは全部工藤さんに教わって、歌については11期メンバーの小田さくらさんが率先して教えてくださっていました。工藤さんと小田さんはいろんなことを丁寧に教えてくれるから、新人からも質問しやすかったし、いつも「なんでも聞いていいからね」と言ってくださって……。最初のうちは分からないことだらけだから、すっごくありがたかったです。
小田さんは最初の頃から今でも、一番近くで私たち後輩の頑張りをきちんと見てくれるんですよね。歌やダンス、それ以外の面でも寄り添ってくれています。本当に感謝です。
――モーニング娘。として初めて迎えた、2017年春の『モーニング娘。’17コンサートツアー春 〜THE INSPIRATION !〜』についても当時の心境をお聞きしたいです。
初めてのツアーで分からないことも覚えることも多くて、とにかくリハーサルは毎回行くのがつらかったです(笑)。もちろんプロとして本番にはしっかり間に合わせていたけど、リハ期間中は加賀との差も感じていました。研修生歴が長く経験も豊富だった彼女は、何事も覚えの早さが異次元レベルだったので……。私も覚えは早いほうだったはずだけど、加賀はあっという間に覚えてしまって、私はついていくだけで精一杯という日々が続きました。アイドルは笑顔が大事なのに、リハーサルで笑顔になれた瞬間はなかったと思います(笑)。曲を流して通しでやっている時も、間違えるたびに先生の顔をパッと見て「バレてないかな?」と確認したり、人目を気にして過ごしていた気がしますね。
――初ツアーで新人にもかかわらず、横山さんはキラキラの笑顔でステージに立っていましたが、リハ中はそれどころではないくらい切羽詰まっていたのですね。
リハーサルはたしかに大変でつらかったけど、「憧れのアイドルになれた!」という感じで本番はすごく楽しかったんです。初めてのツアーで歌割りこそ少なかったけど、冒頭で大きな赤い旗を持って登場できたり、演出でも目立つところをたくさん作ってもらえて、それがすごくうれしくて毎公演楽しみにしていました。
――このツアーは衣装、構成、演出などクオリティが高く、メンバーからもファンからも根強い人気があると譜久村さんが発言していたことがあります。横山さんにとって一番印象に残っているのはどういったところですか?
9〜12期の皆さんが各期に分かれ、それぞれ13期の二人と一緒にパフォーマンスするユニット曲のブロックです!ホール公演では回替わりで1曲ずつ披露していたところを、ツアーラストの武道館公演では全曲繋げて披露したんですよ。この時のモーニング娘。は13人もいて人数が多かったので、フォーメーションで魅せる全員曲だとあまり歌割りがないし、目立たないポジションにいることばかりで。でも少人数編成のユニット曲ではメンバーのみんなとわちゃわちゃできたり、先輩と一緒に真ん中で歌えたりして、その新鮮さが楽しかった思い出があります。
――ツアー終了後の6月には、カントリー・ガールズに所属していた森戸知沙希さんがモーニング娘。14期メンバーとしてグループを兼任することが発表されました。約2年ほど兼任体制で活動していましたね。早くも後輩ができたことについてはどう感じていましたか?
どうだったかな?“カントリー”のメンバーが別グループと兼任することになると聞かされた時から、モーニング娘。には森戸さんがくるだろうなと予想していたんですよね。なんとなくの感覚で勝手に確信して、勝手に楽しみにしてました(笑)。
――デビューは森戸さんが先でもグループでは後輩になるという複雑な関係でしたよね。
森戸さんは人見知りな性格で有名だったけど、加入して間もない私について「(自分は人見知りだけど)横山ちゃんは話していて全然大丈夫だったから仲よくなれるかも」と“カントリー”のラジオで話してくださっていたんです。それを知っていたので、モーニング娘。に入ると発表された時は素直にうれしい気持ちでした。グループに入ったのは私が先だったけど、森戸さんのほうが先輩という意識は変わらなかったです。年齢も森戸さんが1個上ですし、私は加入してから数年はピヨピヨしたひよっこだったから(笑)、自分が先輩になるという意識はとくになかったですね。
――森戸さんが加入してからしばらくは、横山さんが「私たち13期だってまだ入って1年たってない新人だから可愛がってくださいよ!」とヤキモチ芸をたびたび披露していましたが(笑)。
あはは! 言ってましたね(笑)。私だけがガヤガヤ文句を言って、加賀は言わないっていうお決まりのパターン。
――森戸さんからはnon-no卒業インタビューで「よこやんは一緒にいてすごく楽」との発言があり、先輩・後輩どちらからも「話しやすい」と評価されるなど性格のよさでも人気な横山さん。チャームポイントは笑顔と公言していたり、今年公式YouTubeにアップされた『#横山玲奈のUpdate』では会社の人に「横山は明るい担当だね」と言われたと語っていましたが、明るさや笑顔の源は?
昔からモーニング娘。がとにかく大好きだったから、「モーニング娘。にいる自分サイコー!」っていう気持ちだけで毎日が楽しいんですよね。大変なことやつらいことがあっても、O型だからか、寝たらすぐに忘れちゃう(笑)。大変な気持ちの後にやってくる楽しい出来事のほうが記憶に残るタイプです。なので、モーニング娘。にいられてうれしいとか、自分はモーニング娘。なんだと思う瞬間を感じるたびに、どんどんやる気と元気が出てくるんです。心からの笑顔に自然となってるっていう感じ。凹んだり落ち込むことがあっても「でもこういうところは楽しかったな、この部分はよかったな」とポジティブな部分を自分の中に残しているんですよね。モーニング娘。として活動しているだけで元気になれます!
横山玲奈のプロフィール

モーニング娘。’25
●よこやま れいな 2001年2月22日生まれ、埼玉県出身。2016年8月よりハロプロ研修生として活動後、同年12月に13期メンバーとしてモーニング娘。に加入。2017年3月8日に63枚目の両A面シングル『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』でCDデビュー。愛称はよこやん、メンバーカラーはゴールドイエロー。頭の回転の速さとトーク力が高く評価されており、ラジオ番組『MBSヤングタウン土曜日』(毎週土曜夜22時〜放送)では約8年間アシスタントMCを務めている。お笑い好きがゆえに積極的にガヤに徹する姿勢を見せるが、近年は可愛いものも大好きでお姫様になりたい願望を公言するように。今回の撮影ではロリータ系のテイストをリクエストいただき、non-no風に着こなしをアレンジ。
顔に巻いたチェックマフラー¥3850/アンティローザ(idem) ニット¥6600/アダストリア(ヘザー) スカート¥2970/アンティローザ(Birthdayroom) その他/スタイリスト私物
Staff Credit
撮影/岡﨑果歩 スタイリスト/佐藤朱香 ヘアメイク/山口春菜 取材・原文/井上ハナエ 撮影協力/EASE

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