――まずは、今日の撮影の感想から教えてください。
今までだとメンバーと一緒の撮影が多かったので、一人でというのはちょっと珍しいかもしれないです。恥ずかしい気持ちもあったけど、楽しかったです。アンジュルムの強いイメージとはまたちょっと違うカッコイイ感じにしてもらってテンションがあがりました。
――さっそくですが、竹内さんのアイドル人生を振り返ってみたいと思います。ハロプロエッグ(研修生)時代を含めると15年という長い歴史がありますが、印象に残っていることはありますか?
まずはハロプロエッグ時代の話からしますね。今はハロプロ研修生と名称も変わって、ちゃんとしている感じなんですけど、あの頃はもっとゆるさがあったんです。誰も敬語なんて使ってなかったし、レッスンには本当に遊びに行っているような感覚に近いというか。もちろん大変なこともあったけれども、基本的には楽しかったですね。当時の会社の裏には公園があって、レッスンの後はそこで遊びながら親のお迎えを待ってたりしました。あとはみんなでマクドナルドでごはんを食べて帰ったり、東京タワーに遊びに行ったり。
――レッスンでの思い出はありますか?
レッスンに関しては今よりも全然厳しかったので、正直きつかったですよ。それこそ何回も帰らされましたし(笑)。ちゃんとできなくて参加する予定の曲から外されるなんていうこともしょっちゅう。リハーサル当日までに振り付けを完璧に覚えてこないといけないというのは、その時代に身をもって学びました。厳しい環境だったけれど、そこから得たものがあったし、私的にはよかったのかなとも思います。今の子たちは同じことをしなくていいと思いますけど(笑)。
――厳しく怒られた時はどんな心情になるんですか?
「うわ、こーわー」って思うぐらいですかね? できないと悔しくて、それで泣いてたりもしましたけど、泣いたところで「泣いても終わらないぞ!」ってまた怒られるので、「えー⁉」みたいな(笑)。私、兄がいるんですけど、二人で喧嘩になった時に泣くというのがお決まりのパターンだったんです。泣くと兄が怒られるのでラッキー、という感じで(笑)。だから泣いても何も解決しないということがまず結構な衝撃でしたね。でもヘコむとかじゃなくて、じゃあ次は怒られないように頑張ろう、みたいな感じでした。実際ちゃんとやっている時は怒られなかったので、全部自分の問題だったんですけど(笑)。
――スマイレージのサブメンバーに選ばれてからはどうでしたか?
3年間も研修生をやっていたし、最初は大丈夫かなと思っていたんですけど、もう全然世界が違いすぎました(笑)。ハロプロエッグの時は仕事といえば仕事だけど、基本的には週末だけの活動で、どちらかと言えば部活動っぽい感じだったんですよね。週末に学校の行事がある時は休んだりしていましたし。それが合格した次の日から、はい撮影です、はいリハーサルが毎日あります、とスケジュールがパンパンの生活になりました。気づいたら、「あれ? 休みがないぞ……?」みたいな。そこから学校とかプライベートの記憶があんまりなくって、特に加入したばかりの中学2年生の時の記憶は本当にないです。当時はテレビの仕事や雑誌などいろんな場所に呼んでいただくことが多くて、今では考えられないような仕事量をこなしていました。MV撮影の合間に取材がいっぱい詰め込まれていたり、とにかく休憩する時間が全然なかったんですよ。