イケメン

【Sexy Zone】結成して12年目。固い絆で結ばれたセクゾの人間関係。ドームツアーの先に見えたNext Dreamとは?

2023.02.21

ドームツアーの先に見えた僕らのNext Dream

この絆、セクゾ史上最高強度。

決して平坦ではない道を諦めず、負けず、腐らず、共に歩いてきた。そして、迎えた結成12年目。セクゾはノリにノッテいる。共に壁を乗り越え突き進んできた、固い絆のセクゾノカンケイ。

結成して12年目。Sexy Zoneのニンゲンカンケイ

佐藤勝利が見たSexy Zone内ペアの今

ふまけん

菊池風磨×中島健人

同じ交差点に立ち続ける二人

 ジャニーズJr.時代から一緒に活動していた二人の歴史はとても長い。だからこそ、いろんな時期を経験してきたのだと思う。近づいたり、離れたり、それこそ、ぶつかることもあったしね。でも、どんな時も絶対に目をそらしたりしない、今も昔もまっすぐに向き合い続けているのがすごいところで。なんだろう、二人はずっと同じ交差点に立ち続けているんだよね。だからこそ、すれ違いざまに肩がぶつかることもあれば、道を挟み距離をおいて立つこともある。でも、ケンティー(中島健人)も風磨くんも絶対にその交差点から動こうとしないの。

 僕はそんな二人の関係を素敵だなと思うし、たまにうらやましくも感じる。歴史が長いだけあって、二人の間には共有しているたくさんの思い出があるから。昔話が始まると僕たちが入り込めない空気が生まれるというか。一瞬で"二人"になる、そんな瞬間がよくあるんだよね。笑いに関しても同じで、急に二人のスイッチが入り、ものすごいスピードで盛り上がり、他メンバーが置き去りにされることも(笑)。本当にすごいんだから、二人の波長がガツンと合った時のエネルギー。

けんそう

中島健人×松島聡

双子度、25%

 グループは一つの家で一緒に暮らしている家族みたいなものだから。"常に楽しくにぎやかに"とはいかない瞬間もある。会話が途切れて沈黙が流れる時間もあるしね。もはや家族な僕たちはそれすらも気にならなかったりするんだけど、そんな時、いつも楽しい言動で現場をあっためてくれるのが聡ちゃんなんだよね。そんな彼をあったかい心で受け止め、誰よりもうれしそうな表情で眺めているのがケンティーで。この"あったかい"交流はわりと楽屋でよく見かける光景かもしれない(笑)。

 ステージの上では異なる輝きを放っているのに、僕の目から見た二人はとてもよく似ている。その共通点は"見せたい人"であるということ。もちろん、アイドルである以上、Sexy Zoneの全員がその思いを持っているんだけど。ケンティーと聡ちゃんは特にそこに注ぐエネルギーが大きいというか。違う環境の中にいたからこそ、表に出てくる個性も異なるものになっている。でも、根っこはきっと同じ。そんな二人な気がしている。

ふまそう

菊池風磨×松島聡

でっかい兄、前のめりな弟

 風磨くんは"お兄ちゃん"っぽい人だ。たとえば、自分の中にいろんな思いがあったとしても僕ら"弟たち"を優先させる、普段からそんな瞬間がよくあって。実際に菊池家の長男だからか、年上としての器の大きさを感じることが多い。そんな"菊池ニキ"を慕っているのが聡ちゃんで。前のめりな彼の愛を風磨くんがでっかい器で受け止める、二人はとてもいいバランスだと思う。

 最近、二人はよく一緒にいる。だからこそ、聡ちゃんに言っておきたいことがある。それは「あんまりマネしすぎるなよ」。だいぶ昔の話だけど、仕事で訪れた海外で風磨くんが欲しい腕時計を見つけたんだよね。カジュアルだけど真っ白でカッコいい腕時計を。で、そんな風磨くんを店内のどこからか見ていた聡ちゃんが、後からその店に戻り、まさかの同じ腕時計を買っていたっていう。彼にはそんな前科がありますからね(笑)。純粋だからこそ影響も受けやすい、だからこそ、憧れるのはいいけどほどほどに。もう同じ腕時計を買っちゃダメだよ(笑)!

マリウス

 マリウスがいなかったら、知らなかったこと、言えなかったこと、伝えられなかったことがたくさんある。彼はいつも僕たちのもとにいろんなものを持ってきてくれる。世界を広げてくれる大切な存在。

中島健人が見たSexy Zone内ペアの今

しょりそう

佐藤勝利×松島聡

松島がゴンで勝利はキルア

 同世代である二人は普段から仲がいい。仕事中のふとした空き時間もよく一緒にいて、松島の天然な言動に勝利がツッコんだり、そこで交わす会話もまたおもしろくて。そんな二人をいつもほほえましい気持ちで眺めております(笑)。でも、この仲のよさは最初から存在していたわけではないんですよ。結成当初、まだ幼かった二人はケンカをしたこともあったりして。ぶつかったり、仲直りしたり、関係の修復を繰り返すうちに仲がどんどん深まっていったんじゃないかな。だからこそ、二人はお互いのことをよく理解しているし、特別な絆でつながっているんだなとそばで感じる瞬間がよくある。

そんな二人の関係を何かにたとえて言い表すなら『HUNTER×HUNTER』のゴンとキルアなのかな。かけがえのない親友でもあり、共に戦う仲間であり、どこかライバルでもある、僕の中ではそんなイメージで。そんな二人の成長や冒険をまるで読者のように見守っている自分もいたりしてね(笑)。

ふましょり

菊池風磨×佐藤勝利

レコード店でたまに会う友達

 この二人って、なんかいつも程よい距離感にいるんだよな。ガッと絡むような感じではないんだけど、たまに楽しそうにケラケラ笑ってたり、気づいたら二人で深い話をしていたり、共通点がなさそうなのに意外とあったり……。その共通点の一つが"音楽"で。それぞれの趣味趣向は少し違ったりするのかもしれないけど、好みの楽曲を見つける力だったり、好きなアーティストを掘り下げる好奇心だったり、音楽に対する温度の高さはすごく似ている気がする。

そんな二人の関係をたとえるなら"レコード店でたまに会う友達"なのかな。店で会った時は音楽の話で熱く盛り上がるんだけど、店を出たら「じゃあ、また」と何事もなかったように別々に歩き出すの。で、家に帰ってから「今日、彼に会ってさ、こんなこと話したんだよね」とうれしそうに家族に報告するっていう。うん、このイメージ、けっこう合ってる気がする(笑)。

ふまそう

菊池風磨×松島聡

最近の二人は磁石のN極とS極

 まず、この二人はボディタッチが多い。お互いにくすぐり合ったり、突っつき合ったり、隙があればちょっかいを出し合うというか。しょっちゅう子犬みたいにじゃれ合ってはキャッキャしているんですよ(笑)。グループでは年上チームである僕と菊池だけど、僕が「オレの背中についてきてほしい」タイプなら、菊池は「ちゃんと向き合おう」タイプな気がする。彼はね、本当にメンバーのことをよく見ているんですよ。だからこそ、松島もきっとそんな彼を頼りにしているんだと思う。

最近はまるで磁石のN極とS極のようにくっついている二人。その楽しそうな姿を見ているとこっちもつい笑顔になる。そんな"ふまそう"にメッセージを届けるとしたら「そろそろ、一緒に海外旅行にでも行ってみたら?」。行き先はラスベガスやNY、そこでいくつものショーや舞台を楽しんだりして。そのお土産話、日本で楽しみに待ってます(笑)。

マリウス

 マリウスの存在を言葉にすると「調和」。彼がいるだけで雰囲気がよくなる、その場の空気がふっと和むんです。そして、世界とSexy Zoneをつなぎ、そこに平和をもたらしてくれる、マリウスはピースフルな存在。

松島聡が見たSexy Zone内ペアの今

ふまけん

菊池風磨×中島健人

運命で結ばれたシンメ

 この二人の関係性を言葉に表すなら運命共同体。過去にはいろんな時期があったけど、いつでもどんな時でも、どこかで互いに「中島じゃないとダメだ」「菊池じゃないとダメだ」と思っている、運命で結ばれたシンメだと僕は思うから。その証拠に、二人の息が合った瞬間、すごいエネルギーがそこに生まれるんですよ。たとえば、笑いに関してもグワーッと猛スピードで一緒に上がっていく感じ。実際、二人がふざけ始めたら最後、誰も止められないからね(笑)。

きっと、こんなことを言うと二人はいやがるんだろうけど、そばで見ている僕としては前世でもつながっていたんじゃないかと思うくらいの相性のよさを感じる。だから、そろそろお互いが本当に大切な存在だってことを認めてほしいよね。何があっても、菊池風磨は中島健人を手放さなかった、中島健人は菊池風磨を手放さなかった、その事実とそこにある愛をちゃんと受け止めたほうがいいと思う。別に僕たちに素直に言ってくれていいんだから、「好き」ってね(笑)。

ふましょり

菊池風磨×佐藤勝利

「兄弟」に収まらない関係

 これが僕と風磨くんなら「兄弟」という言葉で言い表すことができるんだけど、勝利と風磨くんはその二文字で収まる関係じゃない気がする。なんだろう、勝利って弟のようで弟っぽくないというか。彼はね、あまり周りに甘えない人なんです。自分のことよりも周りの人のことを考えたり、自分の足でちゃんと立とうとするあまり、弱さやつらい思いをなかなか表に出さなかったり。そんな勝利の性格を風磨くんはちゃんと理解しているんだろうね。勝利が心地よいと思えるであろう程よい距離感を保ちながらちゃんと近くに立っている感じなんです。

今も昔も風磨くんのそのスタンスは変わらないんだけど、勝利はそんな風磨くんのそばで心を開くようになっていった気がする。先輩後輩、年上年下の壁がどんどんなくなり、フラットな場所で居心地よさそうに今の二人は立っている。普段はあまり自分から誘わない勝利が、風磨くんを自分の家に招くとか、そろそろそういう事件があってもいいと思うんだけどな(笑)。

けんしょり

中島健人×佐藤勝利

よき"ライバル"

 グループのセンターとしてのプレッシャーを抱えていた勝利の目には"中島健人"という世界観を成立させて活躍するケンティーがまぶしく映っただろうし、ケンティーはケンティーできっとグループの真ん中に立つ勝利をうらやましく思うこともあったんだと思う。振り返ると、お互いの存在を強く意識する時期があった二人なんだけど、今はそれがお互いへのリスペクトに変わったというか。形は違えども"グループを引っ張る役割"を背負ったことがある二人だからこそ、何か大切な思いを共有しているような、言葉にせずとも分かり合えるものが二人の間には存在しているような気もします。まあ、普段は互いにボケたり突っ込んだり、ケラケラ笑ってばかりいるんですけどね(笑)。

お互いに「意識してませんけど」とポーカーフェイスを決めながら、実はめちゃくちゃ意識し合い歩いてきた二人。個人的にはその不器用さがまたいとおしかったりするんだよね(笑)。

マリウス

 今はそばにいないけど、毎日、マリの存在を感じています。普通に日常会話に出てくるし、普通に彼のことを考えるしね。つらい時も、うれしい時も、今も隣にマリがいる。マリは僕の大切なシンメでありソウルメイト。

菊池風磨が見たSexy Zone内ペアの今

けんしょり

中島健人×佐藤勝利

"ゲラ"と"ギャガー"

 勝利がちょっとした冗談を言い、それを拾った中島がバカでかい声で笑う。これ、Sexy Zoneにはよくあるくだりなんです。まあ、それだけ中島は勝利の言葉にちゃんと耳を傾けているってことなんでしょうね。さりげなく先輩のモノマネをしたり、小さくボケたり、勝利は人を笑わせるのが好きだし。中島さんは中島さんでとにかく大きな声でよく笑う。で、笑う時に近くにいる人をバンバンたたくっていう。あれね、ケッコー痛いんですよ。力強いんですよ、あの人。

そんな二人のエピソードといえば、福岡ライブの舞台裏、ケータリングのモツ鍋のモツを中島が一人で全部食べちゃった事件かな。中島さん、メンバーの中で唯一の一人っ子ですから。寿司おけの寿司も自分の好きなネタから攻めちゃうタイプですから。たまに、そういう事件を巻き起こすんですよ(笑)。鍋を見て「モツがない!!」と絶望の表情を浮かべる勝利と、それを見て慌てる中島、あの光景はちょっとおもしろかったよね(笑)。

しょりそう

佐藤勝利×松島聡

通っている塾が同じ友達

 勝利と松島は仲がいい。勝利が松島をイジっている場面をよく目にするんだけど、実はその逆のパターンもけっこう多くて。それを勝利が根に持ってさらに松島をイジるっていう、その流れがまたおもしろくて、僕は嫌いじゃないんです(笑)。

 そんな二人だけど、僕からすると"友達"って感じでもなければ"兄弟"って感じでもない気がするんだよな。その関係をあえて言葉にするならば……"塾の友達"って感じなのかな。学生時代って、塾に通う子が多いじゃないですか。その塾のクラスでたまたま一緒になった学校が同じ二人。学校ではそんなにつるんでいないんだけど塾では距離が縮まる、みたいな(笑)。でも、そういう友達のほうが意外と本音を話せたり、より自由に一緒にいる時間を楽しめたりするんだよね。今の二人にとっての塾っていうのが、たぶん、Sexy Zoneでさ。学校とはまた違う場所を、いい感じの距離感で二人で楽しんでいる、オレの中ではそんなイメージなんだよなぁ。

けんそう

中島健人×松島聡

中2の先輩、中1の後輩

 松島がまだ幼い頃、中島は静岡から通っていた彼を東京駅まで送ってあげたり、ごはんをおごってあげたり、よく気にかけていたんですよ。僕はそんな光景を「中島、偉いなぁ」と思いながら眺めていたんですけど。その数年後、よき兄貴だった中島さんが、可愛い弟である聡ちゃんに「そろそろ、オレにおごってくれ」って言い出したという。その話を聞いた時は、正直、驚きましたよね。まあ、冗談だったんでしょうけど、というか、冗談であってほしいと願うばかりだけど(笑)。

 なんだろう、ある意味、距離が近いのかもしれないけど。この二人にはそんな中学校の先輩と後輩のような雰囲気があるんだよな。それもまた、中3と中1ではなくて、中2と中1の関係ね。この間も、中島がチケットをとって、二人で一緒にライブを見に行ってたんだけど。松島はちゃんと手土産持っていったらしいですからね。「先輩、ありがとうございます!」って(笑)。

マリウス

 マリウスは自分の世界をちゃんと持っている人。だからこそ頑固なところもあるんだけど(笑)。子どもの頃も、大人になった今も、彼は僕らに新しい世界を届けてくれるおもしろい存在。


Sexy ZoneのNext Dream

長年の夢でもあったドームツアーの完走が大きなニュースに。その勢いを増すばかりのセクゾが語る"今"そして"これから"。

一つの夢を叶えた、今僕らが立っている場所

物作りにおけるセクゾノカンケイ

――ソロインタビューでは、外側から見たメンバー同士の関係性や、グループと自分の関係について語っていただきましたが、ここでは物作りにおけるメンバーの関係性について聞いていきたいと思います。まず、コンサートですが、毎回、菊池さんが中心になって作り上げているんですよね?

松島 そうですね。風磨くんが最初に構成の軸となる部分を提案してくれるというか。たとえば、セットリストをざっくりと作ってきてくれたりして。それに対して「この曲を入れたほうがいいんじゃないか」とか、「こんな演出がおもしろいんじゃないか」とか、メンバーも意見を出し合っていって。

佐藤 会議を重ね厚みを増し、色を足していく、そんな感じなんですよ。

――一人なら自分の意見だけで作り上げればいいけれど、そうじゃないからこそグループでの物作りは大変な場面もあると思います。普段から心がけていることはありますか?

松島 採用不採用関係なく、実現可能か不可能かも考えず、まずは自分の中にあるアイディアを皆に伝える。昔の僕はそれがうまくできなかったからこそ、今はちゃんと自分の意見を伝えるってことを大切にしていて……。

佐藤 僕たちの会議はいつも、そんな“聡ちゃんタイム”から始まるんですよ。

中島 オレね、毎回、それを楽しみにしているの。ビックリ箱を開けるような感覚というか。そこからどんなアイディアがあふれてくるのか、松島が口を開くたび、ちょっとワクワクしてしまう自分がいるんだよね。

菊池 かも、それができるのって、ちゃんと事前に考えて自分の案を用意してきてくれているってことだからね。

佐藤 ただ、白熱すると止まらないから。ちょっと長いんだけどね(笑)。

――意見がぶつかったり、もめたり、そういうことはあるんですか?

菊池 意見の相違はたまにあるけど。

中島 もめはしないかな。納得できる着地点が見えるまで話し合いを続けるだけで。

松島 そもそも、全員が引かずに自分の意見を伝えることができるのは、メンバーが受け止めてくれる、まとめてくれるっていう、信頼感があるからこそで。僕ね、その話し合いをする時間がすごく好きなんですよ。ケンティーが、風磨くんが、勝利が、今何を思い考えているのか、知ることができるから。

佐藤 今、どんなものが好きで、どんな場所を目指していて、自分はどうなりたいと思っているのか……普段はしない話題にも触れるから。確かに、あの会議って互いを知る時間にもなっているんだよね。

――ちなみに、Sexy Zoneにはメンバーのグループメールが存在するとか。会議だけでなく、そこで話し合うこともあるんですか?

菊池 ふいに誰かが思いついたアイディアがグループメールに投下されるとかそういうことはめったにないし、したくないなって思うよね。

佐藤 それをしちゃうと話がどんどんズレていっちゃうから。ちゃんと会って、顔を合わせて、話し合うことを僕たちは大切にしていて。

松島 グループメールが動くのは物作りとは関係ないことがほとんどですからね。

中島 たとえば「頭痛薬、持っている人いますか?」とかね(笑)。

菊池 2か月ぶりに動いたグループメールで流れてきたのがまさかのそれ。

佐藤 マネージャーさんが頭が痛かったみたいで。それを心配した聡ちゃんが、別々に移動している時に、みんなに送ってきたんだよね。「持っていたら次の現場でマネージャーさんにあげて」って。あと、聡ちゃんが僕たちが載っている雑誌の写真とかを急に送りつけてきて、そこから小ボケ合戦が始まることもたまにあるよね(笑)。

松島 で、ケンティーが即レスツッコミでそれを次々とさばいていくっていう。

佐藤 そして、最終的にはそんなケンティーのコメントを放置して終了。

松島 打つだけ打って、ケンティーに処理を任せて消えるっていう(笑)。

中島 日々、勉強ですね。学ばせていただいております(笑)。

――昨年は皆さんの長年の夢だったドームツアーを実現しました。たとえば、気合いを入れるために全員で集まって食事をしたり、公演前に決起集会のようなことはしましたか?

松島 決起集会はできなかったので、せめて打ち上げはやりたいよねと。僕たちはね「全員で集まりたい」ってずっと思っているんですよ。ただ、それが今「中島さん次第」という流れになっていて……。

菊池 つまりは、中島さんの家で打ち上げができるのか、できないのか。

佐藤 中島さんが家に入れてくれるのか、入れてくれないのか。すべてはそこにかかっているっていう。なのに、中島さんがしぶり続けているんですよねぇ(笑)。

菊池 ちなみに、今まで中島さんの家に足を踏み入れたことがあるのは勝利だけ。それも玄関にちょこっと入れただけっていう(笑)。

中島 いや、別に拒否しているわけじゃなくて、タイミングの問題。ほら、みんな忙しいから。なかなかタイミングが合わないから。

佐藤 いや、合わせるし。マネージャーさんにスケジュール空けてもらうし(笑)。

菊池 逃げられませんよ、中島さん(笑)。

菊池 ちなみに、オレは「行きたい」と言われたら「別にいいよ」っていうタイプだから。うちにはジャニーズ仲間をはじめいろんな人が遊びに来るんだけど。中島の家に遊びに来るジャニーズ仲間っているの?

中島 いや、いないかも。え、皆は同期とか後輩、家に入れているの?

佐藤 入れてる、入れてる。遊びに来たジャニーズ仲間に料理とか作って振る舞ったりもしているし。聡ちゃんもそうでしょ?

松島 ……(無言)。

佐藤 え、聡ちゃん?

松島 あの、入れる予定はあるんですよっ。ただ、あの、スケジュールが合わなくて。なかなか実現できていないっていう。

佐藤 ケンティーかよっ(笑)。

菊池 打ち上げ、松島の家でやるのもアリかもしれないなぁ(笑)。

――はははは!! この楽しい会話からもグループの雰囲気がいいことが伝わってきますが、皆さんが今感じているメンバーの魅力についても聞きたいなと。もしも、自分がプロデューサーだったら、メンバーのどんな魅力にスポットを当て、世間の多くの人たちに伝えたいと思いますか?

菊池 魅力かぁ。勝利に関しては『VS魂』で見せるような顔をもっと知ってもらいたいかな。ちょっと後輩で、年下で、イジられる感じ。なんか親近感がわくじゃん。勝利もおもしろいことが好きだし、そういう柔らかいところが伝わればもっともっと好きになってもらえる気がするんだよな。

松島 僕がプロデューサーだったら、風磨くんのためにお酒を飲みながらラフに会話するような番組を作りたいな。基本的に裏表がない人だけど、やっぱり僕たちしか見ることができない風磨くんの顔もあって。それを皆にも見てもらいたいっていうか。

佐藤 どんな内容にする?

松島 風磨くんの家みたいな場所に毎回ゲストが来るの。ピンポーンって。

佐藤 その番組、もうすでに存在している気がするんですけど(笑)。

松島 で、会話しながら女優さんを泣かせちゃう、みたいな。

佐藤 え、どういうこと⁉

松島 優しすぎて♡

佐藤 あ、その風磨くん出しちゃうんだ♡

菊池 視聴者困惑するだろ、それ(笑)。

佐藤 ケンティーはすでに魅力がちゃんと世間に伝わっている気がするから。自分のやりたいことを100%、思いきり全力でやれるYouTubeとかいいんじゃないかな。

松島 今、やりたいこととかあるの?

中島 そうだなぁ。あ、あれやりたい。ゲストを招いて一緒にドライブする番組。

佐藤 まさかのほっこり系(笑)。自分が監督になってショートムービーを撮るとか、それを世界に発信するとか、もっととがったアイディアが出てくるのかと思ったよ。

松島 で、そこでもまた中島さんが助手席の女優さんを泣かせるっていう(笑)。

中島 なんでだよ(笑)。そういう松島はですね、意外とマーベル系の映画にすごく詳しかったりするので。マーベル作品のアンバサダーを務めるとか、いや、いっそ出演しちゃうのがいいかもしれない。

佐藤 ケンティーが聡ちゃんに演じてもらいたいと思うキャラクターは何?

中島 スパイダーマンかな。なんか、身体能力の高さ的にもハマりそうだなって。

菊池 もしかしたら、オファーくるかもしれないぞ〜! 鍛えとけ〜!

松島 押忍、頑張ります(笑)。

叶えたい夢が、叶えていない夢が、僕たちにはある

僕たちの夢はまだまだ続いていく

――最後に、念願のドーム公演を終え、勢いを増すばかりのSexy Zoneが今どこを目指して突き進んでいるのか。これからの夢や目標について教えてください。

佐藤 ドーム公演という一つの夢は叶えたけど、そこで終わりではなくて。今回だけでなく、これからも続けてドーム公演ができるように力をつけたい思いもあるし。

中島 東京と大阪だけでなく、また違うドームのステージにも立ってみたいよね。

菊池 今回のこの特集にも“ネクストドリーム”っていうタイトルをつけてもらっているし、最近は周りからも新しい夢を聞かれたりするんですけど……。確かに一つの夢は叶った、でも、そこでその夢は終わりではなくて。まだまだ続いていくし、全然これからって感じなんですよ。

――これからもいい関係で走り続けるために大切にしたいこと、ありますか?

松島 やっぱり、信頼することなのかな。

中島 そのために必要なのがリスペクトで。

菊池 あとはやっぱり責任感を持つことだよね。自分がジャニーズであり、Sexy Zoneのメンバーである、その自覚を持つことで、生活もプライベートも仕事と向き合う姿勢もすべてが変わると思うから。

佐藤 夢は僕たちだけのものではない。それはドーム公演を通して強く感じたこと。だからこそ、まだ叶えることができていないいくつもの夢をこれから一つずつ叶えていきたい。応援してくれる人、支えてくれる人、僕たちと夢を共有してくれている皆に少しでも多くの笑顔を届ける。それもまた、僕たちの大きな夢であり目標なんです。


僕とSexy Zone

いくつもの壁を乗り越え、たどり着いた今この場所。時間をかけて築き上げてきた、メンバーとセクゾ、ソレゾレのカンケイ。

Shori×Sexy Zone

本当の意味での"家族"

 Sexy Zoneは自由だ。たとえば、目の前に長文があるとすると、メンバーは「え、そこですか?」という場所に次々と読点を打っていく。だから、僕はいつの間にか「最後にちゃんと句点を打ち文章をまとめることができる人でありたい」と思うようになった。それを世間ではグループのバランサーとか調整役とか言うらしいけど、僕は単純に"句点を打つ係"だと思っている。

 14歳でデビューした僕にとって、Sexy Zoneは人生そのものでもある。この5人でどうやって輝くのか、5人でどうやってゴールに点を入れるのか、それが僕の人生で。いつだって「全員の人生がここにかかっている」という思いが自分の中にあるからこそ、前を向いて頑張れている気がする。

 そんなSexy Zoneを何かにたとえるとしたら、やっぱり"家族"になるのかな。でも、それは"仲よしこよし"の表現としてよく使われる"家族"ではなくて……。家族ってさ、子は親を選べないし、親も子を選べない、選んでなれるものじゃないじゃん。自分たちでメンバーを選び結成したグループには仲間や友達って言葉がフィットするのかもしれないけど、そうじゃないSexy Zoneは本当の意味で"家族"という言葉がフィットするというか。長い時間を共に過ごし、お互いのダメなところもいいところもいやってほど知っているし。なのに、ずっと離れずに一緒にいる。一つの食卓を囲み、時にブーブー文句を言ったり、時にケラケラとくだらないことで笑いながら。そこもまた、なんだかすごく家族っぽいなって。本当の"切っても切れない絆"がここにはあるような気がしている。そんな僕たちには夢がある。まだ叶えることができていない夢がたくさんある。応援してくれる人たちには悔しい思いもさせてしまったはずだ。その悔しさを笑顔に変えたい、今の僕は強くそう思っている。どんな時も僕たちの手を離さず、諦めずに向き合ってくれた。ファンの皆もまた、僕たちにとってはきっと"家族"なんだと思うから。

So×Sexy Zone

必要不可欠な場所

 メンバーと離れて一人になると寂しくなる。ずっとここにいたい、ずっと一緒に仕事をしていたい、そんな気持ちが大きくなる。だから、最近は本当に心から思うんだよね。「グループ仕事がもっと増えたらいいのに」って。

 そんな僕が「欲しい」と願っているのがSexy Zoneの冠番組なんです。今、メンバーは11年という時間をかけて培ってきた強い武器を持っている。風磨くんは頭の回転が速く、状況を察知する能力も高く、いろんな視点で物事を見られるから、目の前の状況をおもしろく昇華してくれる。ケンティーはクリエイティブ能力が高いだけでなくポジティブな力も届けてくれる。どんな時も絶対にネガティブなことを言わず前向きで、それがグループの背中を押してくれること、多いんです。勝利は気づかいの人。周りをよく見ているだけに、さっとその場の空気を読んで"まとめる力"があると思うし。この能力がそろったらおもしろい番組になると思うんだけどな(笑)。

 昔はメンバーの大きな力を目にするたび「皆に追いつかなきゃ」「早く武器を手に入れなきゃ」と焦ってしまう自分がいました。でも、今は周りと自分を比べるのもやめて、「自分らしく、楽しく、メンバーとグループを守っていくことが幸せ」と思えるように。そして、そう考えるようになってから、よりメンバーといる時間が好きになったんだよね。空き時間も、それこそ休日も、もっともっとプライベートな時間を共有できたらいいのにって、本気で思っていますからね。皆にはいやがられそうだけど(笑)。そこにいると安心する、力がわいてくる、どんどん強くなれる、今の僕にとってSexy Zoneは必要不可欠な場所です。そのなかで、僕は少しでも皆を明るく照らせる存在になれたらいいなと思っている。メンバーはよく僕のことを「天然」と笑うけど、最近は「天然」でよかったなとすら思いますからね。だって、皆が笑ってくれるだけで、僕はすごくうれしい気持ちになれるから。

Fuma×Sexy Zone

シンプルに、職場

 Sexy Zoneの外にいる時の菊池風磨は構えがちだ。想定外の出来事が起きるんじゃないかと、その時はどうしてやろうかと、ワクワクしながらヒリヒリとした心地よい緊張感を楽しんでいる。でも、Sexy Zoneの中にいる時の菊池風磨はスイッチが切れている。その理由は、いい意味で想定外のことが起きないから。ずっと一緒にいるメンバーのことはよく知っている、もはや何か起きた時の彼らの行動も予測がつく、だからこそボーッとできるというか。エネルギーをしっかりチャージすることができるんですよ。

 自分にとってSexy Zoneはどんな存在なのか。それを言葉にするのならば、シンプルに"職場"です。所定のデスクがないだけで、仕事をしているという意味では僕も世間の社会人の皆さんと同じ。仕事はただ「楽しい」や「仲がいい」だけでは成立しない。それもまたきっと同じだと思うしね。

 僕が"職場"と答えるのはジャニーさんの言葉がずっと心に残っているっていうのもある。オレね、ジャニーズJr.時代は仲間と仲よくするのが当たり前だと思っていたの。でも、そんな僕を見てジャニーさんは「なんでYOUは仲よくするの?」といつも不思議そうな顔をして。最終的には「仲よくするな」とハッキリ言われたんだよね。で、自分なりにその言葉の意味を考えて「仲よしこよしでやっていくのはオレには合わない」と思ったのかなって。「ちゃんと仕事として向き合え」と言いたかったのかなと。今となってはその真意をジャニーさんに聞くことができないんだけど、自分なりの解釈を胸に、その時々の仕事とちゃんと向き合い、与えられたことを全うしながら、前に進んでいけたらと思っているんです。ただね、「仲よくするな」とは言われたけど「仲悪くしろ」とは言われていないから(笑)。そこはね、程よい距離感を保ちつつ一緒に楽しんでいきたいのが本音。で、たまにメンバーから「おもしろいヤツだな」と思ってもらえたら、菊池はそれだけで幸せです(笑)。

Kento×Sexy Zone

色鮮やかな5色の花束

 Sexy Zoneはいつも僕に刺激を届けてくれます。それこそ、このグループにいなかったら、今の僕のこのハングリー精神は存在しなかったんじゃないかと思うほどに。一人で活動するソロアーティストとは違い、グループっていいところもたくさんあるけれど、不自由さを感じるところもあって。だからこそ、自分の中に「こんなことをやりたい!!」という気持ちや「もっとこうしたい!!」という情熱や向上心が生まれるんですよね。さらに、そこにメンバーからの刺激も加わってくるから。「まだまだだ」「もっと先がある」「成長したい」って自分の中にエネルギーがどんどん蓄積されていくんですよ。

 また、Sexy Zoneは僕にアイドルとしての誇りも届けてくれます。一人の役者としていろんな作品に参加させてもらうこともあるけれど、メンバーと一緒にステージやカメラの前に立つたび「やっぱり、自分のベースはここにあるんだな」と思う。そして、それは今の自分の強い武器だと僕は思っています。だからね、僕はグループの外で活動する時も最初に必ずこう言うんです。「中島健人です。Sexy Zoneです。肩書きはアイドルです」って。

 このグループを何かの言葉にたとえて表現するなら、僕は"花束"という言葉を選ぶ。異なる強い個性が集まった色鮮やかな花束。自分はその中に交ざった1本の花でもいいし、ラッピングでもいいし、リボンでもいい、今はそんな感覚で。なんでもいいの、そこにいるだけでいいの、一つの花束にまとまっているだけでいいの。それだけで美しい奇跡だと今の僕は思えるから。ただ、もしも僕が花ならば、水がなくても強く咲き続ける、それだけは今も昔もこれからも意識したいなと思っている。どんなにつらく大変な時も下を向かない、うつむかない、ドライフラワーになっても上を向き続けてやろうってね。1本でもそんな花があれば、きっといつか、誰かの目に留まると信じて。

Profile

●さとう しょうり 1996年10月30日生まれ、東京都出身。『VS魂 グラデーション』(フジテレビ系)、ラジオ番組『VICTORY ROADS』(bayfm)に出演中。

●なかじま けんと 1994年3月13日生まれ、東京都出身。『中島健人の今、映画について知りたいコト。』(WOWOWプライム)出演中。Huluオリジナル『Concordia(コンコルディア)』が2024年、世界同時放送&配信予定(日本ではHuluで独占配信)。

●まつしま そう 1997年11月27日生まれ、静岡県出身。PEACH JOHN「グッドスリーピィパジャマ」のCMに出演中。静岡県「しずおか元気旅大使」に就任。

●きくち ふうま 1995年3月7日生まれ、東京都出身。『連続ドラマW ギバーテイカー』(WOWOWプライム)が1月22日から、ドラマ『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)が4月から放送開始。

Profile

●せくしーぞーん 2011年、平均年齢14.4歳・歴代最年少グループとしてデビュー曲がオリコン初登場首位記録。ラジオ番組『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)出演中。

2023年3月号掲載
  • 【Sexy Zone】本音と愛が飛び出す、夏の終わりのふたり語り。

    【Sexy Zone】本音と愛が飛び出す、夏の終わりのふたり語り。

    9月29日、結成10周年を迎えるSexy Zone。節目を迎えようとしている今、彼らが語る"言葉"とは?長い時間を共に過ごしてきた仲間の存在や関係性、似ているところ、似てないところ、10年目の答え合わせ。メンバーとグループの今が見えてくる、夏の終わりの"ふたり語り"と"ひとり語り"。

  • 佐藤勝利(Sexy Zone)に近づく3つの数字【The Number About Sexy Zone vol.1】

    佐藤勝利(Sexy Zone)に近づく3つの数字【The Number About Sexy Zone vol.1】

    2021年、結成10周年を迎えるSexy Zone。全員が「決して平坦ではなかった」と語る道のり、それをともに乗り越えてたどり着いた場所。10周年という大きな節目を目前に彼らは何を思い、何を感じ、何を語るのだろうか?数字をキーワードにひもとく、5人の個性、グループの魅力、Sexy Zoneの"今"、そして"これから"。

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