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インタビュー
2025.08.10
佐々木美玲、
ノンノモデルを卒業します
いつも笑顔で、ハッピーオーラ全開の稀有な存在。"知れば知るほど好きになる"という言葉がこれほどまでに似合う人を私たちは知りません。読者からもスタッフからもとってもとっても愛された、佐々木美玲がノンノを卒業します! みーぱん、約6年半ありがとう! これからも大好きだよ♡
Thank you for your smile!
佐々木美玲、今の思いを語る
決して順風満帆なわけではなくて、自らの努力で少しずつ夢をつかみ取ってきた、美玲。19歳から25歳までを過ごしたノンノでの日々、その裏側で感じていた心の内を紡ぎます。

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『non-no』での最後の撮影を終えた今、卒業したんだっていう実感は正直まだわいていなくて……。このインタビューの帰りも顔なじみのスタッフさんたちに「また来月〜」なんてあいさつしちゃいそうだもん(笑)。『non-no』モデルとしての最後の撮影は、いつもどおりワクワクとハッピーがあふれてた! スタッフさんたちと思い出話やお気に入りのお弁当の話、たわいないおしゃべりをしている時間がとっても幸せですごく穏やかで、「本当に卒業するんだよね……?」って(笑)。毎月の撮影とか編集部から送られてくるアンケートがなくなったら、一気に寂しく感じるのかな……。
『non-no』の専属モデルになったのは、19歳の頃。姉の影響で小学校高学年の頃からファッション誌が大好きで、あらゆる雑誌を端から端まで読んでいて、"モデルになりたい"といつしか思うように。その後、アイドルとしてデビューすることになって、上京。グループ内で私はモデル枠ではないと思っていたから、ある日スタッフさんから、「『non-no』の専属モデルに決定しました!」と言われた時は、「え!? まさか私があの『non-no』に?」とポカンとしちゃって。撮影当日まで壮大なドッキリなんじゃないかって疑っていたのはここだけの話(笑)。というのも、当時の『non-no』には、坂道グループの大先輩でもある西野(七瀬)さんをはじめ、新木(優子)さんなど、大活躍されている素晴らしいモデルさんたちがずらり。そんな『non-no』モデルの一員になれるとは、うれしさより「こんなそうそうたる顔触れのなかに私がいていいのかな?」って戸惑いのほうが強かったのを覚えています。
初登場ページの写真は、今見るとガチガチに緊張していて、現場のスタッフさんたちがなんとか形にしてくださったんだなと申し訳ない気持ちになるくらいのたどたどしさ(笑)。最初の頃は、どうしたら洋服がキレイに見えるのかも分からず、カメラマンさんや編集さんの指示どおりに動くのが精いっぱい。このままじゃいけないと思い、ジャンルを問わずさまざまな雑誌をくまなくチェックする日々が始まりました。いろんなポージングや表情を見ては、実際の撮影で同じポーズを試してみて画面で確認。想像のなかではうまくできているのに、画面で見たらなかなか思っているポーズになっていなかったりして。待ち時間にも、当時撮影で一緒になることが多かった(岡本)夏美ちゃんや(貴島)明日香ちゃんの撮影風景を見て勉強させていただいたり。そんなふうに努力を重ねていくたび、少しずつだけれど「うまくなったかも?」と、手ごたえを感じていくようになったんだ。
最初の2年くらいはポージングがなかなか思うようにできず、先輩モデルの方々と比べてしまい落ち込むこともたくさんあったけれど……。「『non-no』で美玲ちゃんを知って、日向坂のファンになりました」と言ってくださったり、イベントやミーグリに『non-no』で着ていた衣装や私服のマネっこコーデで来てくださるファンの方々もいて。徐々に個人としての居場所もできた気がして、とてもうれしかったです。今この約6年半を振り返ってみても、ノンノモデルとしてつらかったことは一つもなくて。真夏の暑い日にコートを着て撮影したり、寒い冬の外ロケで半袖を着たり、早朝集合だったりという身体的なつらさはちょっぴりあったけど、大変なことよりも楽しいことのほうがはるかに多くて。やったことのない表現方法に挑戦したり、新しい自分の一面を知ることができたり。モデルのお仕事で学んだことを、アイドルのお仕事にもたくさん生かせたと思います。
『non-no』モデルとしてのターニングポイントはいくつもあったけど、その一つをあげるとしたら、『non-no』加入当時からひそかに目標としていた単独表紙と自分自身がフォーカスされるクローズアップ企画のお話をいただいた時。カバーや名前が立つ企画は誰もがやらせてもらえるわけではないし、自分にスポットライトを当ててもらえるのはうれしかった半面、「本当に大丈夫かな……? 需要あるかな?」っていう不安もどこかにあって。初表紙の『non-no』が書店に並んだ時は、ファンの皆さんやメンバー、友達がたくさんお祝いしてくれて。家族が喜んでくれたのもうれしかった! 何より、『non-no』にいていいんだって本当の意味で認めてもらえた気がして、いい意味で少し肩の力が抜けた気がしたんだ。学生時代の自分にとってモデルは遠い夢でしかなかったけれど、『non-no』が長〜い時間をかけて、私を成長させてくれたと思います。振り返ると、胸を張って堂々と「私、モデルです!」と言えるようになったのはこの時期からじゃないかな。
約6年半を過ごした『non-no』は、私にとって実家みたいな場所。とても温かくてどんなことにもポジティブに挑戦してみたいと思わせてくれる。いつもそっと見守ってくれて、時には甘えたくなる存在でした。そんな暖かい日だまりのような場所から卒業するのは寂しいけれど、これはまた新しいスタートなんだと前向きにキラキラはっぴーな笑顔とマインドで進んでいきたい! これからもし、つらいことや壁にぶつかることがあったとしても、"今まで『non-no』で培ってきた経験と思い出があれば自分らしく歩んでいける!"と強く思えるほどたくさんのものをこの約6年半でいただきました。
このインタビューを受けながら、約6年半の掲載ページすべてに⽬を通したら、ワンパターンの笑顔や覚えたてのおすまし顔から徐々に表情やポージングのバリエーションが増えていて。企画も⼤学⽣向けのテーマからいつしか⼤⼈っぽい企画や社会⼈向けのものを任せていただけるようになって。努⼒が少しずつ⾝を結んで、ゆっくりだけど着実に進化し続けられていたんだなと感じました。
最後に。今まで『non-no』モデルとしての私を応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。編集部&スタッフの皆さん、『non-no』やSNSを通して、いつも声援や温かいコメントを寄せてくださるファンの方々がいたからこそ、普通の女の子だった私が、"モデル・佐々木美玲"になれたと思います。『non-no』は卒業してしまうけれど、これからの佐々木美玲も見守っていただけるとうれしいです! そして応援したいと思えるような存在であり続けるように、頑張ります♡ またいつか会いましょう〜!


卒業特集の続きは
\ ノンノ9月号でCheck/

2025年9月号掲載
Staff Credit
Model:Mirei Sasaki Photo:Yasutomo Sampei Hair & Makeup:Conomi Kitahara(KiKi inc.) Styling:Asako Takano Composition & Original Text:Yuki Otsuka web direction:Manami Todoroki web design/Beeworks Co., Ltd

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