ノンノモデルが綴る花言葉
【佐々木美玲×マーガレット】日向坂46卒業を発表したみーぱん。アイドル人生を振り返って思うこと、今後の目標も聞いてみた!「ノンノモデルが綴る花言葉」連載vol.9
2025.02.14

ノンノモデルと季節の花、そしてその花言葉をテーマにした撮り下ろし写真。ノンノでしか見られないスペシャルな連載「ノンノモデルが綴る花言葉」。第9回は、佐々木美玲×マーガレット。常にキラキラな笑顔を絶やさず、天真爛漫。その場を明るく照らすみーぱんスマイルは、真っ白な花をぱっと咲かせるマーガレットを彷彿とさせるところもあって。日向坂46の13thシングル『卒業写真だけが知ってる』の活動をもってグループを卒業することを発表したみーぱんに今の気持ちとこれからについて聞いてみました。
- Index
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- マーガレットの花言葉は“信頼”
- ― “マーガレット”と撮影してみていかがでしたか?
- ― 2016年5月に一期生として加入し、2025年でアイドル歴は9周年目に突入。これまでの活動のなかでメンバーとの“信頼”を感じた出来事とは?
- ― 13thシングル『卒業写真だけが知ってる』の活動をもってグループを卒業するみーぱん。9年間のアイドル人生を振り返って、今思うことって?
- ― 一期生の卒業、新メンバーの加入も控えている日向坂46。2025年はまた新たな体制で動き出す新生・日向坂46に期待することは?
- ― 日向坂46卒業後にやりたいことや今後の目標についても教えて!
- ― どんな時にお花を買う?
- ― 花束にまつわる思い出を教えて!
- [ flower shop information ]
マーガレットの花言葉は“信頼”
花びらが重なり合わず、一重に咲くのが特徴の「マーガレット」。ヨーロッパでは、古くから「好き、嫌い、」と花びらを1枚ずつちぎって恋の行方を占うお花として親しまれてきました。それにちなみ、「恋占い」「真実の愛」の花言葉がつけられました。また、ギリシャ神話に登場する貞潔の女神・アルテミスに捧げられたことから“信頼”も花言葉に持ちます。アルテミスとその従者の固い結束にちなんだ花言葉です。

― “マーガレット”と撮影してみていかがでしたか?
ライブやミート&グリートでいただくお花の中に、マーガレットがよく入っていました。白と黄色のはっきりとしたコントラストが目を惹き、いろいろなお花が入ったフラワースタンドのなかでも一際存在感があるなと思っていました。今日撮影していて、マーガレットの花柱の黄色はおひさま(日向坂46のファンネーム)みたいだなって! おひさまと一緒に撮影できた気がしてなんだかうれしかったな。お日さまがないと日向が存在しないように、ファンの方々は私たちにとってなくてはならない存在。撮影でマーガレットの花言葉が“信頼”と聞いて、より親近感を覚えました♡ 雪が降り積もる銀世界をイメージしたクリエイティブな撮影は、とっても新鮮で新しい自分に出会えた気がしてテンションが上がりました♪

― 2016年5月に一期生として加入し、2025年でアイドル歴は9周年目に突入。これまでの活動のなかでメンバーとの“信頼”を感じた出来事とは?
私が思う日向坂46の魅力は、グループの仲のよさ。パフォーマンス中に目が合った時に見せるくしゃっとした笑顔など、メンバー同士の絡みには私自身も心を動かされるものがあるんです。そんなメンバーたちとの信頼を感じる瞬間は、不測の事態やトラブルが起こった時。たとえば、メンバーが急な体調不良でステージに出られなくなった時、病欠のメンバーの立ち位置に穴が空いているように見えないよう、メンバー一人一人が誰に言われるわけでもなくフォーメーションを調整しているんです。わざわざ教えたわけではないけれど、後輩たちもカバーする力をしっかりと身につけていて。そんな姿を見ていると、“頼もしくなったな”と母のような気持ちになってジーンと感動してしまいます。私は一期生の中でも年下組だったので、可愛い後輩がたくさんできたことで母性が止まらなくって(笑)。いつかこの子たちが独り立ちして、輝く姿を見届けたいなって、お母さんのような気持ちなんです。『ひなたフェス』から始まり、ツアーを経ての昨年末2度目の東京ドーム公演では、またグループのカラーが少し変わったような気がしました。前と今の雰囲気のどちらがよいとかではなく、それぞれがその時にしか出せないカラーだと思っているので、今の日向坂を存分にお届けできたんじゃないかな。
ひらがなの「けやき坂」時代から苦楽を共にしてきた一期生のメンバーは今では家族以上の信頼関係で結ばれているなと感じます。全員が後ろに後ろにという不思議なくらい控えめなメンツで加入してから、今まで一度もバチバチとしたライバル関係みたいな空気感になったことはなくて。みんな楽しいことが大好きで会うとひたすらおしゃべりをしていて、今ではお互いのことを全部分かっているといっても過言ではないほど。私を含め一期生は人の話を聞かない子が多いので、お互いに言いたいことを言って同時にしゃべっていることが多いんです(笑)。結成当初は一期生みんなで必死にもがいてもうまく進めないような、もどかしい時期がありましたが、そんな経験も私たちには必要だった、と今では思えます。そして、個性豊かな一期生のみんなとそんな経験をできて本当によかった。みんなと夢だった東京ドームでの公演や歌番組、バラエティーへの出演など、夢がどんどん叶えられて本当に幸せな日々です。それも、なかなか日の目を見られない時期があったからこそで、今となっては感謝しかない。葛藤や悔し涙する時期を経て、成長できたしポジティブになれた。きらきらハッピーな佐々木美玲になるために必要な試練だったと感じています

― 13thシングル『卒業写真だけが知ってる』の活動をもってグループを卒業するみーぱん。9年間のアイドル人生を振り返って、今思うことって?
日向坂46のホームページや私のブログでもお知らせしましたが、13thシングル『卒業写真だけが知ってる』の活動をもって日向坂46を卒業します! 今年で、アイドルとしてデビューしてから9年もたつなんてびっくり! 卒業について考え始めたのは、1年ほど前のこと。ステージやバラエティーの現場など後輩たちの頼もしい姿を見ていると、「日向坂はもう大丈夫。ならば、私はグループを卒業して、不安もあるけれど新しい環境で挑戦をしてみたい」、という気持ちが自然と大きくなったんです。キャプテンの佐々木久美と一期生の高瀬愛奈も卒業します。3人同時に卒業を発表させていただきましたが、これは偶然。去年は月1くらいで一期生とごはん会を開催していて、その時に卒業について話すことも多くて。もう卒業しちゃった加藤史帆や東村芽依とも一緒にごはんに行って、卒業や各々の進んでいきたい方向など未来について話すことも自然と増えていました。“日向坂46をやりきった!”と胸を張って言えるから卒業するので、心残りとかはあまり感じていないです。むしろ“明るい未来に進むぞ!”っていうマインドで、今はワクワクやドキドキのほうが大きいのかも。
過去も未来も変わらず日向坂46は私の夢そのもの。 中1の頃からなりたいと思っていたアイドルの夢が叶って、大好きなメンバーとも出会えました。活動を始めたばかりの頃は、まさかこんなに長く続けてこられるとは考えてもいなかったな。絶対に自分一人ではここまでくることはできなかったはずで、大切なメンバーや愛あるスタッフさんたち、いつも味方でいてくれる家族、友人はもちろんのこと、いつだって私たちを明るく照らしてくれるおひさまの皆さまの心強い応援があったから。卒業まではまだ少し時間があるので、メンバーやおひさまの皆さまとたくさんの思い出を作りながら過ごしたいと思っています。まずは、メンバー。周りを見渡すと、“本当にこのメンバーでよかった”、と心から思えるいとおしい存在ばかり。そんなメンバーと一緒に過ごすかけがえのない時間を、とにかく楽しむ予定♪ そして、おひさまの皆さまへの恩返しとしてこれから少しずつお伝えできることもあると思うので、報告を楽しみに待っていてくださいね。寂しさは一旦置いておいて、みんなでワイワイ楽しみたいと思っています! また、これからの日向坂46を担う二期生、三期生、四期生、五期生……みんなの魅力を見せられるような場を作れたらと考えています。これは終わりの始まりではなく、始まりの始まり。これからは外から日向坂46を見守っていきます♡

― 一期生の卒業、新メンバーの加入も控えている日向坂46。2025年はまた新たな体制で動き出す新生・日向坂46に期待することは?
周りにいる人たちへの感謝を忘れず大切にできる、そんなグループであってほしいと思います。1人でできることなんて何もないですし、特に私たちの活動はそれぞれいろんな方に助けてもらって成り立っているお仕事だから。周りの人を大切にすることで“助けたい”と思ってもらえる存在になるし、アイドル以前に人として素晴らしければ自然と“この子、素敵だな”とか“素敵な子が集まる日向坂を推したい”と思ってもらえるんじゃないかなって。今年は五期生も入ってくるので、今までの日向坂46とはガラッと雰囲気を変えてもいいんじゃないかなと個人的には思っています。二~三期生は在籍している年数が長くなってきているので、初期のようなピュア感を四期生・五期生が出してくれることで、青春っぽい爽やかな日向坂46をまた見せられたらうれしいです。それが日向坂46らしい部分だと私は思っているので。時代も人も変わってきていて、そこにはよいところもあるし、少し生きづらいところもありますが、後輩たちと日向坂を支えてくださるスタッフさんたち、さらに私たちをいつも応援してくださるおひさまの皆さまが幸せに過ごせたらいいなと思います
― 日向坂46卒業後にやりたいことや今後の目標についても教えて!
最近も(佐々木)久美ちゃんと卒コンの翌日、まず何する?」みたいな話をしたばかりなのですが、卒業したらまずは金髪にしてデコネイルをしてみたい(笑)。“一期生みんなで卒業旅行に行けたらいいね”とも話しているので、みんなでヨーロッパにいきたいな♡ 美しい街並みを生で見たいし、街中をみんなでわちゃわちゃと話しながらお散歩するのも夢。おいしいスイーツやごはんをみんなでお腹いっぱい食べたい! あと、今年は車の免許を取るっていう目標を発表したのでそれを叶えられたら。メンバーが困った時とかに車で迎えに行って、カッコよく「乗りな」とか言いたいんです(笑)。
元々、アイドルへの漠然とした憧れから日向坂46のオーディションを受けましたが、演技のお仕事をいただくにつれ“いろいろな役を演じてみたい!”という意欲がむくむくと湧いてきて。役によって性格も思考回路も異なるので、この人だったらどんな感情でこのセリフを言うのかな?と考えるのが難しさでもあり楽しさでもあるなって。過去に、ドラマ『賭ケグルイ双(ツイン)』の現場で思うような演技ができず悔しい思いをして、共演した同世代の俳優さんたちをみて「すごいな」と素直に思った自分がいました。年齢やキャリアを重ねた時、「あの人すごいよね」と思ってもらえるような、深みのある俳優さんになるためまた一からコツコツ頑張っていく予定です。年齢を重ねるからこそできる役もたくさんあるだろうから、いつかお母さん役やおばあちゃん役もやってみたいな! あと、日向坂46を応援してくださるファンの皆さん、頑張っているメンバー、関わってくださっているスタッフさんに誇りを持っていただける存在になりたいです。
そしてノンノモデルとしてはまだまだ頑張って活動していきますので、誌面を通じてまた新たな一面をお届けできたらと思っています。私にとってノンノは、ありのままの佐々木美玲でいられる大切な場所。ノンノモデルになってから改めて、服やコスメが大好きだってことに気づかされましたし、モデルをさせていただくからにはおしゃれでいないと、とアンテナを張るようになったのもすごく楽しくて。「ノンノモデルになれてよかった!」と心から思います。これからも、日向坂46と私、佐々木美玲を、変わらず応援していただけたら幸せです

― どんな時にお花を買う?
休日は植物園にお出かけすることもあるくらい、お花をはじめ植物が大好き! ただ、ワンちゃん1匹とねこちゃん2匹と暮らしているので、自分のためにお花を買うことはあまりないかな。お花の花粉や香りがペットたちに影響しないか気になるし、高いところに飾っても花瓶はねこちゃんたちが倒しちゃいそうで……(笑)。でも、家族や友人へのちょっとしたギフトとしてお花を贈ることは多いかな。昨年春にノンノモデルの香音ちゃんとごはんに行く機会があって、ブーケを用意してサプライズで大学卒業のお祝いをしました! 素敵なフラワーショップで香音ちゃんを思いながらお花を選ぶ時間はすごく幸せだったな♡ とっても喜んでくれて、サプライズは大成功! 香音ちゃんの笑顔で私までとってもハッピーな気持ちになりました♡

― 花束にまつわる思い出を教えて!
小学生の頃、母の誕生日に花束をプレゼントしたのですが……私が買ってきたお花が仏花だったという事件がすごく記憶に残っています(笑)。お小遣いを握りしめてお花屋さんの前まで行ったのですが、手持ちのお金では1輪しか買えないことが子どもながらに寂しいと思ったのかスーパーへ行ったんです。スーパーで予算内のピンクの菊の花束を発見して、るんるんで家に帰って母に渡したのを覚えています(笑)。母はうれしそうに飾ってくれたのですが、父や兄からのツッコミで贈った花束が仏花であることを知って……。今でも家族で集まると盛り上がる、懐かしいエピソードです

[ flower shop information ]
撮影に協力してくれたのは……
HANANONA
アパレルのMDとして活躍されていた店主が東京・笹塚にオープンさせたお花屋さん。珍しいビビッドカラーのお花をバランスよく配置したカラフルなアレンジメントで、スタイリストなどおしゃれ感度の高い人から支持を集める。一輪挿しでも映えるポップな花瓶も豊富にそろえる。
\ ラッピングはこんな感じ /

Profile

佐々木美玲
1999年12月17日生まれ、兵庫県出身。ノンノ専属モデル。アイドルグループ・日向坂46のメンバーで、1stアルバム「ひなたざか」のリード曲「アザトカワイイ」では、センターを担当。2023年にはミュージカル『SPY×FAMILY』でヨル・フォージャー役を務めた。2024年12月17日、自身の25歳の誕生日に1st写真集『陽射しのパレード』を発売(集英社)。愛称はみーぱん。
Staff Credit
モデル/佐々木美玲 撮影/はまなかよしたけ ヘア&メイク/北原果(KiKi) スタイリスト/石田綾 構成・文/大塚悠貴 Web編成/松島芽生