―― 映画『まともじゃないのは君も一緒』で初共演を果たした成田さんと清原さん。題名のとおり、二人が演じるのは世の中の"普通"になじめない予備校講師の大野と、予備校生の香住。終始かみ合わないセリフの応酬が続く掛け合いも楽しい。
成田 撮影前の本読みからすごくワクワクしたし、最初から手ごたえがありました。撮影で最初のシーンを撮り終えた時は「楽しいシーンが終わっちゃう!」って思って寂しくもあったくらい。
清原 私はすごく緊張していて不安でいっぱいだったんです。今まで毒舌な役を演じたことがなかったし、香住と性格も真逆なので難しかったです。
成田 "清原果耶"といえば、山田孝之さんが「天才だ」と絶賛していた人ですからね。
清原 やめてください! 香住が酔っ払いのマネをするシーンも、お酒を飲んだことがないので分からなくて。「酔っ払い」「動画」と調べたりしましたが、撮影が終わってからもずっと不安でした。
成田 ものすごく台本に真摯に向き合っているし、本当にマジメで天才。まだハタチになってないんだよね?。
清原 はい。
成田 恐ろしいですね。8歳違いますけど、精神年齢は真逆だと思います。
清原 私は一度悩み始めるとぐーっと落ち込んでしまうタイプなんです。だから成田さんのいい意味での脱力の仕方はうらやましいなって思いました。
成田 いい意味でね(笑)。
清原 撮影現場で「行き詰まった時はどうすればいいですか?」と聞いたことがあったんです。そしたら「何もしなくて大丈夫だよー」って教えてくださって。
成田 あったね。逆に僕は、自分の返答がダサすぎてへこみました(笑)。