【大学生＆20代向け】いざという時に役立つおすすめ保険をプロが解説！選び方のポイントも

せっかく頑張って稼いでも税金を払いすぎたり、親の手取りが減ってしまう可能性も……！？ 損しない収入の計算法から、税金が戻ってくる手続き、将来に備える年金＆保険まで。これを読めばお金の解像度が劇的にUP！

教えてくれたのは

高山一恵さん

ファイナンシャルプランナー。Money&You取締役。講演活動や執筆、マネー相談を通じて、女性の人生に不可欠なお金の知識を発信。

身の回りの保険について知ろう！

いつ誰にでも起こり得る事故や病気、けが。突然の出費に備えたい人のためにたくさん種類がある保険の選び方や、種類によって異なる補償内容を解説！

大学生が知っておくと
いざという時に役立つ保険があるよ！

保険とは、事故や病気などのイレギュラーな出来事に備えて＂安心をお金で買う＂もの。日本は公的な健康保険がとても充実していて、医療費の自己負担は3割、さらに医療費が一定額を超えると返金してもらえる「高額療養費制度」が。100万円の手術を受けたとして、実質負担は約10万円に抑えられることもあります。とはいえ学生にとって10万円は痛い出費。蓄えが少ない人や、経済的に完全に自立している人は、保険に入っておくと安心です。入るべき保険に迷ったら、日常生活を振り返ってみて。たとえば日常的にスポーツをする人は、そうでない人よりもけがをするリスクが高いはず。自分が遭遇しやすいハプニングを想定して、必要な保険を見極めましょう！（高山さん）

火災・地震保険

一人暮らしを考えている人は、要チェック！ 火災保険の加入は義務ではないものの、契約条件になっている場合がほとんど。火災だけでなく、水漏れや台風による窓の破損なども幅広くカバーしてくれるので、実質必須と考えてOK。地震保険は単体では入れず、火災保険のオプションとして加入します。賃貸ならば、家財のみを補償するタイプで十分かも！

労働災害保険

仕事中＆通勤中の事故やけが、病気などに対する保険。アルバイトを含むすべての従業員の加入が法律で定められており、雇い主である企業が保険料の支払いから手続きまでを担う。サポート内容は、治療費の全額負担、働けない間の給料の一部支給、後遺症や障害が残った場合の補償など。病院を受診した際にもらうべき書類など、事前に雇い主に確認しておこう。

自動車保険

車で事故を起こした時のために備える保険。車を持つ人が必ず入らないといけない「自賠責保険」は、人にけがをさせた時の最低限の補償しか出ないため、「任意保険」にも加入する人が多数。大事故を起こすと数億円のお金が必要になることも！ 物を壊した時や、自分や同乗者のけが、自分の車の修理費など、優先順位を考えて保険を選ぼう。

学生共済

学生がお金を出し合い、困った時に助け合う制度。大学・専門学校ごとの共済組合が運営し、大学生協が窓口になっていることが多い。けがや病気によって通院・入院する時、長期間バイトを休まなければいけない場合などに、給付金がもらえるよ。民間企業の保険との大きな違いは、掛け金の安さ。月額は平均1000円ほどで、気軽に入ることが可能。

自分の状況に合わせて加入しておくと安心だね

社会人になると変わること

健康保険料＆雇用保険料が給料から天引きされる

会社員になると自動的に加入。保険料は給与によって異なり、健康保険料は会社と折半。雇用保険は育児休業給付金や失業手当、資格の取得にかかる費用などが補助され、メリット多数！

がん保険などに加入する人も

がんは、治療の長期化や再発するリスクが高く、最新の治療法や薬は健康保険適用外のことも。年齢が若いうちに契約するほど保険料が安く抑えられるため、早めに加入する人が少なくないよう。

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2025年12月号掲載