ノンノモデルが綴る花言葉

【加藤栞×コチョウラン】20歳を迎えた栞の幸せを感じる瞬間、この先の幸福プラン。「ノンノモデルが綴る花言葉」連載vol.16

2025.08.28

ノンノモデルと季節の花、そしてその花言葉をテーマにした撮り下ろし写真。ノンノでしか見られないスペシャルな連載「ノンノモデルが綴る花言葉」。第16回は、加藤栞×コチョウラン。本来自然界には生息しない青色のコチョウランは、奇跡や幸運を象徴する稀有な存在。はかなげで鮮彩な青はラッキーモチーフとして常に愛されてきた星のよう。夜空からこぼれ落ちたシューティングスターに希望を託し、まだ見ぬ幸福に思いを馳せて。この夏20歳を迎えた加藤栞の幸福な瞬間にフォーカスしたインタビューも必見です。

コチョウランの花言葉は“幸福が飛んでくる”

ひらひらと蝶が舞っているような花姿から胡蝶蘭(コチョウラン)と名付けられました。その名前にちなみ、花言葉は「幸福が飛んでくる」。鉢物は“幸せが根づく”とされ、結婚や出産、昇進、開店・開業祝いなどの贈り物としても好まれます。最近では振袖や袴などの和装や、ブライダルシーンでのヘアアレンジに使用する髪飾りとしても人気。白やピンク、紫など色みも豊富ですが、今回撮影で使用した青はなかなかお目にかかれない。

コチョウランはフォーマルな祝い花というイメージ。真っ白でしゃんと自立した花姿は、和装の大人の女性のようなしなやかな強さが宿っている気がして憧れ。青いコチョウランがこの世に存在していることをこの撮影で初めて知りました! 銀河みたいな神秘的な青は思わず吸い込まれてしまいそうな吸引力があって、唯一無二って感じ。宇宙のダイナミズムを表現したかのようなブリンブリンなシルバールックも新鮮だった(笑)。もはや私がラグジュアリーな宇宙人って感じの仕上がりになっています(笑)。青いコチョウランをおっきな花瓶にたくさん生けると、空間がリッチな幸福感で満たされそう♡ 朝に夕に、部屋に差し込む光がドラマティックな影を生み出してくれそうですよね

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おいしいものを食べている時が“口福”です! 冗談抜きに食がすべてっていうくらい食べることが大好きなの。どれくらい好きかというと……どんなにつらいことがあっても、おいしいごはんが食べられたらそれでチャラになっちゃうくらい(笑)。ごはんは食べる前、ひと口食べた瞬間、たくさん食べた後の満腹感と3回おいしさと幸せを感じられるの(笑)。通っている大学やよく行くスポットの周辺のグルメ情報はくまなくチェックして、Googleマップに場所をピン留めしています。気になるお店はおにぎりの絵文字でピンを立てているんだけど、表参道や恵比寿エリアはおにぎりのピンが大渋滞(笑)。あとは、一日の終わりにベッドに入ってまどろむ時間も幸せ♡

Seventeenのモデルオーディションの合格の連絡を受けた時。母も姉も、もともとモデルという影響もあってか、今のお仕事は子どもの頃から身近に感じていて。昔からファッション誌が家にたくさんあったので、いつしかモデルになりたいという夢を抱くように。私は中学3年生の頃にSeventeenモデルになったんだけど、実は中学2年生の時にもファイナリストになっていて。その時は芸能事務所にも入っていなくて、本当に普通の14歳。一度目の挑戦では落選してしまったけど、まったく諦める気にはならなくて(笑)。もっと自分を磨いて年齢的に挑戦できるまでは何度でも続けようって思っていた。二度目の挑戦でSeventeenモデルになれた時はとってもうれしくて。オーディション中にいろんな指摘をいただいて、また来年に向けて頑張ろう!って自分的には思っていたから結果に拍子抜け。ビックリしすぎてマネージャーさんに何度も聞き返したのも懐かしいな

うーん、正直に言うとあまりないかも。もちろん、このお仕事を始めたばかりのころはSNSのコメントや周りの評価に一喜一憂して、ジェットコースターみたいに感情の浮き沈みがあった(笑)。なにか決定的な出来事があったわけではないんだけど、気づけばそんなアップダウンに疲れちゃって……。SNSやいろいろなメディアを通して見せている自分は、あくまで“加藤栞”のほんの一部分。だけど、私を知らない人からはそれが全てのように見えていて。いつしか、“自分にも、人にもあまり期待しない”ことを頭の片隅に置くようになっていた。過度な期待をかけて叶わなかった時にがっかりしてしまうとしんどいから。期待しないって一見、ドライな印象を受ける言葉だと思うけど、心に余裕が生まれて楽になれる気がするんだ。
 とんでもなく幸せ!みたいなことってそうそうないけど、私は小さな幸せがいっぱいあるタイプなのかも。たとえば、硬い蓋をスムーズに空けられたとか、カプセルトイでお気に入りのキャラクターのチャームを引き当てるとか、日常の些細な出来事で幸せを感じられる。どうしようもなくくたびれたら、人と会わずにリセットする日もあるけど、仕事が好き。休日明けは、忙しない日常に戻っていく感覚に、『あー、1週間始まっちゃったー』なんて言いながら、刺激的な日々にも幸福感を覚えていて。最近の幸せを思い返してみたけど、大したエピソードはないです(笑)。でも、幸せってこんなもんでいいんじゃない?って思ってる。“いいことないな”ってどんよりした気持ちになるよりも、日々小さな発見を見つけて“あ、ラッキーだな~”って思えたほうが人生得した感じがするから

家族や友達、みんなに幸せでいてほしいけど……やっぱり自分! というのも、自分が幸せに満ちていて人に分け与える余裕があれば、周りの人もハッピーにできるんじゃないかなって。おこがましいけどね。でも、私だけが幸せになってもつまらない。喜びとか美しさとかおいしさとか……家族や友達と共有してこそ幸せになれると思ってる。だからこそ、“自分で自分を幸せにする”ということにアンテナを張って日々を過ごすようにしているよ

20歳を迎えて、私の世界がどんな風に変わっていくのか今とってもワクワクしている! 芸能界で絶対に大ブレイクしたい!なんて気持ちは正直なところあんまりなくて……。私をオファーしていただいたお仕事に精一杯向き合いながら、自分と周りの人の人生が充実していけばいいな。そういう意味でも今は自分で仕事を選択するタイミングではないと思っていて、モデルのお仕事や演技、バラエティも頑張ってみたい! モデルのお仕事は、年を重ねても細々でいいからずっと続けたいと思ってる。いくつになっても年相応にチャーミングなモデルでいられたらいいな。
 人生の大きな目標で言うと家庭を作ること。子どもの頃から仲のよい両親の姿を近くでずーっと見てきたから、いつか素敵なパートナーと家庭を築けたらいいなって。思いやりがあって、いつもハッピーな家庭が理想。私の両親がまさにそうで、ハッピーオーラ全開な母と包容力たっぷりな父。うちでは、私たち姉妹の人生をよりよい方向に導いてくれる役割が母で、姉妹の相談やグチを聞くのが父の役割。いつか子どもができた時に、両親が私にしてくれたように安心して帰れる場所を作れたらいいなって思う。そんな大事な家族に囲まれて、笑顔の似合う大人のレディになるのが今の私の目標!

大好きです♡ お家にも常にお花は飾っているし、誰かのお誕生日や記念日にサプライズギフトとして贈ることも。選ぶお花は決まって、ピンク系やオレンジ系など明るい色みのもの。同じ種類・色のお花を30本くらい買って大きな花瓶にどさっと挿すのが加藤家スタイル。インテリア代わりに季節のお花が飾られていたな。お花があるだけで空間が明るくなる気がして、リビングや洗面台に飾るようにしているよ。朝起きてリビングにきれいなお花が生けてあると気分が上がるし、洗面台に漂うお花の香りに癒されるし、お花がふと目に入った瞬間に小さな幸せを感じてる♡

Seventeenを卒業する時に編集部の皆さんにいただいた花束がすごく記憶に残っていて。Seventeenモデルとして芸能活動をスタートしてから、グラビアやバラエティ、演技のお仕事もさせてもらって、地元の兵庫から上京して、大学受験をして大学生になって……と自分の人生において激動の時期で、たくさんのことを経験した濃厚すぎる4年間だった。Seventeenの最後の撮影終わりに卒業式をしてくださって、その時にいただいたのは白い大きな花束。清らかな白いお花たちを見ていたら、 “キラキラした青春”のチャプターが終わった音がした気が。でも、家族みたいなSeventeen編集部のスタッフさんが笑顔で送り出してくれたから、次の章でも輝いている姿を見せられるよう頑張らなくちゃって思えたの

[ flower shop information ]

撮影に協力してくれたのは……

MUNSELL

カラーミックスを楽しむフラワーアレンジメントを提案。今回オーダーした花束は、赤のエクメアやオレンジのピンポンマム、ブルーのガーベラなど色鮮やかな花々にパイナップルリリーやヤマゴボウで緑を加えた、夏らしいエネルギッシュな雰囲気。ネットからブーケを注文する際は、ポップ、南国、風変わり、宇宙など34ワードからイメージにあったものを選んで理想を伝えられる。代々木にある店舗では季節の花を色彩豊かにそろえ、Instagramのストーリーズにておすすめを紹介している。

\ ラッピングはこんな感じ /

MUNSELLの花束のラッピングイメージ

▶MUNSELL公式サイト

Profile

加藤栞のプロフィール画像
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加藤栞

2005年8月10日生まれ、兵庫県出身。ノンノ専属モデル。ファッションだけでなく、グラビアでも魅力を発揮し、2024年11月には『週刊ヤングジャンプ』で表紙を飾った。アパレルブランドの広告モデルとしても活躍中。

Staff Credit

モデル/加藤栞 撮影/内藤海(TRON) ヘア&メイク/Kyoko スタイリスト/石田綾 撮影協力/BACKGROUNDS FACTORY 構成・文/大塚悠貴 Web編成/松島芽生

Icons made from svg iconsis licensed by CC BY 4.0