堀田真由にお悩み相談「IIWM」
【堀田真由にお悩み相談 IIWM】新生活直前。「はじめまして」の不安をどう乗り越える?【ウェブ限定新連載vol.1】
2025.03.01

堀田真由の新連載がスタート! 皆さんから寄せられたお悩みに、「もし私だったら(if it were me)……」と寄り添いながら答えていきます。第1回は“はじめまして”にまつわるお悩みをピックアップ。春から新生活スタートという方も多い時期、コミュニケーション面で抱えている不安に、まっすぐで優しい言葉を届けてくれました。
ノンノモデルとして「もっと読者の方と関わりたい」「同世代の皆さんが日々どんなことを考えて過ごしているのか知りたい」と思っていた私。以前から実現を願っていたお悩み相談企画が、このたびついにスタートしました! 皆さんが送ってくださった文章からは真剣に悩んでいる様子が伝わってきて……「この気持ちにちゃんと向き合いたい!」と思ったら、昨晩はなかなか眠れなかったほど(笑)。普段から相談をすることも、受けることも同じくらいあるけれど、話を聞く時に心がけているのは“たとえ共感できなくても、理解したい”という姿勢。まずは思いを打ち明けてくれたことに感謝の気持ちをもって、相手の考えを否定せず受け止めてから、自分の考えを伝えたいなって。この連載では私自身のお話も交えつつ、読者の皆さんの背中をそっと押せるようなアドバイスを送ることができたらいいなと思っています。(真由)
<ゼロからの友達の作り方>
春から大学生。小学校~高校まで一貫校に通っていたため、大学生活が不安です。“周りに知っている人がいない”という環境が久しぶりすぎて、友人の作り方を忘れてしまいました。こんな時、真由ちゃんはどうしていましたか? アドバイスをくださるとうれしいです♡ 私もいつか真由ちゃんみたいな素敵な女性になりたいです☆(17歳・高校3年生)
高校の入学式の日、一生の親友と出会いました
私も小学校と中学校の顔ぶれはほぼ一緒だったので、相談者さんの気持ちはめちゃめちゃ分かります! 私の場合は環境を変えたくて、あえてみんなとは違うエリアの高校に進学。入学式の日、教室で目の前の席に座っていた子の肩をトントンとたたいて、「何中ですか?」って声をかけました。そんな彼女が、今でも連絡を取り合ったり、二人で旅行に出かけたりする一生の親友に。心細い気持ちはみんな同じだから、勇気を出して最初の一歩を踏み出してみてほしいな。新しい出会いのある場では、オープンな空気感も大切ですよね。話題のきっかけになりそうな楽しいフックのあるTシャツを着るとか(笑)、あとは心理学の観点で“おでこを出しているほうが話しかけられやすい”と聞いたこともあります。実際、私は海外から日本に来ている旅行者の方や小学生によく道を聞かれるので(笑)、前髪を上げてみるのも効果的かも。お悩みの文章には♡や☆がちりばめられていて、きっと明るい性格の方なんだろうなとお人柄を想像しました。自分らしくいれば大丈夫!(真由)
<会話が広がる自己紹介のコツ>
この春からゼミが始まるのですが、自己紹介で何を話せばいいか悩んでいます。お仕事柄、初対面の方と関わる機会の多い真由ちゃんがいつも何を話しているのか参考にさせてください!(21歳・大学3年生)
地元トークは、距離が縮まる可能性大!
はじめましての共演者の方との雑談は、「地元はどちらですか?」という質問から始めることが多い気がします。詳しくない場所だったとしたら、もっと知りたくて質問を重ねるうちに自然と話が広がるし、もしもお互いの地元が近いエリアなら、一気に親近感がわいて距離が縮まるから。そんな地元トークのなかで私の出身地・滋賀のいいところを聞かれた時は、まず「人が優しい」、次に「星がキレイに見える」って答えています。相談者さんは大学生で、ゼミには全国各地から人が集まってきていると思うので、ぜひ自己紹介に自分の出身地情報を盛り込んでみて。周りのゼミ生の方が後から話しかける時の、いいきっかけになるはず! ほかにも、ゼミで研究したいテーマや学食の好きなメニュー、入っているサークル……同じ大学という共通点を生かした話題はたくさんありそう。今なら一番盛り上がるのはきっと“推し”の話ですよね。応援しているアーティスト、今ハマっているドラマなど好きなエンタメについて発信すると、「私も知ってる!」とか、分からなかったとしても「それっておもしろいの?」といったリアクションが生まれて、会話が広がっていくんじゃないかなと思います。(真由)

Tシャツ¥7500・パンツ¥18000/バナナ・リパブリック
<緊張の乗り越え方>
4月から管理栄養士として保育園で働く予定の大学生です。食と、子どもたちと関わることが好きで、高校生の頃からこの仕事を目指して頑張ってきました! とてもワクワクしているのですが、同じくらい緊張もしています。真由ちゃんは新しい環境に飛び込む時に緊張するタイプですか? 対策があれば教えていただきたいです!(22歳・大学4年生)
「ここまでやったなら大丈夫」。準備が心の余裕に
新しい作品にクランクインする時、初めてのお仕事に挑む時……緊張しない日はありません。だからこそ、事前準備はとことんしっかりと。たとえば演技のお仕事であれば、自分がどんなコンディションであってもセリフが出てくるように台本を読みこみます。そうして生まれた「ここまでやったんだから、きっと大丈夫」という自信が、心にも余裕をもたらしてくれると信じて。話は変わるのですが、ある本を読んでいた時、ジェーン・バーキンが“明日は別の日”という言葉をモットーに掲げていたのがすごく素敵だなと思って。新しい環境で緊張するのは当たり前だし、一生懸命取り組んだ結果失敗することもあるけど、それは成長のために必要なステップ。もし落ち込むことがあっても、“明日は別の日”だと切り替えて、毎日をまっさらな気持ちで過ごしてほしいです。(真由)
<好印象はどう作る?>
真顔でいると、周りから「怒ってそう」とか「機嫌が悪く見える」と言われてしまいます。何も考えていなくて、ぼーっとしているだけなのに……。なので、しばらくは笑顔を意識していたのですが、それを続けることに疲れてしまいました。いつも笑顔が素敵な真由ちゃんに、いい対策があったら教えていただきたいです!(25歳・社会人)
お友達の前にいる時、無理はしないで
実は以前、撮影現場で真顔で立っている時にスタッフさんから「今日、元気ないんですか?」と聞かれて……何げないその言葉を、当時10代だった自分は「私はずっと笑っていないといけないのかな」と受け止めてしまい、少し悲しい気持ちになった経験が。このお悩みを読んだ時に昔の自分と重なって、ものすごく共感してしまいました。「怒ってそう」と言葉をかけられるのは、お仕事中なのかな? だとしたら、お仕事中はある程度周りを意識する場面も大事かもしれないけれど、もしお友達からそう言われるのであれば気にする必要はないと思います。ぼーっとしている=リラックスできているっていうことだから、むしろ可愛い(笑)! 周りの言葉に傷ついてしまうことはあるけれど、無理せず、ありのままの自分でいてくださいね。応援しています。(真由)
▶▶IIWMは毎週土曜に更新予定。次回もお楽しみに!
Profile

堀田真由
1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。ノンノ専属モデル。NHK連続テレビ小説『わろてんか』で注目を集める。その後ドラマ『大奥』、ドラマ『アンチヒーロー』、映画『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』など話題作に多数出演。2024年にはドラマ『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』で主人公を演じ、現在は日曜劇場『御上先生』に出演中。1st写真集『MY』が好評発売中。
Staff Credit
モデル/堀田真由 撮影/松岡一哲 ヘア&メイク/北原果(KiKi inc.) スタイリスト/ミク 取材・原文/吉川由希子 タイトルデザイン/関根僚子 web編成/本誌編集部